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035 メール世代

『付き合って』

『いいよ』

『別れよ』

『バイバイ』

 無機質に響く携帯電話の操作音とともに、今も無数の電波が飛び交っている。

『まだ?』

『ごめん、ちょっと遅れる』

『先に行ってる』

『後から行くよ』

 駅前の広場には、今日もさまざまな人がたむろしている。

「好きです。付き合ってください!」

 そんな時、広場にそんな声が響いた。

『うわ、すごいよ』

『マジ、ウケる』

『どうする?』

『どうなる?』

 ハートに届いた告白は、そこにいた誰の心をも貫く。

「はい……」

 恥ずかしそうに返事をした相手。二人はそのまま去っていった。

『おめでとう!』

『やるじゃん!』

『すごいもん見ちゃった!』

『よくやった!』

 その日、ネット上の各方面で盛り上がったのは言うまでもない。

『今はまだ真似出来ないかもしれないけど……やっぱ心は伝わったかも』

 そのうち数人は、現代病ともいえるネット離れに成功する。

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