13
雨が無事に上がり、シャーロットの心も晴れたその翌日、
エドワードたちは約束どおりレイノルズの領地を見に行くことになり、シャーロットは馬で案内することにした。
濃紺の乗馬ドレスに着替え、厩舎にいた。
馬丁に手伝って貰いながら、鞍をつけていた。
「おはよう、レディを待たせるなんて、紳士にあるまじき事だね」
エドワードが微笑みをたたえ歩んできた。
シャーロットは、ドキドキしながらも微笑んで
「やっと晴れたから、張り切ってしまったの」
「なるほど、確かに張り切る気持ちはわかる」
フェリクスがいい、キースとアルバートもうなずく。
秋晴れの空気は澄み、ひんやりとし肌に触れ心地よかった。
「そうでしょう?」
にっこりと笑みをかえした。
彼らが乗ってきた馬たちは、きちんと世話をされていたらしく、艶々と輝いていた。鞍も埃を落とされ綺麗に磨かれていた。
レイノルズ伯爵家の馬丁たちはしっかりと仕事をしてくれたらしい。走れるのを心待にして、かつかつと蹄をならして、主人に鼻面を擦り付ける。
シャーロットの愛馬は、彼らの馬より小柄な雌馬だ。
馬丁の用意した踏み台にのり、騎乗する。
「町にいってみようかと思う」
「エドワードは最近町に行ってなかったかしら?」
うなずくと、
「子供の頃までだね」
シャーロットはうなずくと、馬を走らせる。
事前に説明はいらないだろう。優秀な男たちだから。
少し走ると、農村があり、そこで並足にする。朝の作業をする人々が、シャーロットに手を振る。シャーロットは笑顔で振り返す。
家畜の世話をしている少年が走ってきて、
「シャーロット様!おはようございます」
と笑いかけてきた。
「おはようティム」
ペコリと頭を下げる。
「父さんが伯爵様にお客様のようだから、何か入りようがないか聞いてこいと」
シャーロットは遠くにいる、ティムの父をみると、彼はお辞儀をした。
「ありがとう、でも大丈夫よ。入り用の時はまたお願いするわね」
微笑みかけると、ティムの父に手を小さく振った。
再び馬を進めると、
「ずいぶん親しいのだね、シャーロットは」
フェリクスが驚きつつ、聞いてくる。
「この時期には毎年ぐるりと回るから自然と顔見知りも増えただけよ?」
美しい野や畑、牧草地、恵みをもたらす山。シャーロットはこの地が好きだ。そこにすむ人々も。
「お母様は良い顔をしないけれど、彼らは伯爵令嬢が顔を見せるだけで、安心や敬愛を示してくれる。それは父の評価につながるし、返すと父へ対する評価もわかる。顔が険しければ父の統治がうまく行っていないし、笑顔なら良くできている」
「それはそうだな」
フェリクスが納得してうなずく
「もうすぐ町よ」
指差すと、整えられた町が見えた。町の入り口で馬を降りると、町に入ってすぐにある宿とレストランの店。
「おはよう」
店に入ったシャーロットは、そこのおかみに話しかけた
「まあまあ、シャーロットお嬢様!先日もお見えだったのに!」
「今日はお客様の案内よ。馬を預けたいのと、少し食事をお願いしたいわ」
「喜んで!」
おかみはいそいそと使用人に馬を頼むと、シャーロットたちをレストランに案内した。
小綺麗なレストランは、洒落た店内で昼前なので、空いている。
シャーロットたちは、大きなテーブルについた。
「今日のおすすめをお願いするわ。わたくしは軽めで」
シャーロットは、メニューを手渡す
「じゃあ、同じものを」
とエドワードたちはいった。
慣れた雰囲気のシャーロットにエドワードが
「何度かここで食事を?」
「お母様には内緒にしてね?こうやって食べると、ここの人たちがどんなものを食べているのかわかるし、おすすめを頼むとその時の物資の豊かさがわかるでしょ?」
