ザルツァ密談開始! リアルタイム心理解析
中立都市ザルツァへと向かったケインとレナード卿でした。
ザルツァの秘密商館。
窓は固く閉ざされ、室内には重々しい緊張感が漂っていた。時間通りに現れたハキムは、鷹のように鋭い目でケインとレナード卿を観察し、挨拶もそこそこに席に着いた。
「それで、グランセリオの外交顧問殿が、このような場末の商人に、一体何の御用かな?」
ハキムの声は低く、警戒心に満ちている。
レナード卿は、長年の外交官としての経験に基づき、慎重に言葉を選びながら口火を切った。
「ハキム殿、本日はお忙しい中、ご足労いただき感謝申し上げる。我々がここに来たのは他でもない。グランセリオとサルメディア…...両国の未来のために、貴殿のような見識ある方と、率直な対話の機会を持ちたいと考えたからだ」
レナード卿は、単刀直入な本題は避け、まずは両国の経済協力の可能性など、当たり障りのない話題から入った。
ケインは、表向きはレナード卿の補佐役として、黙ってメモを取るふりをしながら、全神経を集中させてスキルを発動させていた。彼の脳内には、ハキムの心理状態がリアルタイムで表示されていく。
【対面相手:ハキム(サルメディア大商人)】
【感情ステータス:警戒70%/猜疑心55%/好奇心30%】
【関心テーマ(現在):経済的利益65%/自身の安全確保50%/グランセリオの真意45%/人道問題15%】
(やはり、まずは警戒心が強いな……人道的な話はまだ早い。経済的なメリットと、彼自身の安全が確保されることを示唆する必要があるか)
レナード卿が話を進める中で、ハキムの反応もケインには手に取るように分かった。
(レナード卿のこの言い回し……ハキムの「猜疑心」が5%上昇……少し修正が必要だ)
(今だ! 経済協力の話……ハキムの「好奇心」と「関心度(経済的利益)」が上昇! ここをもう少し掘り下げるべきだ)
ケインは、小さなメモにキーワードを書いたり、さりげない合図を送ったりして、レナード卿にリアルタイムでフィードバックを送る。
レナード卿も、ケインの的確な助言に内心驚きながらも、巧みに話の舵を取り直していく。
素晴らしいコンビプレー!!
続きは、明日19時に〜
どうぞよろしくお願いいたします。




