レベル96 問題から逃げると大きくなる
「はい?」
シルク
「だから!弟子にしなさいって言っているでしょ!」
弟子:技術等を継承する人
「誰が?」
シルク
「私が!」
「誰の?」
シルク
「あなたの!」
ええーーーーーーーーーーーー!
「なぜです?」
シルク
「私の知らない技術!そしてこの美しい糸!こんな興奮久しぶりよ!」
「え!?だって別に生産スキルとか持ってないし、ただ煮て染めただけですよ?」
シルク
「その発想がすごいの!」
「え?」
シルク
「きっとまだ!なんか隠し持ってるんでしょ!」
「ないですよ!」
そこから丸で駄々っ子のような感じに、
凛々しい、かっこいいのシルク様はどこへ……
結局その日は逃げるように家を出て公園でログアウトした。
~翌日~
俺はログインし店に行くとなぜか店長となんか立派な服を着た紳士が言い争ってるようだ、
邪魔しちゃいけないのでこっそり店に入るとコレットさんが居たので…
「コレットさん何かあったんですか?」
コレット
「それがって…ああああああああ!」
「えええ?!」
聞いたことないコレットさんに驚きの声にびっくりしいてると…
コレット
「あなたのせいよ!」
「はあ!?」
コレット
「ちょっと来なさい!」
俺は引きずられるように言い争っている場所へ…
コレット
「本人が参りました」
キララ&紳士
「きたーーーー!」
ぽこ
にんきもの
ぽこ多分違うぞ…
紳士
「君がワーカー君か!早く説得してくれ!じゃないと本店へ抗議文を送るぞ!」
キララ
「この件とお店は関係ないと思われますが…」
また争いが始まりそうなので…
「すみません、現状がよくわからないのですが」
紳士
「どうもこうもあるか!シルクが裁縫ギルドを抜けて君のとこにいくと言い出したんだ」
「ええええーーーーーー!なぜ」
紳士
「こっちが聞きたいわ!」
あの後なにが起こったんだ…
ぽこ
もんだいから にげたら ろくなことにはならない
おっしゃる通りで…
「私もわからないんですが、別に私からうちに来てくれなんて一言も言ってないのですが」
紳士
「結果はどうあれ!現実は抜けると言ってるじゃないか」
「そうですけど」
紳士
「シルクはうちの稼ぎ頭だ!それが抜けられては死活問題だ」
「そう言われましても私からは何とも…」
キララ
「先ほどからお聞きしておりますと、ギルド側から説得はされたのですか?」
紳士
「それは…したことはしたが」
なぜかオドオドしている。
そこに…
シルク
「いたーーーー!」
大きなリュックを背負ったシルクさんが!
キララ、紳士、俺
「シルクさん!」
シルク
「まったく!いきなり居なくなるなんて!師匠!」
キララ、紳士
「師匠!?」
「だから、俺にはそんな技術ないですから」
シルク
「ほんとに!ほとんと?」
「ホントですか…ら?」
俺は見てしまった自分のステータスを…
ワーカー レベル46
HP 450
MP 330
職業 サラリーマン
クラス:主任
スキル
・商い中級
・ディスカウント
・打たれ強さ
・護身術中級
護身
足払い
自己啓発スキル
・交渉術入門
・整頓
・忍耐→忍耐5
・筋力増強
・営業スマイル
NEW・商品開発:素材を組み合わせることで新たな商品を開発する
ウェポンスキル
手裏剣術
・陽炎
・連射
鋼鉄のバック(特殊) 質S
攻撃力90
防御力65
金の加護
ゴールドサンシャイン
ゼニーアタック
ゼニシールド
何か増えてる!スキル『商品開発』
やべーこれだこれが問題のスキルだ…
キラン
シルク
「何かあったのね!」
「い、いいえ」
シルク
「分かりやすい嘘つくんじゃないわよ!」
キララ
「今のはダメよ…」
コレット
「営業ならポーカーフェイスは必須よ…」
「うううう、でも全然役に立たないスキルですから!」
シルク
「全然役に立たないスキルでなんでこんなにすごい!糸が出来るのよ」
そういって糸を高らかに掲げる!
キララ
「うわ~綺麗」
コレット
「幾らになるかしら」
紳士
「確かにすごい…だが!ギルドを抜けられては困る!」
シルク
「はあ~こんなすごい糸を見ても私欲にしか目が行かないような人達ばかりだから嫌なのよ!」
紳士
「くっ」
シルク
「どうせ私の事もお金の価値でしか見てないんでしょ!」
紳士
「そんなことは…」
キララ
「ダウト」
コレット
「見え見えですね」
シルク
「私!ワーカーに弟子入りするって決めましたから!」