キースはすっかり感心したらしくて、
「君は女伯爵になれるね!」
「からかわないでよ」
と吹き出した。
出てきたのは、パンとサラダ、それから肉の煮込み料理だった。
どれも美味しくて、みんなしてぺろりと平らげた。
「おかみさん美味しかったわ!」
「シャーロット様ありがとうございます」
「最近のお客さんたちはどう?」
「相変わらず、困るのは酔客ぐらいです。兵士もきちんと対応してくれますし、お陰様で安心して商売ができておりますよ!」
「そう、それならば良かったわ」
シャーロットは、お金をきっちりと払いお店をでた。馬はもうしばらく預ける。
「ああいうとき、多めに払ったりしないのか?」
フェリクスの質問だ
「そうね、フェリクス。多めに払うのは失礼だと思うからよ?彼らは必要な対価を求めているのだし、それに施しを求めてはいない。あと、かれらの租税で暮らしている私たちが出来るのは暮らしを良くして返すことで、多めにお金を渡すことではないとおもっているからよ」
「…!」
驚いて絶句するフェリクス。キースとアルバートも目を見開いた。貴族というのはどこか思い上がっている。フェリクスにしても、キースにしても上に立つ目線でみるから、与えている気分なのだろう。
「なんて、女の浅知恵だから、気にしないで」
くすりと笑うとシャーロットは町を歩くと、手を振ってくる人々に手を振る。
「シャーロット様!見てください!」
女性たちが手渡してきたのは、繊細なレースのハンカチ
「すごいわ!ジェニー素敵!」
「今年はすごく売れました!シャーロット様が、レースのドレスをたくさん作って下さったお陰ですね!」
「これは新作なんです」
よく見ると、編み目は薔薇の模様で令嬢たちに、人気が出そうだ。
「これはシャーロット様に、差し上げたくて」
「ありがとう大切に使わせてもらうわね」
とにっこりと笑うとバッグに納めた。
「また流行りそうな図案を書いて送るわ」
と言って手を振った。
「なるほど、そういえばシャーロットはレースを使ったレースをよく着ていたね!」
とエドワードが得心がいったように、声をあげた。
「ふふっ!伯爵家懇意の仕立て屋に出来るだけ、わたくしのドレスはレースを使うものにしてねって頼んだの」
「社交界で目立つ君が着ていれば、自然と流行るだろうからね」
「そのとうりよ!流石わたくしの先生ね」
にっこりと微笑むと
「つまり、君が彼女たちの商品が売れるように宣伝してあるいたと…」
「そうよアルバート」
「この流れでいくと、彼女らに仕事を与えたのもシャーロットなんじゃないか?」
キースの言葉にシャーロットは目を丸くした。
「お母様には内緒にしててね。あの人は女性が働く事が嘆かわしいとか、可哀想とかいう人だから」
シャーロットは言葉を切って、町の上の方の孤児院にいく。
「ここまで来て行かないと子供たちが拗ねるから、孤児院に行くわね」
途中でお菓子を買っていく。
衆目が、なくなった所で
「じつはここは、冬は厳しい所だから亡くなる人もいるの。弱ってたり蓄えがなかったりしてね。男性が出稼ぎに行って帰ってこなかったり。彼女たちはそうして残された人なの。子供も育てないと生きていけないし」
と、キースに答える。
フェリクスは思案げにうなずいた
「いい手のうちかただ」
「果たしてほんとにそう思う?ウィンスレット公爵領なら、どうかしら?冬に亡くなる人がいる?」
フェリクスは首を振った
シャーロットの聞きたいことがわかったからだ。
孤児院の門を開くと、孤児院のなかは、静かだった、
「どうやら、勉強の時間だわ」
こそっと言うと、子供たちは机に向かい勉強に取り組んでいた。
「勉強させるのもシャーロットの案?」
