レベル26 落とし所
「さあ!どっち!」
なんだろうこのゲームやって経験したことない強敵にあったようなプレッシャー…
「えっと~ですね」
やばい…
Aキララ先輩を選んだ場合!
戦力的には申し分なし
⇒アイナさんいじけて喚く
⇒めんどくさい→最悪プレイヤーに通報される可能性が
Bアイナさんを選んだ場合!
戦力的に弱い
⇒さらにキララ先輩との関係悪化
⇒今後の職場での関係が…
どうしたら…良いんだ…
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ん?
そもそもなぜ選択しないといけないんだ?
焦ったりすると実は焦点でないところが問題になってることってよくあるんだよな…
「あの~すみません、出来ればなんですが初めてのことなので不安なので」
アイナ
「じゃ!私だ!」
キララ
「先輩の私ね」
「いや、キララ先輩の攻撃力は凄いです」
キララさんが満面の笑み…
涙目アイナさん…
「アイナさんの防御力も頼りにしてるので」
二人とも えっ? という目でこちらを見る。
「できればお二人に同行して欲しいんですが」
ここで!このままだと二人とも上げた拳を降ろせないので、
こういう時に重要なのは「落とし所を作る!」これが重要になる。
まあ、これに限らず相手のプライドを傷つけないでことを終わらそうとすれば
どうしてもそういうことが必要な場面もある。
「それに、お二人言い争ってますけど それなら実際にお互いの戦い方とか見た方が納得されるかなって」
しばらくの間…
アイナ
「そ そうね、ワーカー君がそこまで言うなら」
キララ先輩
「なんかちょっと納得いかないけど~まぁ良いか」
ふ~なんとか治まったな。
自己啓発スキル
人心掌握入門
対人の好感度調整、及び構築にプラス補正
新たなスキル覚えたけど…
俺のスキルって対人関係の好感度補正ばっかりだな、
まあ…サラリーマンらしいけど。
そんなこんなで準備を終えてやっと出発と相成った訳だが…
村を出てすぐ!
ゼリウム 軟体モンスター
レベル1
HP8
スキル
無し
お馴染みの雑魚モンスター!
「これなら俺が…」
俺が通常攻撃で倒そうした瞬間…
「流星突き!」
ズガガガ
キララ先輩の派手な高速突きが炸裂!
オーバーキル過ぎるダメージ!
「あー私がやろうと思ったのに!」
ほっぺを膨らませて 真っ赤な顔のアイナさん!
「次!私やるから!」
ああ、またMP問題が発生しそうな予感…
こうしてクレームの旅は始まった。




