伯爵様、夢叶う。
二話連続投稿。最終話
エピローグなので短いです。
指摘され、子供の年齢変更しました。
「お母さん」
「お母さん、なにやってるの?」
「母さん、ニヤニヤしすぎ」
「まんま?」
さてさて、まぁ、小悪魔グランにあのまま結婚に持ち込まれて、そのままずるずると五年ほどたちました。
……なんだかんだで流されるままに、グランの奥さん五年もやってんだよ、私。びっくりだよ。しかもなぜかグランの気持ちは私以外は皆知っていたらしい。それであの時周りはニヤニヤしていたのか!
でだ、現在私は目の前に存在する小さな四つの影を見ながら思わず鼻を押さえてニヤニヤしていた。
目の前にいるのは、私がこの五年で生んだ可愛い子供たちである。
ええ、そうだよ! びっくりすることに、五年の間で私ってば四人も子供産んでんだよ! グランがっつきすぎだよ!
一番上は女の子の双子で、今年四歳。で、三歳の男の子に、去年生まれたばかりの小さな男の子。うん、四人とも私じゃなくてグランに似ていてね、超ニヤニヤする。
寧ろこんな美少女美少年が私から生まれたとか奇跡じゃない!? って思っちゃうぐらいに綺麗なの。
もう自分の子供たち見ているだけで私はニヤニヤが止まらないんだよ。くはっ、こんなに可愛い子たちの成長を見守っていられるなんてっ!
「ねぇ、お父さん。お母さんが気持ち悪い」
「うん、気持ち悪い」
ニヤニヤしてたら一番上の双子二人がグランにそんなことを言っていたよ。私泣くよ! 悲しいよ!
「うーん、マリアージュのこれはもう病気だからあきらめて」
「お父さん、なんでお母さんと結婚したの?」
「お母さん、変態なのに」
って酷い。もう四歳になる双子は容赦なさすぎだよ。でもそんな酷い事いっていてもとっても可愛いから許す。むしろこんな可愛い存在のこんな可愛い態度を許せない大人なんて存在しないよ! うちの子超可愛い。
「マリアージュのこと好きだからね、俺は」
「ぐはっ」
凄い笑顔で言われて思わず口から変な声が出た。幾ら言われてもなれないよ。というか、恥ずかしいよ。そして笑顔のグランが可愛いよ。美しすぎるっ!
双子が呆れた目でこちらを見ているけれど、それでもグランがそんなこと言い出すと私はあわてる。
いやまぁ、この五年でグランが私の事本当に好きなんだろうなってのはわかったけど。流石に理解しているけれどもさ。というか、理解したからこそ恥ずかしいみたいな。
「母さんって……、残念だね」
息子にまでそういわれたけど、いいもん。残念でもこれが私だもん。
「まーまー」
まだ小さない息子の方は、何も会話がわかりませんって無邪気さで私に抱っこを求めている。可愛すぎて鼻血出すかと思ったけれど耐えて、抱っこをする。
あああ、もう幸せすぎる。
私美男美少女美少年に囲まれて生活しているんだよ! これを幸せと言わずになんというのか!
もう鼻血でそう。
戦争が終わって美少年を育てた結果
(麗しい人と結婚して生まれた美少年美少女を育てるという変態じみた夢がかないました)
というわけでこれにて完結です。
大分速足で後半終わりましたが、とりあえずここまでは書ききりたかったのです。
中身思いついているのになかなか進まなくて、時間がかかってしまいました。
マリアージュみたいな女性でありながらも強いキャラは好きなので書きたくなります。
では、ここまで読んでくださりありがとうございました。感想などいただければ嬉しいです。
2015年7月22日池中織奈




