表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
81/132

二人だけの秘密 〜仲間に告げるべき時を待ちながら〜

受け入れ合った先の光景は、とても美しい。


そんな穏やかな日々が数日続いたある夜。閉店後の片付けを終え、二人きりになった店内で、ケインはリサに静かに問いかけた。


「リサさん、僕のこと、アンナさんやレオンくん、ガロンさん……信頼できる仲間たちに、話すべきだと思いますか?」


それは、ケインがずっと考えていたことだった。リサに受け入れてもらえたとはいえ、他の仲間たちがどう反応するかは分からない。秘密を共有することで、彼らを危険に晒してしまう可能性だってある。


リサは、ケインの問いかけに、少しの間、真剣な表情で考え込んでいた。そして、ゆっくりと口を開いた。


「それは、ケインさん自身が決めることだと思います。無理に話す必要はないかもしれません。でも……」


彼女は、ケインの目を優しく見つめ返した。


「でも、私は、あの人たちなら……アンナも、レオンも、ガロンさんも、きっと、驚きはするでしょうけど、最後にはケインさんのことを受け入れてくれると信じています。だって、私たちはもう、ただの仕事仲間じゃなくて、家族のようなものですから」


その言葉には、仲間たちへの深い信頼がこもっていた。しかし、リサは少し照れたように付け加えた。


「……ただ、個人的には、もう少しだけ、このことは、私たち二人だけの秘密にしておきたい、かな……なんて」


その言葉に、ケインも思わず笑みがこぼれた。


「そうですね。もう少しだけ、僕たちの秘密にしておきましょうか」



二人は、仲間たちへの告白は、焦らず、適切なタイミングを見計らうことにした。


ただし、一人だけ、近いうちに話すべき相手がいると考えていた。それは、エリアナ・クレスメントだ。彼女は重要なビジネスパートナーであるだけでなく、ケインの特異な能力や知識に、おそらく薄々気づいている節がある。誠実な関係を続けるためにも、いずれは打ち明けるべきだろう、と二人は考えた。


最大の秘密を共有し、互いへの理解と信頼を、かつてないほど深めたケインとリサ。二人は、改めて互いの手を取り合った。目の前には、灯火亭の更なる発展、ケインが関わり続けるラゼルシアの教育問題、そして、まだ見ぬ未来への挑戦が広がっている。しかし、今の二人には、どんな困難も共に乗り越えていけるという確信があった。


「さあ、明日は何をしましょうか?」


「まずは、最高の朝食を一緒に食べるところから、ですね」


二人は微笑み合い、店の灯りを消した。闇の中に、二つの影が寄り添い、温かい光を放っているように見えた。ケインとリサの物語は、真実の愛と信頼という、何よりも強い光を得て、新たな章へと、確かな一歩を踏み出したのだった。


闇の中は、ご想像にお任せいたします。


明日も19時に公開しますので、

どうぞよろしくお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