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049 自分は自分

 いつもこうだ――。気が付けば、いつも僕は怒られている。

「悪さばっかりして!」


 いつもこうだ――。気が付けば、いつも僕は褒められている。

「また満点! あなたは頭がいいわね」


 なぜだ、誰だ、僕じゃない、僕はやってない、僕は誰だ!


「……あなたが犯人ですね?」


 いつもこうだ――。僕は僕に支配されている。

 僕でない僕が何かをやったとしても、僕は僕であるために、その罪を償いたい。


「はい、僕がやりました」


 僕がそう言った時、初めて、僕はもう一人の自分と同化出来た気がする。

 あれから僕は、一度も表に出ていない。いや、僕はずっと一人だっただけだ。

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