198. トルバタ王国 陰謀(8)
「戦いの一部を見た。よくやった、エフェルガン」
皇帝は居間に入って、ローズの近くにあるソファに座る。エフェルガンはその後ろに歩いて、皇帝の前にある絨毯の上に座った。皇帝はソファの近くで横になっているトリモとジャカトトを見ている。
「具合はどう、トリモ?」
「ローズ様や先生方のおかげで回復に向かっております」
「それは良かった。我が娘は良い医療師になったな。ははは」
皇帝は満足した顔で、ローズを見ている。
「褒めて下さってありがとうございます、父上。ですが、私はまだ救急医療の研修医ですから、ガレー先生とペテロマンダ先生の指示がなければ、ここまでトリモ殿を治療できませんでした」
「救急はすぐ卒業できよう。残りの期間に従来型医療の勉強にするが良い」
「私もそう思うんですが、エフェルガンは私を料理の学校に行かせたいと言っています」
「料理か・・悪くないな。残りの期間に好きなことを勉強すれば良い。子ができると、そんな余裕がなくなるだろう」
「はい」
子どもか・・自分が子どもが産めないかもしれないと言えなかった。神々が言ったように、ローズの体がもろい、いつ壊れてしまうか分からない。子どもを産む余裕がないかもしれない。けれど、ローズはそのようなことを皇帝に言えなかった。
「トリモの護衛・・ジャカトトと言ったな」
「はい」
皇帝はトリモの隣にいるジャカトトに声をかけた。
「大変だったな。ゆっくりと傷を治すが良い」
「はっ!そのお言葉をありがたく幸せに存じます」
「良い良い。アミールホタの遺体は宮殿で安置された。明日家族に返す。その者が残した家族が不自由にならないように国が手厚く保護する、と余は指示した」
「ありがとうございます!ありがとうございます!」
ジャカトトは泣いてしまいました。ガレーは皇帝にうなずいて、ジャカトトに薬を与えた。あまり興奮しすぎると傷に障るからだ、とローズはガレーの合図で分かった。しばらくしたら、ジャカトトが眠ってしまった。与えられたのは眠り薬だった。
「ファリズ殿から聞いた。そなたの手紙も読んだ、エフェルガン」
皇帝は再びシリアスな顔でエフェルガンに言った。
「トルバタが行ったことは、同盟国である我が国に対する裏切り行為だ。許し難い行為であった」
「はい。ローズを侮辱し、トリモを襲撃して拉致、ジャカトトに傷を負わせ監禁し、アミールホタを殺害した。そして先ほど、トルバタ王殺し犯人に仕立てられたのは、この私とファリズ兄上でした。私は彼らを許す気がありません」
「愚かなトルバタの者たちだ。ここへ来る前にトルバタの大使を捕らえた。ついでにすべての同盟国や連合国の大使らに、我が国は正式にトルバタと戦争すると伝えた」
「僕の手紙だけでそんなに早くご決断をなさったのですか?」
「トルバタがそなたに招待した時点で、余はすでにこのようなことを想定した。以前トルバタからそなたとライラ姫との縁談の提案があってな、そなたはローズのことに夢中だった。縁談の話しをそなたに言っても聞く耳も持たないだろう、と決断せずそのまま流した」
皇帝はそう言いながら、エフェルガンを見て、はっきりと言った。
「ライラ姫と?ですが、ライラ姫は宰相との縁談があると聞いたが」
「それは知らん。余は縁談のことをそなたに任せることにした、とトルバタへ伝えた。それに、その方には他の妃をとる気がないなら、自分で断れば良い、と言ったはずだ」
「はい」
「もうトルバタの言うことなど、どれも信用ならん。ここの領主を捕らえるように命じた。ガレー、あの者の口から一連の事件を情報を聞き出せ!」
皇帝はガレーに指示をした。ガレーは立ち上がって頭を下げた。そして彼は部屋の外で待機した彼の配下に言って、再び部屋の中に入った。
