レベル8 同行食事
ううう…
重いよ~
俺は武器を持ちながらヨタヨタ移動していると…
「そろそろ飯にするか」
俺の空腹メーターもレッドゾーンだ。
「お願いしますか~」
道沿いに見えた茶屋?の様な場所を先輩が指さす。
そこには山の頂上に昔話にも出て来そうな茶屋「ゆたか」と看板が掲げられたお店が。
「あそこで良いか?」
「はい」
よっしゃー!休憩万歳!
「こんちわ~」
アニーキと一緒に店の中に入る。
「あら いらっしゃい」
店の女将さん?がにこやかに声を掛けてくる。
「俺はキラーウサギのハンバーグね」
キラーウサギって確かこの辺りで出てくる雑魚敵だったよな…
食材のドロップとかあるのかな?
「お前はどうする?奢ってやるから」
おお!同行食事…新人の特権だな…
「じゃ、同じものを」
俺の鉄則ではあるが、奢ってもらうときには相手より低い物または最高でも同額がルール上だと
遠慮がないと後で裏で言われる可能性もある また同じものを頼むことで追加効果も見込める。
「ここのハンバーグはうまいぞ」
初めてのお店で同じものを頼んでおけばまず大きなミスはない!うまくすれば話が広がる場合がある! 違う手とすれば相手にお勧めを効くのもアリだ!
「そうなのですね!楽しみです」
「しかし、この仕事って大変なんですね」
「まだまだ、こんなもんじゃないぞ」
「え?」
「もっと上に上がれば材料の調達から、クレーム処理、配達、接客と仕事はまだまだこれから増えるぞ」
「はい」
「まあ、とりあえず目の前のことからやるんだな」
「そうですね」
ふむ、クラスが上がるといろいろ幅が増えそうだな…
「お待たせしました」
ジューっと美味しい音と香ばしい匂いがする…
「さあ 食おう 早く戻らないと日が暮れる」
「わかりました!」
一口たべるとコレがうまい!ゲームの料理とは思えない!
う~ん、これを楽しみでゲームやるのもいいな~
「おい さっさと食え!」
アニーキがもう食べ終わってる!たしかに営業は早い人が多いけど、
俺は慌てて食べた。
すると…
職業スキル
食糧補給速度早(小)
食糧による空腹補給のスピードが速くなる
う~ん あんまり欲しくないなこのスキル…
「じゃ、行くかごちそうさん コレお金ね」
「御馳走様でした!」
「ああ、別にいいから」
さすが先輩!
「あ、女将領収書頂戴ね」
同行食事代でるんかい!
このサラリーマン的な考えは主人公流なので現実で使えるとは限りません