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118 悲しい生き物

 例えば、人間だけを狙うウィルスが全世界を襲う。

 そのうちごく僅かの人間は、生まれながらの抗体で生き延びるかもしれない。

 だが、目まぐるしく変わる世の中に対応しきれず、死んでゆくだろう。


 どこかで、動物の鳴き声が聞こえた。

 野生の鹿や狸たちが、息を吹き返す。ペットだった動物や動物園の動物たちもまた、高層ビル街へと繰り出してゆく。

 アスファルトも土になり、高層ビルも木に覆われ、やがて人間の文明は跡形もなく崩れ去る。


 小動物が虫を食べ、草食動物は木の実を頬張る。やがてトラやライオンが、それらのものを狩るだろう。

 それは自然の摂理であり、あっという間に地球は豊かな緑に覆われ、汚れていた海も蘇る。


 こう考えると、なんて人間とは脅威なのか。

 だけども我々は、今日も生きている。

 その裏で、今日も動物たちが無駄に殺され、食物を食い荒らし、海を汚しているのか――。

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