「エフェルガン」
「はい」
皇帝はエフェルガンに声をかけた。
「ローズの名誉とそなたの名誉、トリモの名誉、そしてそこにいるジャカトトと、殉職したアミールホタの仇はそなたに任せた。先頭に立って、ローズとともに、我が国の力を見せるが良い。下らない陰謀など、スズキノヤマに通用せぬと、トルバタの連中に示せ!」
「はっ!」
エフェルガンは立ち上がって、手を胸に付けて、頭を下げた。これは命令をもらった時のやり方なのか、とローズは彼を見ている。
「ローズ」
「はい」
陛下はローズを見つめる。
「良く帰って来たな」
「はい、ただいま、父上」
ローズはうなずいた。
「記憶も戻って良かった」
「はい、ご心配をおかけしました」
皇帝は微笑んで、うなずいた。
「女人であるそなたには酷な命令かもしれないが、エフェルガンの隣にいてくれるか?」
「はい」
「神の力を持つそなたなら、トルバタの戦意を打ち消すことが可能であろう」
「はい」
「余はスズキノヤマの兵士の犠牲を最小限で終わらせたい。トルバタの方から頭を下げて負けを認めることが望ましい」
「派手な演出をすれば良いですか?」
「任せる」
皇帝はローズを見つめながら言った。
「彼らは負けを認めれば、どうしたいのですか?」
「さ~、その時は考える。トルバタも強い国だから、余が持ってきたこれらの部隊だけで落ちると思えん」
「はい」
皇帝はそう言いながら、ソファに背中を寄りかかりながらうなずいた。彼は毒味役から白湯をもらって、飲んだ。
「だが、そなたとエフェルガンが力を合わせてやれば可能だと思う」
「分かりました」
「この戦いが終わったら、スズキノヤマへ帰るが良い。そなたの兄のために島も住まいも、身分も用意した。皆で見に行くと良い」
「本当ですか?」
「余は嘘をつかない」
「ありがとうございます」
皇帝は微笑みながらうなずいた。
「だからさっさとこの戦いを終わらせると良い」
「はい!」
皇帝はうなずいて、ローズの近くにいる将軍らを見ている。
「全軍、昼餉の後、この島から離れ、トルバタの首都へ向かう。トリモとジャカトトもそこにいる医療師らとともに移動する」
陛下が命じると、全員答えた。それから、とてもどたばたで騒がしくなった。ローズも自分の荷物を片づけた。モカベに宮殿へ送り返した物がほとんどだったから、残りの服装と試験管セットはそんなに数が多くなかった。ガレーがトリモの名誉を晴らすための犯人の遺体を保管したけれど、皇帝はもうその遺体が必要ないと言った。トルバタのすべてが悪いということで、遺体の処分を命じた。
ガレーは捕らえられた者の証言もすべて皇帝とエフェルガンに報告した。ジャカトトが敵の手に落ちた時、彼に食事を持って来たあの男は、ジャカトトから情報を取り出そうとしたらしい。要するにジャカトトを拷問するために来た人だった。エフェルガン達が現れたから立場が逆になった。その男はガレーの手によって、すべて自白したらしいけれど、大した情報がなかった、とエフェルガンは言った。
仮面の男達はこの国の殺し屋集団だった、とガレーは言った。やはり狙いはライラ姫で、ローズがただのおとりだった。
しばらくしたら、フェルカサ将軍は捕らえられた領主と宰相を連れてきた。えらそうな領主の面影はもうどこにもなかった。あの宰相はまだ気が強いけれど、彼よりもずっとえらそうな態度の皇帝は宰相をにらみつけた。
「トルバタはここまで落ちたのぉ、宰相殿」
「すべてスズキノヤマの陰謀だ」
「そのような戯言は、よくも余の前で吐いたものよ」
皇帝は呆れた様子で宰相を見下している。
「皇太子は我が国王を殺した」
「証拠はあるか?」
「皇太子は殺していなかったという証拠はあるのか?」