「いいえ、お父様よ。お父様は、彼らが能力をつけることで自立出来るとお考えなの」
そうかとフェリクスがうなずいた
子供のうちの一人がシャーロットに気づいた。
「あっ!」
と声をあげるので、唇に指を一本あてて、しずかにと注意する。
うんうん、と唸っている少年に近づくと
「どこが難しいの?」
「ここの計算がわからない」
「これはね、ここをこうして、」
「うん?あっ!わかった!ってシャーロット様だ!」
とみんな一斉に顔をあげる。
「はい!こんにちは」
「どうしたの?この間も来てくれたのに!」
「この間は雨が降りそうだったからすぐに帰っちゃったでしょう?だから今日も来てしまったの。それと、あとお客様を連れてきたのよ!」
「こんにちはー!」
とみんな元気にエドワードたちに挨拶をする。
「先生お邪魔をしてしまって申し訳ありません」
とお邪魔をする。
「いいえ、もう終わる頃でした」
初老の先生は、ほのぼのとして笑んだ。
「じゃあ、ピアノを弾くからお歌を聞かせてちょうだい」
「やった~!!」
シャーロットが、町の流行りの曲を弾くと子供たちは元気よく歌いだした。
休み時間になり子供たちは元気よく外に飛び出していった。
「院長、これを今日のお菓子にお願いしてもいいかしら?」
「まあ、シャーロット様みんな喜びます!」
エドワードたちがいるので子供たちとは遊ばずに帰ることにする。いつもはくたくたになるまで遊んでいるけれど…!
次にいったのは兵士の詰所
「隊長は、留守かしら?」
どうやら、見廻りに出ていたらしい。
「シャーロット様」
副隊長が代わりに出てきた。
「ヒューイ、こんにちは。近ごろはどう?」
「平和なものです」
「そう?」
「ただ、冬が厳しそうな雰囲気ですから、みんな冬支度を徹底させております」
「そう…よろしくね。特に一人暮らしの家の見回りは特にお願いするわね」
「了解であります!」
とピシッと敬礼する。
シャーロットは、町を一回りして、宿屋から馬を引き取った。
「じゃあ、帰りましょうか?」
と、馬を進ませる。
「はぁ、非常に残念だ。君がエドワードの物だなんて」
とキースがいい、シャーロットは凍りついた。
「キース?知ってるの?」
ちらりとエドワードを見ると
「キースには昨日言ったんだ」
と苦笑した。二人は親友だから、おかしくはない
驚いたのはフェリクスとアルバートだった。
「まだ、正式じゃない」
とエドワードが二人に言う
「シャーロットに求婚して、返事をもらった所だ」
と。シャーロットは思わず赤くなる。
「なんだって?抜け駆けじゃないかエドワード」
とフェリクスが言う。
「ええっ?」
抜け駆けって。とシャーロットはびっくりする。
「しょうがないよフェリクス。二人はもともと約束があったんだからね」
アルバートにはきっぱりエドワードとはないとかなんとか言ってしまっていたはずだ。
「そうか…残念だ。シャーロットのようなレディはそうそう見つかると思えない。私の婚期がおくれたら、君のせいだエドワード」
とフェリクスは哀しげにいった。
「シャーロットなら公爵夫人にふさわしいと想ったのに!!」
と今度は悔しげだ。
シャーロットは、居心地悪く咳払いをした。
「帰りましょう」
明日エドワードたちが旅立つので、その夜は晩餐を共にする。
アデリンとエーリアルは相変わらず無口だ。
時おりナイフやフォークを音をたててしまっては、ビクッとしている。
アデリンはもう12、年があけたら13歳だ。
悩んだか口にする。
「お母様、わたくしがいうのも何ですけれど、アデリンに教育をと」
「アデリンはまだ13歳よシャーロット」
「もう、よ。」
「デビューまで、あと2年よ」
オーガスタはシャーロットをみつめた。
