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愛する人に明かす、最大の秘密

サルメディアでの調査を終えたケインでした。


任務を終え(ヴァルガス残党の確かな情報は掴めなかったが、いくつかの不審な動きは確認できた)、心に重いものを抱えたまま、ケインはグランセリオへと帰還した。


灯火亭の扉を開けると、そこには変わらない温かい空間と、彼の帰りを待ちわびていたリサの姿があった。


「ケインさんっ!!」


リサは、ケインの姿を見るなり、駆け寄ってきて、その胸に顔をうずめた。無事に帰ってきた安堵と喜びで、彼女の肩は小さく震えていた。ケインも、リサの温もりを感じながら、ようやく故郷に帰ってきたのだと実感した。



その夜、閉店後の静まり返った灯火亭で、ケインはリサに向き合った。窓の外には、穏やかな月明かりが差し込んでいる。ケインは、サルメディアでの出来事、特に奴隷市場で見た光景と、そこで感じた衝撃について、ゆっくりと、言葉を選びながら語り始めた。


「人が、まるで物のように扱われていたんです。評価シートで値段をつけられ、売られていく……。僕には、それがどうしても理解できなかったし、許せなかった」


リサは、黙ってケインの話に耳を傾けていた。彼女の表情には、驚きと、そして痛ましさが浮かんでいる。


「リサさん。僕がなぜ、あれほどまでに強い嫌悪感と違和感を覚えたのか、分かりますか?」


ケインは、リサの目を真っ直ぐに見つめた。リサは、戸惑いながらも、小さく首を横に振る。


「それは……僕が元々いた世界には、そんな制度は、決して、決して許されるものではなかったからです。人が人を所有するなんて、考えられないことだった。当たり前のように、誰もが自由で、平等であるべきだと、そう教えられて育ったからです」


ケインは、一度深く息を吸い込んだ。これから口にする言葉が、二人の関係を根底から揺るがすかもしれない。それでも、伝えなければならない。


「リサさん、驚かせてしまうかもしれない。信じられないかもしれない。どうか、落ち着いて聞いてほしい。僕は……」


ケインは、震える声で、しかしはっきりと告げた。


「僕は、このグランセリオとは違う……遠い、別の世界から来た人間なんです」


その言葉は、静かな店内に重く響いた。


リサは、息を呑み、大きく目を見開いたまま、ケインの顔を凝視している。驚愕、混乱、不信……様々な感情が、彼女の表情に入り混じっているように見えた。


ケインは、リサの反応を、ただ固唾を飲んで見守るしかなかった。


彼の最大の秘密の告白は、愛する女性にどう受け止められるのか? 二人の関係は、この瞬間を境に、どう変わっていくのだろうか?


時間が、止まったかのように感じられた。

とうとう言いましたね。


明日も19時に。

どうぞよろしくお願いいたします。

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