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ファンタジーVRMMOゲームで職業サラリーマンって!?~リアルのサラリーマンはダメでもこっちで伸し上がる~  作者: 鳳凰院いちご
5章 転勤は突然やってきて 不安など忙しさで消える
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レベル93 走れ!

「待って下さい~」


俺は全力でシルクさんを追うがもう限界だ。


シルク

「情けないな~、ぽこちゃんあんな情けないご主人より僕に乗り換えない?」


勝手に引き抜くな~!

それにしてもなんて脚力だ、生産職ってこんなにアグレッシブなの?


「ぜはぜは…シルクさん凄いですね、あれだけ走って息も切れないなんて」


シルク

「ふふふ、鍛え方が違うの♪僕の生産品の関係上いろんなところに採取しにいくからね」


「そうなんですか?」


ぽこ

わーかー しっかり こんじょうだす


く~あんなに可愛い ぽこ が届かない手で腕組みっぽいことして根性論を!

あんたはシルクさんに運んでもらっているがこちらは自力だ!


シルク

「折角だから見せてあげよう」


そういうとシルクさんは道端にあるミント色の花に触れると…


シルク

「よし、エイ!」


花びらの先がスルスルと糸状に変化する、

やがて花だけでなく葉、茎へと全てが糸になる!


シルク

「ココだと器具が無いから簡単なモノしか出来ないけど」


そういって糸を手に取り手で抱え込むこと数秒……


シルク

「はい、出来た ぽこちゃんどぞ」


そういって ぽこ の手首に綺麗な翠のグラディエーションを施したブレスレットを着けた。


「すげー」


シルク

「これが私のスキルよ!植物から糸を作り加工するの、植物のランクが上がれば上がるほど良い素材なのよ」


「そうなんですね」


シルク

「今日は折角だから!モモサクラを見に行きましょう!」


「サクラってあのピンク色の?」


シルク

「ええ、今日はオウカ高原に行くから」


桜か~田舎の爺ちゃんの裏庭にいっぱい木が有って、

お花見とか、婆ちゃんと草木染みたいなことして遊んだな~


「私もサクラは好きなので楽しみです!」


シルク

「ふふふ、サクラなんてどうでも良いのよ~レアなモモサクラが見たいのよ」


「モモサクラ?」


シルク

「そのサクラは他のサクラよりも色が濃くて煌びやかなのよ」


「そうなんですか」


シルク

「ぽこちゃんもモモサクラみたいよね」


ぽこ

さくら たのしみ


シルク

「それじゃ~!急いで行きましょう!」


また全力で走って行く~~~~


「また…走るのか~」




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