レベル103 値段は一度下げたら上げるのには時間と我慢がいる
数名の警備員が店の中に入ってくる。
キララ
「これはどういう事ですか!」
警備員A
「彼が周りの商店に虚偽の情報を流していると通報があった」
キララ
「何を証拠に!」
裁縫ギルドの紳士
「この者は!不当に商品を安く販売して周りに迷惑かけているんです!」
こいつ!自分に不利になると悟って実力行使に出やがったな…
さらに…
悪徳調剤師
「こいつは更に!うちの商品にケチをつけて不当に値切ろうとしたんです!」
「俺はそんなことはしてない!」
コレット
「警備員さん!これは一方的に話が進みすぎてませんか?」
警備員B
「そ、そんなことはない!」
こいつ裏で金でも握らされたか…
裁縫ギルドの紳士
「良いですか!商品はですね一度値が下がると、値段を上げるには相当な時間と我慢がいるんですよ、一度下がったらそこが基準になってしまい値段が高ければ買ってくれないそういったシワ寄せが!職人さんの不利益につながる!」
」
「それは…確かにそうだが」
コレット
「しかし!今回の場合はそちらが不当に高くしていたから問題なのでは!」
裁縫ギルドの紳士
「何を言うんだ!その価値に見合う値段にしただけだ!それで利益が確保できるのだから誰にも恨まれないだろ」
シルク
「私はそんなことは望んでいない!いろんな人に自分のモノをつかってほしいと…」
悪徳調剤師
「だまらっしゃい!あなたが値下がりすれば他の職人が困るのよ!あなたが高くないと他の職人の商品が売れないのよ」
キララ
「それは詭弁よ!」
リズン
「あなた達の主張を間違っているわ!これは商売よ!作り手が自分の意図を組んだ価格でそれを商人が仕入それを販売して儲ける!販売する値段を誰かに左右される所以は無いわ!」
商人
「でも…小さなお店は仕入も細いし、大型店には勝てない」
そうだそうだ!
後ろの方に居た商人たちが申し訳なさそうに主張する。
確かにそうだ…大型店舗の圧倒的な仕入や販路に小型店はどうしても負けてしまう所がある、だが!今そこが論点ではないはず…
そうか悪徳調剤師達はうちらの店があたかも市場独占しているかのように説明して仲間に引き入れていたのか…
「それとこれとは!話が別なはずだ俺達は独占したわけでもない!俺がシルクさんと交渉して販路を確保した!みんなは商談しようとしたのか?」
商人
「それは…」
リズン
「あんたら商人でしょ!小さいなら小さいなりの自分たちなりの創意で打開する算段する為に交渉したりできたはずよ!職人さんだって自分の商品をシルクさんに負けないように高めたりしてないの?それもしないのに集団でしかもこの二人に踊らされるなんて!商人、職人失格よ!」
裁縫ギルドの紳士
「うるさい!とっと連れて行け!」
警備員達
「は!」
キララ
「待ちなさい!」
コレット
「まだ、話の途中よ!」
連れてかれそうな俺に抗議する2人、更にリズンが…
リズン
「待ちなさいよ!」
警備員を制止しようと駆け寄るが…
悪徳調剤師
「じゃまだ!」
悪徳調剤師が突き飛ばす!
リズン
「痛いわね…」
やばい!オーラが!このままじゃ!
その時…
???
「そこまでだ!」
裁縫ギルドの紳士
「誰だ!」
???
「ここからは儂がお前たちを裁く!」




