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レベル38 名刺は書くもの

「お疲れさまです」


「お?今日も早いな~今月はノルマいきそうなのか?」


「勝算は…無くはないって感じで~」


「なんだそりゃ、そういえばもう3月が転勤シーズンだな」


「そうですね…あんま今動きたくないんですよね」


「まあ、こればっかりは上が決めることだからな」


「ですね」



 そんな話をしながら俺は家に帰り


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 俺は店にある自室から店に行くと…


「おう、ワーカーお前に仕事だ」


「はい?なんでしょうか」


「アニーキと行った最初の仕事覚えているか」


「ええ、はい」


「今回はお前一人で仕入に行ってくれ」


「わかりました」


 職業クエストかな?

 俺はそんなことを思いつつ準備をして地図を見ながら目的地を目指した。


「無拍子!」


 グサ!


敵はレベルも上がったおかげで苦にはならないし命中率も上昇している、

ある程度弱い敵はレベル差もあるから逃げて行く。


「そろそろこの辺りでは経験値が物足りなくなってきたな」

 

そんなことを思いつつ簡単に目的地に着いた。

えっと場所はこの辺りだな、えっと得意先の担当者は…

俺は武器のカバンの中に名刺サイズの紙の束を取り出し名前を確認する。


「あ、あったコレだ」


 名前 アイン

 見た目怖そうだけど イイヒト 武器くれた


 名刺もそうだけど特徴や印象に残ってことを書いておくと後々便利なのよね

 名前だけだと忘れちゃうから。


「すみません アインさんいらっしゃいますか?」


「おう、今日は一人か」


「はい、宜しくお願いします」


 なんか懐かしいな~

 最初の担当の時「新しく担当になります、いろいろ教えて下さい」

 って言ったら「ここは学校じゃねえ」って怒られたな。


「ん?どうした」


「いえいえ何でも無いです」


 さて、何を話そうか…


最初の話は結構大事なんだよな、それでイメージが付くから いきなり仕事の話をしてそれで終わらせてしまっては機械的過ぎて印象的には薄くなる、だからといって意味の無いことを喋りまくってもマイナス効果だ。

できるだけ共通の話題で程よくしゃべる…共通の話題か~


 そうだ!


「この前頂いたこの武器すごく助かってます」


 俺は頂いた武器を見せながら言った。

「ほう~その武器を使いこなせたか、結構クセがあるからどうかなと思ったが」


「いえいえ、最初は苦戦しましたが今では俺の相棒ですよ」


「ほうほう」


 ちょっと語尾が上がったな よし!


「ちょっと戦うとこ見せてもらえるか」


「ええ、良いですよ」


 そういうと ちょっと離れた森の中へ移動して…


「あそこのモンスターを狙います」


「ふむ」


 ゼリウム(赤) 軟体モンスター

 レベル10

  HP40

 スキル 水鉄砲


 俺は敵に感知されないように射程内へ移動…


 そして!

「無拍子!」


 まだ削り切れなかった。

 相手の水鉄砲攻撃を武器のカバンの方で防ぎ…

 通常攻撃で追撃!


 撃破!


「ふ~こんな感じです」


 俺は笑顔でアインさんの方を見ると…


「う~~~ん」


 何か怖い顔して唸ってるんですけど…

 あれ?俺なにか使い方雑だったかな…


「あの、わたしの使い方悪かったでしょうか…」


「そうじゃねえ!ちょっとその武器よこせ…あと頼まれた武器は店の裏にあるから、お前は荷造りしてろ」


 そういうとアインさんは戻って行ってしまった。


「う~ん、わからん」


 悩んでいても仕方ないので荷造りをしていると…


「おい、ちょっと来い」


 アインさんの声がするので行ってみる。


「見てくれコレを!」


「おお!」


 そこには


 鋼鉄のバック(特殊) 質S

 攻撃力90

 防御力65

 解説:攻防一体の武器、内蔵されたナイフを駆使して攻撃ができる鉄のバックの強化版でナイフ切れ味、防御力が増している

 またナイフとバックを結ぶ部分が鉄のチェーンに変わっており敵の拘束を可能にした

 しかし、全体的に重量が増している為 扱いにはそれなりの力必要

 ステータスの力が足りない時は 命中率と回避率が減少



 投擲武器でありながら、鉄の剣(片手)と同等の攻撃力を持ちながら防御についても、通常の鉄の盾と同等…すごいな。


「さっきの戦いを見て改良点を思いついてな、これなら更なる可能性が生まれるぞ」


「良いんですか?」


「そいつはお前の相棒だろう、しっかり使ってくれ」


「ありがとうございます」


 俺は武器を手に持つと…


 ズッシ


 結構重いな。


 ステータスを見ると案の定

 命中―5%

 回避率―5%


 やはり若干バッドステータスが付いたが、レベルを上げれば問題ないだろう。


「あ、そうそう1つお説教だ」


「え?」


 なんか笑いながら怒ってる?


「武器の手入れがなっとらん!」


 カミナリ警報発令!


 それから半日怒涛の指導を受けた


 生産スキル獲得

 簡易修理(初)


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