「アデリンはそのままでは、社交界に出れは、いやらしい男に良いようにされるか、女性たちにいびられるかして、傷つくわ」
きっぱりという。
「身をもってわかったから言うのよ?」
と言うと
「シャーロットは、すべて撃退していたけど?」
とエドワードが笑いながら言った。
「笑うならエドワード、レディ エレインをもう一度待ち伏せさせるわよ?」
と言うと、エドワードはピタリと手を止めた。
「なんだって?レディ エレイン?」
「そうよ?彼女、エドワードの行きつけの書店前で待ち伏せしてたでしょう?」
シャーロットは目をエドワードにキラリと向けた。
「はぁ…。あれはシャーロットの仕業だね?」
レディエレインはエドワードの親衛隊の一人でパウダールームで吊し上げられそうになったが、シャーロットの言うことを聞く方が仲良くなれるかも?とか言いくるめて、エドワードの出没するところを教えたのだ。
「あまりにもエドワード親衛隊がしつこいから、本人になんとかしてもらおうと思ったの」
とにっこりと笑っていった。
フェリクスたちが吹き出した。エドワードは少しひきつった。
「だからね、お母様。アデリンがダイアナみたいだと大変なのよ」
「レディ ダイアナは、でもちゃんとしていらっしゃるじゃない」
「お母様、アデリンはクリスタ妃殿下の従妹で、わたくしの妹なの。揚げ足をとられるわ」
立場が違うといいたい。
「それで、レディ ユリアナに頼めないかと思いましたの」
「レディ ユリアナですって?失礼だと思うけれど、あの…」
口をつぐんだオーガスタに
「レディ ユリアナはとても賢くて教養もある女性よ?最適だわ」
「うちには貴女がいるのにどうしてレディ ユリアナなんだい?」
とアルフレッドが聞いてきた。
「これを言うのは、物凄くわたくしも嫌な話ですけれど」
シャーロットはナイフとフォークを一旦おいて
「あの、ホリーに声をかけられたとき、わたくしは、徹底的に無視をしたの」
「それは貴女が、悪いのではないわ」
「ユリアナなら、1度目は無視をしても2度目は目を向けて微笑むくらいの機転は聞かせたわ。口で返事はしなくても」
シャーロットはオーガスタとアルフレッドを見た。
「でも、わたくしはそれさえ自尊心が邪魔をして出来なかった」
シャーロットはアデリンを見た。
「アデリンには本当に申し訳ないけれど、わたくしが目立ったせいできっとデビューすればあのシャーロットの妹と見られるの。
ユリアナの立ち回り方は、一番理想的な伯爵令嬢の振るまいが出来ているの。悔しいけれど、脱帽だわ」
「なるほど、レディ ユリアナもエセル妃殿下の従妹というところも似通っているね…」
ふむ、とアルフレッドは思案した。
「オーガスタ、確かにレディ ユリアナの控えめな雰囲気はアデリンと合うかも知れないね。どうだろう?頼んでみては?」
「わかったわ、メイスフィールド夫人に頼んでみます」
オーガスタは、完全には納得していないが、仕方ないという、風情だった。
アデリンは、少し不安そうな顔でシャーロットを見た。
「ユリアナは、とっても素敵よ。安心してアデリン」
シャーロットは、自分のせいでアデリンに難が振りかかるのではないかと心配で仕方なかった。
「まだ時間は十分あるわ」
シャーロットは、微笑みかけた。
「じゃあ、アデリンのデビューのエスコート役は私が引き受けよう」
とキースが言った。 アデリンは、真っ赤になってうつむく。
「ええっ?キースの親衛隊はかなり過激なのよ、だめよ」
「過激って…」
「とにかく、レディたちから渡される飲み物には気をつけてね?キース」
キースが言葉を失うと
「まさか、ちゃんとしたレディがそんな事…」
