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レベル13 好意は大事

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 個人的に壮絶なイベントを経験した気分だ!

 「キララ先輩の拳」とでも名付けようか…

 俺はその日驚きとちょっとしたショックにクラクラしながらポカの仕事を終え、

 先輩はこの後仕事があるらしく店番に向かったので街の広場で休憩していた。


「しかし凄かった…キララ先輩の強さは…」


 あの後特に強い敵はでなかったが、キララ先輩が拳圧で吹っ飛ばしたり、蹴り飛ばしたり…

 強烈だった… 

 絶対怒らせたらダメだな…俺はそう固く決意した。

 そういえば装備品もらったんだった、

 俺はラビットコートを手に取ってみると…

 性能は良いんだけど…見た目が完全にビジネス用のコートだよなコレ、

 色は灰色で特質オシャレな所は無く、ファンタジー的な要素も無い…

 まあ、初期装備らしいといえばらしいが…

 だが性能は現時点では一級品であることは間違いないのでありがたく装備する!


 結果…

 コートにカバン!

 いつも通りだな…ここでも!

 何か寂しい…

 不思議とみんなの目線が痛い気がする、まあファンタジーでこのカッコじゃ目立つか…

 いかん!こういう時は気持ちを切り替えねば!負のスパイラルに飲まれる!

 俺は昨日練習の続きをする為再び村の外へ向かった。


「おう?また仕事かい?」


 門番さんが話しかけて来たので…


 スキル発動!

 営業スマイル

     

「いえ!腕を磨こうかと思って自分まだ全然弱いですから」


「そうかそうか、うんうん 若いうちはそれで良い何かあれば言ってくれ」


「ありがとうございます!」


お?好感度上がっているのかな…まあ親父に好かれてあんまり嬉しくはないけど好意を無駄にしない!コレも重要だと会社の先輩の口癖だったしな!


 するとウィンドウが現れ

 ・営業スマイル(初) 

 (磨上昇)⇒営業スマイル(入門) 効果UP


 おお!スキルアップかな?

 うんうん、やはり積み重ねが大事だな!

 そんなことを思いつつ村の外に出ると相変わらず混んでいるので、

 昨日と同じ森に移動して練習を再開する。


 ズサッツ!


「よっしゃ!80%位でナイフが敵に刺さるようになった!」



 俺は喜びながらドロップ品を拾おうとすると…


「アイスロック」


 ビューン!


「うっ!」


 俺の背中に氷の小さな塊があたった。


「っち、やはりこれ位ではダメか」


「ああ、あのコートを装備してるくらいだ…まあ運が良かっただけだとおもうが」


 そこには魔法使いっぽい男と、短剣を持ったモンスターではないプレイヤーが居た。


「おい!そのコートと有り金出せばこのまま逃がしてやるぞ」


「お前らPKか」


 PK

 プレイヤーキラー モンスターでは無くプレイヤーをターゲットにする人たちで、どのゲームでもこれを行うことで罰則はあるが、それを物ともしない外道プレイを好む人!


「おい!早くよこせ!」


 しまった…このコートのせいか、さっきの村での視線は俺の姿が変ってことだけじゃなくて、このコートが高性能で珍しいから…迂闊だった。


「お前らこんなことしたらペナルティーが酷いぞ!」


「ふはは、ペナルティーなんか怖くねえよ、それにまだこのゲームはじまったばかりで緩いんだよ!設定が」


「そうそう、今のうち稼がないとな」


 にゃろめ!この外道!

 このままだと俺の武器じゃ不利だ…

 俺は敵から距離を取る為に走り投擲の準備をする。


「逃げんな!」


「待ちやがれ」


 2人が追ってくる


「これでも食らえ!」


 俺はナイフを投げつけるが…


 キン


 ナイフ使いの男に払いのけられる!


「無駄なあがきをロックアイス!」


 また氷の塊が飛んでくるので俺は鞄を盾にして防ぐ!


 Defend


 防御成功の文字がでるが…


「面白い武器だなそれももらうぞ!パライズナイフ!」


 ナイフ使いが連携攻撃をしかけてきて、さすがにそれは防げなかった!


「ぐは!」


 体が痺れる…状態異常攻撃か…


 状態:麻痺


「痺れるだろう、盗賊の短剣スキルの一つだ覚えておけよ」


 こいつ盗賊か…


「さてと…それじゃ頂くとするかスティー…」


 ・スティール

  対象の相手のモノを奪い取る


 やばい身ぐるみ剥がされる!


 バキ!


 バシ!


 スティールってこんな音するのか…


 …


 …


 …


 アレ?なにも感じないし…どうなってるだ?


 俺は恐る恐る目を開けると俺を襲った二人組が倒れている。


「だいじょうぶか?」


 なんとそこには村の門番さんが!


「怪しい二人が君をつけていたので、もしやと思って 門番の代わりが見つからなくて少し遅れたが間に合って良かった」


 門番キター!さっきは親父呼ばわりしてごめんなさい!


「ありがとうございます!助かりました」


「いやいや、村人の安全を守るのが我々の仕事だ」


 門番カッケー!


「さあ 立てるかい?」


「はい、なんとか」


「それじゃ、俺はこいつらを連れてくから頑張りたまえ」


 そういうとPK二人を縄で縛りつけて帰って行った…

 その後二人がどうなったか知らない…というか会うことはなかった…


 NPCとの好感度って重要なんだな…


 それにしても門番の登場のカッコよかった!


 いかん、このままだと変な感情が芽生えそうだったので再び練習に集中することにした。


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