「では尋ねよ。トルバタ国王はどのように崩御したか、知っているのか?」
「毒を盛られたそうだったが」
「バカをほどほどに言え。エフェルガンはどうやって毒を盛ったか考えれば気づくはずだ。国王の口に入るものは必ず毒味役が毒味してからのであろう?」
「・・・」
「今更気づいてもな・・余はこの侮辱を許す気がない」
「・・・」
「その方は本当に宰相であろうか?」
「・・・」
「宰相ならもう少し頭が切れる者だと思うが・・ただの愚か者だとな・・この国は哀れだ」
「黙れ!トルバタを愚弄するな!」
宰相は大きな声で言った。
「事実を申しただけだ。連れて行け!ガレー、昼餉の時間までに吐かせろ!」
皇帝が合図をすると、兵士らはあの二人を中へ連れて行った。ガレーは頭を下げて、彼らとともに中に入った。
リンカは台所まかないの兵士らとともに、ファリズが取ってきた肉を焼いている。ファリズは近くで芋を焼きながら何人かの兵士らと笑いながら会話して、芋を食べている。
「エフェルガン」
皇帝はエフェルガンに声をかけた。
「はい、父上」
「アルハトロスの者はどう思う?」
「兄上とリンカのことですか?」
「他に誰がいる?」
「ローズ」
「ローズはすでにスズキノヤマの者だ」
「まだ・・正式に彼女の父君からまだちょうだい致していません」
「子ができれば、その話しが早くなる。余は今あの二人のことを見て、尋ねたのだ」
「あの二人はどうかしましたか?」
「欲しい。スズキノヤマに、欲しいのだ」
「兄上は気ままな方で、ポポ・・大鳥の飼育に興味を示しています。自由にのんびりと気のままにしてあげたいと思います」
「そのことはそなたに任せる。島も屋敷も必要なものがあれば余に言えば良い」
「僕は兄上にパララの近くにあるあの狩り用の島を与えると申し出したのです」
「ほう。答えは?」
「まだです。大鳥が住める島ではないと言われましたので、住む場所は別にすれば良いかと思いまして」
「住む場所は余が与える。トルド島はどうだ?その近くで、野生の大鳥が生殖している島だと聞いた」
「確かに。ですが、あそこは何もない島です」
「何もないから良いだと思うが・・近くに古くからの狩り場がある。確かサランジャー島だと思った・・」
「はい、その通りです」
「その周囲の諸島もすべてファリズ殿に与えたいがどうだ?」
「管理せよという意味ですか?」
「いや、好きなだけ使うと良い、という意味だ。食料も豊富、狩りもできる、鳥もいる、畑を耕すのも良し、野生の動物もたくさんおる。ファリズ殿の好みに合うかと思う」
「ですが、人がいないと兄上が寂しくなります」
「その周囲には少数の部族がおる。主に魚を捕って生活しておる」
「なら問題ありませんね」
エフェルガンはうなずいた。
「それにだ、どうしてもその島にいて欲しい理由がある」
「はい」
「ソマールに近いから、その辺りを見張っていて欲しい。我が国に下ったソマールだが、やはり裏でモルグと繋がる可能性がある」
「その情報は誰から?」
「暗部だ。モルグは東か南から侵入したら止めることが難しいだろう」
「はい」
エフェルガンはうなずいた。
「だから何しても話しを付けよ。使用人や兵士が欲しいなら用意する」
「はい」
「妻が欲しいなら、余が話をつける」
「そこまではまだ必要ないかと思います」
「とにかく彼が必要なものをなんでも言うが良い」
「はい」
エフェルガンは窓から外にいるファリズを見つめている。
「リンカのことだが・・」
「はい」
「余は妃にしようかと以前ローズに伝えた」
「!」
エフェルガンは驚いた。オレファもケルゼックも驚いた。
「父上。それだけは・・」
「やめておけというのか」
「はい」
「ローズも言った。リンカは多妻の男性が嫌いだと言ったな」
皇帝は笑った。
