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ファンタジーVRMMOゲームで職業サラリーマンって!?~リアルのサラリーマンはダメでもこっちで伸し上がる~  作者: 鳳凰院いちご
5章 転勤は突然やってきて 不安など忙しさで消える
105/106

レベル104 価格を決めるモノ

 ???

「儂の名前か?儂はアリシアゴードン!商業ギルドの支部長だが…」


 裁縫ギルドの紳士

「支部長!」


 悪徳調剤師

「な、ななあんで…こんな所に」


 全員が驚く中…


 リズン

「パパ!」


 リズンが支部長の元へ駆け寄る。


「え!?」


 シルク

「まさか…」


 アリシアゴードン

「私の娘が世話になってるようだね」


 キララ

「えーー!」


 再び驚き包まれる俺達!


 アリシアゴードン

「さて、リズン少し向こうに行っててくれないか…公私混同は良くないからな」


 リズン

「はい!」


 アリシアゴードン

「さて、少々問題が起きてると報告があったので伺ったのだが…」


 そういうと…


 裁縫ギルドの紳士

「そ、そうなんですよ」


 アリシアゴードン

「ほう、話を聞こうか…ステインさん」


 ステイン

「私の名前をご存知とは!」


 アリシアゴードン

「あなたとは裁縫ギルドで一度お会いしていますからね」


 さすが、一流商人…一度で名前を覚えるとは…


 ステイン

「それでは説明させて頂くと、この男がうちのシルクをたぶらかして不当に商品を安く販売し、この市場を独占して町の他の商店の売り上げに多大な不利益を与えただけでなく、他の店にも安く売るからこの事は無かったことにしてくれだの、他の店もやり方次第では儲かるなどとホラを吹いて回るので…」


 すると悪徳調剤師も…


 悪徳調剤師

「このお店のおかげで私たち取引の無い職人達は収入が減りとんと困っております」


 こいつら~~!


 アリシアゴードン

「ふむ、今の証言に間違いはないか?」


「いえ!違います不当には安く売ってません、ちゃんと適正な価格です」


 シルク

「そうです!今までが不当な高値だったんです!私はそんなことは望んでないのに」


 アリシアゴードン

「ほ~望んでない…ステインさん物の価格はどのように決めるモノか説明してもらえますか?」


 ステイン

「そんなものは周りの相場を見て決めるもので」


 アリシアゴードン

「それはその通りだ…だがその相場は誰が決める?」


 ステイン

「それは市場が…」


 アリシアゴードン

「そうだ市場がその物への対価として相応しい値段おぼろげに示し、それ感じ取りながら商人が利益を計算しながら設定するのだが…それが不当と誰が判断するんだ?」


 ステイン

「そ、それは」


 アリシアゴードン

「では次に…今度は君に聞こう利益とはなんだ?」


 俺の方を見て言う。


「利益は経費等を考えないのであれば仕入値から売上を引いたものです」


 アリシアゴードン

「そうだ、通常は人件費、お店の運営費などを仕入値に上乗せしてそこから売り上げの差額を厳密に言えば利益というが今は単純に仕入値から売上を引いたものという考えで良い」


「はい」


 アリシアゴードン

「では、仕入値の中身は…」


「えっと職人さんが決めるんですが、原材料等の素材費に加工料、職人さんの売り上げを足したモノかと」


 アリシアゴードン

「そうだ…ステインさんもそれでいいかな?」


 ステイン

「はい」


 アリシアゴードン

「シルクさんそうなると君はとても高く自分の売り上げを設定してるのかな」


 シルク

「いえ!とんでもない私はそんなに売上を高く設定してませんよ」


 アリシアゴードン

「ほ~おかしいな…それではお店が利益を高く設定してるのかな…ねえステインさん」


 ステイン

「そ、それは」


 顔色が悪くなるステイン…

 すると…


 コレット

「それはおかしいですね、シルクさんの製品は仕入原価自体が高いですが…」


 アリシアゴードン

「ほ~それはおかしいですな」


 ステイン

「ちょっと私用事がありまして…」


 アリシアゴードン

「そうですか…ではこの話は後程…ではここで公の部分は終わりです」


 するとステインさんの前に歩き…


 バチン!


 ステインさんを思いっきり殴り飛ばす!


 ステイン

「な!何を」


 アリシアゴードン

「ここからは私の部分だ!人の娘を突き飛ばしやがって!」


 怒りに震えてるアリシアゴードン!


 アリシアゴードン

「警備隊!こいつコソつれていけ!」


 警備隊員

「はい!直ちに」


 手のひらを返したように警備員がステインを連れて行く。


 ステイン

「お前たち!武器をやった恩を」


 アリシアゴードン

「ほ~武器を…」


 アリシアゴードンが睨みを利かせると警備員達はステインを連れて逃げて行った。


 リズン

「さすがパパ!」


 アリシアゴードンは服直しながら…


 アリシアゴードン

「すみません、お見苦しいところを…次は職人の方でしたね」


 悪徳調剤師

「いえ!」


 青ざめてる調剤師。


 アリシアゴードン

「我々はより良きものをお客様に売り利益を得る、職人の方型の商品があっての商人でございます、だが仕入先は私たちの目で決めるそれをお忘れないように」


 悪徳調剤師

「はい!」


 アリシアゴードン

「そして、この町の商人の方…お互い努力して凌ぎを削るが市場、そして高みを目指しましょう!誰かを恨むなら己を正せ!」


 周りの商人の顔が引きしまる…


 アリシアゴードン

「さて…名前はワーカー君だったか今日は君たちに会いに来たんだお茶でもしよう」


 キララ

「お茶ならうちのお店で如何ですか」


 そういってお店の客室へと案内する…


「すごいな…オーラというかあれが商人の気迫」


 ぽこ

 おおもの おーら すごい


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