「想像の通りよ?多分」
シャーロットはにこっと笑った。
「じゃあ、私が」
とアルバートが言った。
「アルバートもダメ。アルバートの親衛隊は執念深いから」
「……。」
言葉を失うアルバート。聞きたいが怖いらしい
「すごく気になるんだけど、どうなの?お姉さま」
アデリンが不安そうに聞いてきた。
「組織が出来てるから、アルバートの行動はすべてわかってるわ。こと細かく」
アルバートの顔がひきつった。
「例えばね、3月23日、11時パーク前であう。そのあと、15分あるき、ベンチで30分ランチタイムス。15分歩きそのまま分かれる。主な接触は腕のみ。こんな感じで手紙がくるの。もちろん無記名よ。ちょっと気持ち悪いでしょ?」
それはアルバートとかつて会った日の事を報告してきた手紙だ。本当はもっと長かった。
「例えばね、ダンスで話した内容とかも書いてあるんだけど、どこで聞いてるかまったく謎。隠密くらいにね」
フェリクスは次は自分がとは言わなかった。
「聞きたい?」
とフェリクスに聞いてみた。
「いや…」
そう?とシャーロットは微笑んだ。
「じゃあ、どなたが良いのかしら?」
アデリンが、無邪気に聞いてくる。
「そうね…?」
シャーロットは少し考えたが
「アベル・エアハート子爵令息かしらね?危ない取り巻きが居ないわ!」
とにっこりと笑いかけた。
「シャーロット…貴女なにをしてきたの…」
母が絶句して、娘を見た。
「色々と本当に大変でしたけれど?」
「ジョージアナも大変だったんだろうか?」
フェリクスも少し青ざめながら、気になったようだ。
「まさか!アナにわたくしと同じようにはしないわよ。彼女たちだって公爵令嬢に攻撃しない分別はあるわ」
公爵は圧倒的な地位だ。伯爵とは重みが違う。
アルフレッドは、やれやれと娘をみつめる。
「レディたちの世界も大変なのだな…」
「ご理解頂けて幸いです」
父からはまだエドワードとの事で話はしていない。いつされるだろう。
晩餐が終わり、応接間に行く。
シャーロットは、アデリンとエーリアルに詩集を暗唱するのことにした。あらゆる会話に対応することが望ましく、アデリンは本を持たせて、シャーロットは暗唱すると、アデリンに復唱されるというのを続けた。
「アデリンは、どの詞がすき?」
「…どれもあんまり…」
正直なその言葉にシャーロットは唖然とした。
「だって、意味がわからない。言い回しは古めかしいし」
「そう?姉さまはこの詞が好きよ?」
シャーロットが差したのは、恋の詩だった。
「だってロマンティックよ。アデリンは、恋に憧れたりしないの?」
「恋?」
「してみたくないの?」
妹とのガールズトークははじめてだ。
「なんだか大変そう。」
アデリンは見た目以上におぼこいようだ。
今日のビリヤード勝負は、アルバートが勝ったようだ。
「さぁ、アデリン、エーリアルはもうお部屋に帰りなさい」
アデリンとエーリアルはうなずいて帰っていった。
「シャーロット」
オーガスタが戻ってきた。
「明日には、お父様が貴女にお話をするから、まってね」
気になっているのがわかったようだ。
オーガスタの勘が鋭くて驚く。
「ええ、お母様」
シャーロットは、もう少しここで本を読もうとふと思いついて、画集を手に取った。
レースの図案の参考になるかも知れないと。
オーガスタは、乙女手帖に目を通していた。少女向けの雑誌だ。
気になって手元を覗きこむ。
「みて、シャーロット。こんなドレス素敵ね、作りましょうか」
美しいドレスが載っている。
「そうね、素敵ねお母様」
雑誌を見ながら意見を言い合う。
シャーロットは、めずらしくオーガスタにイライラせず、和やかにひさしぶりに母と話せた気がした。




