レベル43 大体やることは地味なこと
1日目
「金を生むモノか~」
俺が悩んでると…
「ワーカー?どしたの?」
「キララ先輩!」
俺はこれまでの経緯を説明した。
「え!この店に妖精がいるの!?どこどこ!」
「今はどこかに行っちゃっていないですよ」
「今度来たら絶対!教えてよ お金の妖精なんて…いろいろご利益ありそうだし 自分の店持てるようにお願いしなくちゃ」
ものすごいオーラ出してるなキララ先輩…
「キララ先輩はお金を生むモノのって何だと思います」
「そんなの決まってるじゃない!この硬貨の元になってる材料よ!」
「なるほど!」
「この硬貨の原材料ゴーテスを持っていけば良いのよ!」
「なるほど!それはこの近くで取れます?」
「ええ、希少鉱石だから楽ではないけど」
「そうなんですか」
「よし!善は急げよ!ちょっと道具取って来るから店の前で待っていて」
そういうとキララ先輩は行ってしまった。
鉱石かきっと山岳のダンジョンとかで鉱石堀!
うん!なんかRPGっぽいな!
俺はワクワクしながら店の前で待ってると…
「お待たせ!」
そこに現れたのは 長靴、ゴム手袋、麦わら帽子、汚れても良い服…?
「キララさんそのカッコは…」
「決まってるじゃない!川の底さらうんだから防水に特化!さらに日差し対策」
「え?鉱山に行くとか…」
「ああ、そんなの無理よ 今道塞がってるし、敵は高レベルすぎてあなたなんて一撃よ」
なんだと!地味!会社の近所の奉仕活動レベル!
「ほら、あんたも長靴はいて」
清掃員のようなカッコだよねこれ?
「さて!あとは川の上流で川底のキラキラしてるものを集めるのよ!」
「はい」
そんな話をしていると…
「ワーカー!どこへいくのだ! む!またキララか」
アイナさん!
また キララさんとアイナさんの不毛な戦いが…
「あら!アイナさん お暇?」
キララさんがいつもと違う優しい感じでアイナさんに話す。
「え!どうしたのだ何時もと様子が」
「お暇だったら一緒に採取にでもいなかない?楽しいわよ」
「え?!いや…あの暇は暇ですけど」
「じゃ!行きましょ!」
そう言って話を決めるキララさん、
言われたアイナさんが錯乱状態だが…
キララさんが小声で俺に…
「使えるものは何でも使うのよ、これは商売の鉄則」
うは!そう言う理由か!!
だから優しく言ったのね…
「じゃ!アイナさんいきましょう!採取の旅へ」
「あ!?え?! オー!でいいのかな?」
すっかり乗せられてるし、
じゃ・・・地味な作業の旅へ出かけますか!




