表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
152/371

152 雨がやんだら

 くるくる回る、色とりどりの傘、傘、傘。


 くっついたり離れたり、止まったり動いたり。


 私はひとり、待ちぼうけ。


 店の軒下お借りして、誰を待つやら、誰も待たない。


 ただただ上を見上げては、近付く水滴に目を瞑ってみる。


 お空はゴロゴロ、灰色の雲が覆ってる。


 いつになったら晴れるかな。


 そろそろ私も飛び出そうかな。


 でもお気に入りの服だし、濡れたら風邪を引いてしまう。


 早く雨がやまないかな。


 パタパタパタと、雨に紛れて足音が。


 隣の軒下に、同じ年くらいの男の子。


 目的は一緒。お空を見上げて、タイミングを計ってる。


 お空はさっきより明るくなって、向こうの方には日差しも見える。


 やがて、くるくる回る、色とりどりの傘、傘、傘。


 ひとつ、またひとつと、傘は姿を消してゆく。


 雨が小ぶりになったみたい。


 さあ、やっと飛び出せるというもの。


 恵みの雨よ、太陽よ。


 どちらも大切。私は好きよ。


 お空を見上げてそう唱えたら、大都会に虹の橋。


 あら綺麗。素敵なお空。綺麗なお空。


 雨がやんだら、帰りましょ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