表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
47/371

047 雷鳴ったらヘソ隠せ

※少しホラー要素を含みます。(見る人から見たらコメディ要素でもあります)

 ゴォーン!

 まるで大砲に撃たれたかのような凄まじい音が鳴り響く。夜というのに、昼間より明るい光が何度も走った。雷雨である。

「ママー!」

 あまりに異様な雰囲気に、子供たちは泣きながら母親にすり寄った。

「怖いよ」

「大丈夫、大丈夫よ。ほら、どんどん雨も弱くなって、そろそろ止むわよ。布団に入りなさい。そばにいてあげるから」

「うん……」

 子供たちは母親に見守られ、布団に入った。

「ちゃんとパジャマの裾、ズボンに入れるのよ。おヘソ出したら、雷さまにおヘソ取られちゃうんだからね」

「えー。やだ、怖い!」

「ちゃんとしまってれば大丈夫よ。ほら、目をつぶって」

「はーい」

 安心したように、子供たちは眠りにつく。

 やがて、雷も収まった。

「止んだみたいね……」

 母親は子供たちが眠ったのを確認すると、子供部屋から出ていった。

「そろそろ私もお風呂入って寝なきゃ」

 そう言って、母親は脱衣所に向かっていく。

「ママ……トイレ……」

 その時、またも子供の声がして、母親が振り向いた。

「あら。また起きちゃったの?」

 振り向いた母親の姿に、子供は絶叫した。

「ぎゃーーーーー!」

 母親の腹に、ヘソはなかった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