レベル40 新たな商談先
「まあ、落ち込んでいてもしかたないか、前回の反省点はあれだな 俺が弱すぎる」
サラリーマンに関わらず落ち込んで悩むことはいっぱいある…
そんなときは、悩んで答えが出ないことは悩まない…
悩んで答えが出ることに対して意識を集中!
俺流の泥沼からの脱出方法だ。
「とりあえず基本攻撃力というより攻撃スキルが少なすぎるよな…非戦闘スキルばかり増えてる」
ワーカー レベル39
HP 180
MP 120
職業 サラリーマン
クラス 新入
スキル
商い初級
一部の特殊NPCと商談が可能になる
店頭で金銭のやり取りができる
ディスカウント
取引で値引き交渉が可能になる
NEW
早めし
空腹減少のポイント回復を早く行える
・護身術入門
自身の身を守る程度の最低限の武術
自己啓発スキル
・交渉術入門⇒交渉術
NPCとの交渉を優位に進めることができる
・営業スマイル(中)
効果:NPCに対しての友好度上昇(中)
・ウェポンスキル
『投擲』
投擲レベル5UP
・無拍子
装備効果
紅細身の首巻
防御5%上昇
炎耐性5%上昇
なんだよ!早めしって!
もうネタスキルでしょコレ!
「とりあえず、今欲しいのは範囲攻撃かな、前回は囲まれて何もできなかったし…なんか無いかな」
俺は暫く考えて…
「魔法とか使いたいな…せっかくファンタジーの世界なんだから」
サラリーマンが使える魔法なんって…
現実逃避
時空魔法 「気づけば一年終り」
「一か月終われば振り出しに戻る」
位なもんだ…
「はあ~」
「どうしたの?ワーカー君」
「あ、キララ先輩」
「いや~前回あっさり負けてしまったので、強くなりたくて それで魔法とか使えたらな~と」
「魔法ね~私なんか拳で十分だけど…そうね 魔法の適正はあるの?」
「適正?」
「ええ、魔法ギルドで大概の人は受けてるハズだけど」
「受けたことないですね」
「ええ?そうなの?普通はその適正あるなしで職業決めるんだけど」
私は強制的でしたが…
「じゃ!行ってみましょう」
そう言われキララ先輩に連れられて魔法ギルドにやってきた。
「すみません!」
「おお、キララちゃん 今日注文はしてないけど」
「いえ、今日は別件で」
「ほう?」
「この子の魔法適性を見て欲しいの」
「ほう、その子はキララちゃんのボーイ グッホ」
「やだ、おばさんたら」
キララさんの激しいツッコミという名のブローが決まる。
「キララちゃん手加減してくれないと、危うく教会に行きかけたよ」
「あらら、ごめんなさいね」
「で?適正だったね その歳で珍しいが…ここに座ってくれ」
ギルドのおばさんが水晶の前へ座れてと言ってきたので座ると…
「今からお前さんの適性を見るぞ、適性があれば水晶の中に5つある色の点が光る 赤ならば火 緑ならば風 黄色なら雷 青なら水 茶色なら土じゃ、他にもあるらしいが大概はこれだな」
おおファンタジーっぽい!
「そして、その中からお主の進みたい属性を選ぶのだ」
ふむふむ、これは魔法職が最初に選ぶ選択みたいなものかな?
「では、まずは魔法適性があるかチェックだ」
おばさんが水晶に力を入れると、
なんと5つの点が光った。
「お?お主は適性がありそうだ」
「おお!」
「では、次に属性を選びなさい」
う~ん やっぱり火力が欲しいから火かな?
俺は赤の点を触る…
「…」
「おろ?おかしい 適性があるのに選択できないとは…他のはどうじゃ」
全て試したがダメだった…
「うむ~もしやお主は精霊に好かれていないのかもしれんな」
「精霊?」
「魔法を司る象徴みたいなものだ」
俺悪いことしたかな…
「じゃ 魔法は使えないのですかね?」
「今のままでは無理だが…」
「手はあるんですか」
「お!そういえばお主商人だったな」
「ええ…商人といえば商人ですね」
正確にはサラリーマンだけど…
「では!精霊と商談すると良い!」
「ええ!?」
画して俺は妖精との商談に挑むことになった。