「無理矢理にしても余は首を失うだけだから、その思いを封印した」
皇帝がそう言うと、エフェルガン達は安堵した様子に変わった。
「だが、余の代わりに彼女が気に入った男がいれば、その男と結ばせて欲しい」
「はい」
「資金や方法は問わない。積極的にやってもらいたい」
「心当たりならあります」
「まさか、その方は手を出したのか?」
皇帝はそう尋ねて、エフェルガンを見ている。
「出していません。リンカに殺されます・・」
「ははは。だろうな」
「アルハトロスの女性はスズキノヤマの女性と違います。ここは時間をかけてやらないといけないか、と思います」
「その方はどうやってローズを妃にした?」
「・・・」
エフェルガンはかたまった。
「言えません」
エフェルガンはゆっくりと答えた。国の重要な秘密を知ってしまったローズを守るために結婚したなどと、皇帝には言えない。そう見た皇帝は笑って、エフェルガンを見ている。
「まぁ、良い。とにかく、余の希望を伝えた。そなたの努力を期待する」
「はい」
エフェルガンは頭をさげた。
「ローズ、この会話、他言無用。良いね?」
皇帝はローズに向かって言った。ローズはゆっくりとうなずいた。
「はい」
ローズの返事に、皇帝は微笑んだ。
調理場では相変わらずリンカ手伝い隊ができている。体が大きな兵士から小さな兵士まで、空軍や陸軍や海軍、そして暗部まで混じって、皿を準備したり、果物を切ったり、薪を運んだり、水を汲んだり、賑やかだ。無表情なリンカはてきぱきと台所まかないと料理している。即席厨房からとても良い匂いが漂ってくる。
料理ができあがったようだ。リンカの手伝い隊はローズたちの前で次々と料理を運んで来た。どれもとても美味しそうだ。
「頂こう」
皇帝は毒味役の安全確認をもらった後、食べ始めた。エフェルガンとローズも用意された料理を食べ始めた。美味しい、と皇帝はうなずいた。
「この肉は・・」
皇帝はスライスされた塩焼きの肉を食べた。
「三つ目猿の肉です」
エフェルガンは答えた。
「なんと・・」
「あの猿は、見た目は良くないが、味がとても美味しいですよ。これはファリズ兄上が狩りしてきたもので、リンカがそれをじっくりと塩焼きにしたものですよ」
「美味だ」
「一時的に食料困難だったので、兄上は僕たちを助けるために狩りをしてくれました」
「ありがたいのぉ」
「はい」
エフェルガンは嬉しそうに言った。皇帝はまた肉を食べた。今回はゆっくりと味わっている様子だ。
「兵士らにもこの肉を食べているのか?」
皇帝が料理を運んでいる台所まかないの兵士に聞くと、兵士はうなずきながら答えた。全員もらっているそうだ。
「良い、良い。これは良い。天の味だ」
皇帝が満足した様子で食べると、周りの将軍らや高位の軍人達は笑顔で食べる。彼らはもちろん、美人の猫耳シェフのリンカに目が釘付けになってしまう。
昼餉終えると、今度は片づけ。ここも皿洗い隊が登場した。リンカの周りは皿や調理器具の片づけなどをした兵士らがたくさん登場した。それを見つめているオレファの目はとても複雑にみえる。彼はずっとエフェルガンの隣にいて、動かなかった。きっと彼もリンカのそばに行きたいでしょう。
「陛下」
ガレーは現れた。とても疲れた顔したが、相変わらずさわやかな感じがする、とローズは思った。
「できたのか、ガレー」
「はい」
「聞かせろ」
「一連の事件はやはり予想通り、トルバタ王の婿達の権力争いでした」
「あの宰相は?」
「あの者は宰相代理でございました。宰相は数日前、謎の病で死亡したため、その補佐に努めている彼が宰相代理になったのです」
「あのライラ姫との関わりは?」
「ございません。ライラ姫は殿下のそばにいることを望んでおられたようです。ですが、殿下のそばにいるのはローズ様であって、そのローズ様に対して嫉妬をなさったことはございました」
