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レベル56 前任者は前任者 曖昧は禁物

ハルルさんについていくこと数十分…

途中よくわからないジャングルや道とは思えないフィールドを歩き、

更に森を抜けるとそこには小さな砂浜があった。


 ハルル

「ここだ、おーいラッコ師匠」


 すると波の中から何かが現れた。


「むきゅ?なんだ冒険者か何かようか」


 えらい態度のでかいラッコが出てきた!


 ハルル

「ラッコ師匠!石を取ってきました!」


「うむ、どれどれ…ああ ダメだな」


 ハルル

「またダメですか…」


「ああ、形が違うだよな~もっと大きくないと」


 ハルル

「前回は大きすぎると言われたので」


「全然だめだよ~前の冒険者はピッタリのサイズを持ってきてくれたんだが」


 ふむ~どうやらラッコ師匠の納得いくサイズを持ってこないとダメなクエの様だな…

 ハルルさんは完全にラッコ先生に言いくるめられて落ち込んでいる。


「ええと、すみません大体どれくらいの大きさが必要なんですか?たとえば高さとか横幅がこの枝で言うとどれくらいの長さか教えて頂けますか?」


こういう時は仕事でもそうだけど曖昧なモノを曖昧に答えてしまうことに問題があることが多いんだよな…


 ラッコ師匠

「なんだと!前の冒険者は何も言わずともピッタリのモノを持ってきたぞ!」


 あら、なんか面倒なラッコだな…


「確かに前の冒険者はそうだったかも知れませんが、私は前任者と違う人間なので正直わかりません、あなたも欲しいモノが何時まで手に入らないのでは困るでしょ?なので詳しく教えて下さい」


 ラッコ師匠

「ぐぬぬ」


 リアルで「ぐぬぬ」っていう人初めてみたな、あ!ラッコか…

 その後暫く悶えていたが最終的には長さを教えてくれた。

 その後石を取りに行く途中…


 ハルル

「さすがサラリーマンって感じだったな!リアルもサラリーマン?」


「シークレットで」


「そうか~」


「ところで石ってそこら辺の石で良いんですか?」


「いや!それが指定があってね、炸裂石っていうモンスターの破片じゃないとダメなんだ」


「何か物騒な名前ですが…」


「ああ!一定のダメージを食らうと自爆するからな、その前に倒さないとだめなんだ!」


 うわ~そんな敵他のゲームにもいたな~絶対戦いたくないけど…


「やっぱり俺は遠慮して…」


 グワシ!


 腕を掴まれる…


「何を言っているんだ!クエスト攻略まであと少しだぞ!いくぞ」


 こうして俺は引きずられながら岩谷へといくことになった。


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