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234 三年目のマンネリ

 付き合って三年になる彼は、同じ会社のサラリーマン。私はOL。

 職場恋愛のため、人には交際を公にはしていないものの、もう周知の事実となっている。

「じゃあ、また明日な」

 そろそろ結婚を意識し始めている私に反して、彼は相変わらず。

 三年前と違ってベタベタする仲でもなく、なんだかそこにいるのが当たり前すぎて、何の刺激もなくなっている。

「うん。また明日……おやすみ」

 私はそう言って、彼と駅で分かれる。付き合い当初は、家まで送ってくれたものだけど……。

 仕事が終わって飲み屋で合流して、たまにホテルへ行ってそれで終わり。誕生日もクリスマスも、あんまり大事にはしない私たち。まるで毎日がプログラムされているみたいに、同じ――。

 でも、彼のことは好きだし、別れるとかは考えられない。でもやっぱり、もっと一緒にいたいとか、もっと刺激が欲しいとか、そんなことも思ってしまう。

「俺、結婚願望とかまったくないんだよなあ。仕事だってまだ新米だし」

 前に言っていた彼の言葉を思い出す。私だって、このままでいいという気持ちもあるけれど、このままずっと、友達の延長線みたいな付き合いのままなのかな……。

 このところ、ずっとそれで悩んでいるのは、同居している親から、結婚はまだなのかと言われたからだけど、結婚願望がまったくないと言っていた彼に対して、そんなこと言えるわけがない。引かれて気まずくなるのが落ちではないか。

 その時、彼からメールが入った。

“明日も仕事が終わったらいつものところで……最近言ってなかったけど、好きだよ”

 たったそれだけ――それだけで、私の心は弾むように軽くなった。

 私の不満を、彼も感じ取っていたのだろうか。いや、彼のことだからないかな。それでも、「好き」の一言で、にやけてしまう自分がいる。

「もう少し、このままでいっか……」

 私はそう呟いて、家へと帰っていった。

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