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レベル30 考察

 相手の攻撃のラッシュは続く上に、こちらの武器の耐久力はどんどん落ちる。

 まずいな…

 考えられるのはアイツのスキルのブレイクサークルってやつか…

 あの魔法陣が関係してると思うんだけど…


 考察1

 あの魔法陣の効果はモンスター自身にあるケース


 考察2

 あの魔法陣は範囲内にいるプレイヤーに効果があるケース


 この二つが考えられるな…

 よし!試し見るか!


「ハルルさんそいつの攻撃を避けながら注意を引きつけることは可能ですか?」


「はあ?避けながら挑発することは可能だけど」


「お願いします!」


 そういうと俺は森の茂みに身を隠し注意が完全にハルルさんに移ったとこを見計らって…


「無拍子!」


 俺が投擲スキルを魔法陣の範囲外から発動すると…


 ヒット!


 最初のハルルさんのダメージまでは行かないけど普通に敵にダメージが当たった。


「よし!」


「どういうこと?!」


 ハルルさんが驚いてる。


「ハルルさんそのまま避けながら注意を引きつけて下さい!」


 俺は 無拍子>隠れる>無拍子>隠れる


 このハメコンボを使って時間は多少掛ったが倒すことが出来た。


「よし!」


「はあはあ、一体どうなってるんだ」


 息を切らしているハルルさんととりあえず近くの泉の畔に座った。


「あの魔法陣はどうやら範囲内のプレイヤーに効果があるみたいだったので、範囲外から攻撃してみました」


「なるほどな、初めて見るタイプの魔法だ」


「そうですね」


「接近戦封じのトラップ系魔法か、それに武器の耐久度まで減らすとは」


「いやらしい感じの敵ですね」


「ふむ、アレはドロップかな?」


 ハルルさんの指さす方に宝箱があった。


「おお!」


 俺は宝箱を持ってくるハルルさんの前で開けた。


「これは?」


 そこには赤色の細い帯の様なモノがあった。


 紅細身の首巻

 防御5%上昇

 炎耐性5%上昇


 どうやらアクセサリーの様だ。


「これは君にやる」


 ハルルさんが俺に紐を渡してきた。


「いえ!そんなのもらえませんよ」


「私には必要ない」


「でも、ハルルさんも戦ったわけだし」


「じゃ、その代り武器を買って来てくれ」


「え?」


「手斧なら何でもいい、なんなら金も払う」


「お金は良いですけど何で?」


 そういうとハルルさんは顔を赤くしてプルプル震えだした。


「この姿を見ろ!いかにも萌えキャラで恥ずかしいんだ!」


「え?」


「私だって好きでこれにしたんじゃないんだ!妹が勝手に萌えキャラにしたんだ!」


「作り直しは?」


「ペナルティーで一週間次が作れないから最初は我慢したんだ!」


「はぁ」


「別に見た目なんて関係ないと思ったが、変なプレイヤーが萌えとか!これから一緒にデートしないとか!も~~~~~~!」


「そうなんですね」


「それから街から離れて黙々と敵を狩ってたんだ!当初はシブイ感じのキャラを作る予定だったのに」


「まあ、確かに人の目線って気になりだすと気になりますよね」


「お前に私の気持ちがわかるか!」


「いや、俺も職業がね…」


「職業…!サラリーマン!」


「です」


「ぶっはははは、ゲームの世界でサラリーマンって!」


 いや、そこまで笑わなくても…


「お腹痛い!」


 それから数分笑い声が止まらなかった。


 笑い上戸?


「いや、ごめんごめん いや久しぶりのヒットだったから」


「それはどうも」


「そんでクエストってのは?」


「えっと店で買った剣がすぐ折れたっていうクレーム品の回収です」


「クレーム対応…ふふふふ、はははは!」


 また、待つこと数分…


「やばいHP減ってきたかも」


 俺の精神MPは0に近いです!


「すまんすまん、そういえばあそこの茂みに剣みたいなのがあるよ」


「あ、あれかな」


 剣に触れると…


 職業クエスト達成

 ・クレーム処理

  達成ランク「S」


 どうやら正解らしい、

 そして遠くから…


「お~い ワーカーそこにいるのか~」


 どうやらキララ先輩達が今頃来たようだ…


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