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020 女芸人の苦悩

 今日も私たちは、一瞬の笑いに命を掛ける。

「イタタタタタ……! 何すんだよ、バカヤロウ!」

 鼻フックを掛けられて、涙目になりながら、私は罵声を浴びせる。

 逆に、お客さんは笑ってくれている。どんなに辛い仕事でも、私にとっては、それが一番の幸せ。


 仕事が終わって、私たちは飲み屋に出かける。

「さっきの鼻フックだけどさ、遠慮しすぎだよ。もっと鼻の穴全開にしてくんないとさ、お客さん、もっと笑い取れたはずだよ」

 飲み会に乗じた反省会の始まり。

「ええ? 結構引っ張ったけどなあ」

「ダメダメ、あんなの。ストッキング被りもさあ、今日のストッキング、あんまりいいやつじゃなかったよね」

「そうそう、伸びすぎてびっくり! あれじゃあ、すげー遠くまで行かないと、顔引っ張られないじゃんね。思わず手で引っ張っちゃったわよ」

「あはは。私も」

 私たちは、大きな口を開けて笑う。

「ああ、でも。男欲しい~!」

 反省会が終われば、恋愛話に花が咲く。

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