「侍女を殺したのは姫なのか?」
「違います。侍女は姫の命令でローズ様の衣服を盗みました。その彼女に手を貸したのは、自害とされていた宿舎の支配人でした」
ガレーはそう言いながら首を振った。
「しかし、着飾った侍女を見た一人の男性は、侍女が他の男性と心を通わせているかと勘違いして、嫉妬で喧嘩した後、侍女を殺した。侍女を殺した彼は、箱を持って海に捨てた。それから行方をくらました」
「ほう」
皇帝はそれを聞いて、うなずいた。
「一方、領主の者が死んだ侍女をみて、気づいた。そこで生き証人である支配人を殺し、自殺を見せかけた。これでローズ様の容疑ができあがったのです。姫は自分の侍女がローズ様に殺されたと信じていたわけです」
「その侍女を殺した者は誰だ?」
「姫の船の船頭です」
「なるほど。では、なぜ姫が殺された?殺したのは誰?」
「殺したのは領主です。殺した訳は、姫が生きていたら、彼の息子が権力争いに負けるかもしれない、ということだったそうです。ライラ姫と結婚できる男は次期王になるという話しがあるから、恐らく第二王女と結婚した領主の息子はこのことを気づいて、ライラ姫の殺害に関わっているのでしょう」
「ではあの領主と宰相代理は敵対同士ということか?」
「いいえ、違います。彼らは親子です。ただ、妾からの子です」
「なるほど・・」
絡まった糸が一気に解かされた感じだ、とエフェルガンは思った。
「領主はトリモを襲った理由は?」
「領主はトリモ殿に似た殺し屋を姫に襲わせて、すべてスズキノヤマの悪意によることだという状況を作り出す必要がありました。そのために本物のトリモ殿が邪魔なので、襲ったわけです。抵抗したアミールホタ殿を殺し、気を失ったトリモ殿を拉致して監禁した。毒を飲まし、逃げられないようにしました。彼はスズキノヤマと戦争する気がないらしいから、事が治まったら、解放するつもりだったらしいが、喋ってしまったら困るので、麻痺状態で返す予定だったそうです」
「くだらん、実にくだらん」
皇帝はそう言いながら、吐き捨てたように言い放った。
「はい」
「その領主に知恵を貸したのは第二王女と結婚した息子か?」
「いいえ。彼に知恵を貸したのは死んだ宰相でした」
「なるほど・・」
「その死んだ宰相の後ろにいたのは・・」
ガレーは少し戸惑っている。
「後ろにいたのは誰だ?」
「トルバタ王の第四王妃、モニカ妃でございます。彼女はあの宰相代理と男女関係もある、と彼は自白しました。それよりも、彼女はモルグ王国の姫君だそうです」
それを聞いた皇帝が考えながらうなずいた。
「分かった。十分だ。この国を滅ぼそう」
皇帝は将軍に合図を送った。将軍達は各隊長に命令を出して、兵士らは各部隊に移動し始めた。皇帝は並列した兵士らの前に立って、見渡す。
「おまえ達は先ほどの飯を食べたのか?!」
「はい!」
「うまかったか?!」
「はい!」
皇帝が問いかけると、兵士らは大きな声で答えた。
「あれは天の味だ。この戦いのために、天が与えた美味な味だ。生きて、この戦いを生き抜いた奴はいつかその天の味をまた味わえるのだろう」
「オオオオオオオオオオオオオオオオオオ!」
「生きて、勝つ!」
「オオオオオオオオオオオオオオオオオオ!」
「スズキノヤマ帝国の誇りにかけて、我々の名誉を守れ!彼らの下らない陰謀に死んでしまった者の仇を撃つ!」
「オオオオオオオオオオオオオオオオオオ!」
「モルグと手を結んで、裏切りのトルバタに・・、滅びを与えよ!!!」
「オオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!」
「出撃せよ!」




