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ファンタジーVRMMOゲームで職業サラリーマンって!?~リアルのサラリーマンはダメでもこっちで伸し上がる~  作者: 鳳凰院いちご
5章 転勤は突然やってきて 不安など忙しさで消える
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レベル97 中間マージンの設定

 激しいやり取りの上に、人気があるシルクさんが居るもんだから店の前に人がドンドン集まってくる。


 キララ

「これはちょっとまずいわね」


 プレイヤー、NPC

「あれってシルクさんじゃない!」

「きゃー!」

「え?弟子入り?」


 コレット

「場所を移しましょう」


 紳士

「そうですな」


 シルク

「場所を変えようが、私の意見は変わらないんだからとっと帰りなさいよ」


 紳士

「そんなの許されるわけ…!」


「とりあえず!中に入りましょう!シルクさんも良いですね」


 シルク

「師匠が言うなら…」


 そう言って渋々店の中に入り店長室へと移動した。


 ~店長室~


 その後も話し合いは平行線を辿った為…


「取りあえず話を纏めると、シルクさんはこの前やった草木染を修得したいその為に裁縫ギルドを抜けるんですか?」


 シルク

「そうね、それも一因ってことかしら」


「というと?」


 シルク

「最近ギルドは私を職人としてではなく金を降らすマスコット位にしか考えてないのよ、やれ広報だとか、接待だとか」


「それは事実なんですか」


 紳士

「我がギルドとしてはシルク様の技術を大変評価しておりまして、その功績を広めるためのお手伝いを…」


 シルク

「嘘よ!謁見だのなんだの言って偉い人に合わせて技術の話とかもないし、私の生産品を法外な値段で売ってるだけじゃない」


 紳士

「それだけの価値があるからで」


 シルク

「それじゃ!売ったお金の全額を私に払いなさい」


 紳士

「それは……ちゃんと御支払を」


 シルク

「私が売値を知らないとでも思ってるの!」


 紳士

「それは紹介料というか…」


 その二人のやり取りを聞きながら俺達は…


 キララ

「・・・、なんとも言えない状況ね」


「そうですね、職人として許せないものが溜まってたんですかね」


 するとコレットさんが話し掛けてきた。


 コレット

「先ほど話からして紹介料というのは差し詰め私たちでいう所の*『中間マージン』みたいなものでしょうが、正直ぼったくりのレベルですね」


 *中間マージン:売る人と買い手の仲立ちをする時に発生する手数料の様なモノで、通常の売っている値段に紹介料が上乗せになった分、又は利益の何%を仲立ちしたモノが受け取るお金で様々な形式がある。


 すると今度はキララさんが俺に話し掛けて来て…


 キララ

「こうなって来るとシルクさんの言いたいこともわからないではないわね」


「そうですね」


 またコレットさんが俺に…


 コレット

「不当に自分の製品を高く売られるのが許せなかったんでしょうね」


 ・・・


「二人とも良い加減に俺を通して会話するのやめてもらえます?」


 そういうと二人は黙ってしまった。

 とにかくこのままでは埒が明かないので…


「あのスミマセン、とりあえず要点を纏めると1つはシルクさんが俺の草木染を学びたい、2つ目は裁縫ギルドの待遇改善ってのが問題で間違いないですよね?」


 シルク

「うむ」


 紳士

「待遇は…」


「それではこう言う案はどうでしょう、私がシルクさんに草木染めは教えますのでその間に裁縫ギルド側は一度今のシルクさんの不満点をギルド内で改善案を話し合ってもらって後日打ち合わせるというのは」


 シルク

「ふむ、それなら私としては問題ないが」


 紳士

「草木染とかいうスキルを修得できれば問題ないのでは」


 シルク

「はあ~わかってないわね…やっぱりとっと裁縫ギルド抜けようかしら」


「判断は間違えない方が良いと思いますが…」


 紳士

「わかりました!わかりました一度持ち帰らせてもらいます」


 そういって慌てて紳士は帰って行った。


 シルク

「さすが師匠!頼りになる」


 こうして話纏まったように見えたが…

 この後予想もしない苦労があることを俺は知らなかった。




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