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全てを受け止める愛! あなたであることに変わりはない

自分の秘密を打ち明けたケインでした。


ケインの真摯な告白。


彼が一人で抱えてきたであろう秘密の重さ、異世界で生きていくことの孤独、そしてそれを打ち明ける彼の勇気……。それらがリサの心に流れ込み、彼女の瞳から、ぽろぽろと涙が溢れ落ちた。それは、驚きや混乱の涙だけではなかった。


「……そう……だったんですね」


リサは、嗚咽を漏らしながら、か細い声で言った。


「ずっと一人で……そんな、大きなことを抱えて……。どれだけ、心細かったでしょう。どれだけ、辛かったでしょう。言ってくれて……ありがとう」


彼女の言葉は、ケインの正体に対する詮索や非難ではなく、彼の孤独と苦悩に寄り添う、深い共感と優しさに満ちていた。


リサは涙を濡れた手で拭うと、震える手で、ケインの手をそっと、しかし強く握った。


「正直に言います。まだ……あなたの話の全部を、信じきれているわけじゃないかもしれません。頭が、心が、追いついていかなくて……。でも……」


彼女は、ケインの瞳を真っ直ぐに見つめ返した。その瞳には、もう迷いはなかった。


「でも、一つだけ、確かなことがあります。あなたがどこの誰であろうと、どんな過去を持っていようと、あなたが、私の知っているケインさんであることに、変わりはありません。私が困っている時に現れて、この店を救ってくれて、いつも優しくて、賢くて、時に不器用で……そして、今、こうして本当のことを話してくれた、誠実なケインさんです」


リサは、一度言葉を切り、そして、はっきりと告げた。


「私は、そんなあなたが、大好きです。だから、あなたの世界のことも、あなたの本当の名前のことも、全部含めて、あなたを受け止めたい。受け止めさせてください」


リサの、温かく、そして力強い言葉。それは、ケインが心の奥底で最も求めていた、救いの言葉だった。


張り詰めていた心の糸が、ぷつりと切れる。ケインの目からも、熱いものが込み上げてきた。彼は、リサの手を握り返し、何度も頷いた最大の秘密を打ち明け、そして、愛する人に受け入れてもらえた安堵感と、彼女へのどうしようもない愛しさが、彼の全身を満たしていく。


二人の絆は、この瞬間、かつてないほど深く、そして強固なものとなった。


しかし、安堵と共に、新たな課題も生まれていた。この重大な秘密を、今後どう扱っていくのか。アンナやレオン、ガロン、エリアナ……信頼する仲間たちに、いつか話すべきなのだろうか。そして、もしこの事実が外部に漏れたら?


だが、今はまず、目の前にいるリサとの時間を大切にしたい。ケインとリサは、どちらからともなく互いを抱きしめ、しばしその温もりを確かめ合った。


夜が白み始めるまで、二人は寄り添いながら、多くのことを語り合った。ケインが話せる範囲での元の世界の記憶、リサが知らなかったケインの苦悩、そして、これから二人で歩んでいきたい未来について。重い告白を経た後の空気は、不思議なほど穏やかで、そして希望に満ちていた。


夜明けの光が、新しい「灯火亭」の窓から差し込み始める。それは、ケインとリサの関係が、秘密という壁を乗り越え、真実の光の下で新たな次元へと進んだことを象徴しているかのようだった。


彼らの物語は、また一つ大きな転換点を経て、より深く、より温かく、未来へと続いていく。


答えはただ一つ!


大好きです( ´艸`)


明日も19時更新します。

どうぞよろしくお願いいたします!

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