ケイン、危機を察知し回避
オルダス公爵の極めて危険な命令が
ケインたちを襲う・・・!?
その数日前。
ケインは、いつものようにスキルで関連情報を監視する中で、オルダス公爵周辺のデータに、危険な兆候が現れているのを察知していた。
【オルダス公爵:対ケイン敵対的行動計画指数 92%(極めて高い)】
【予測されるアクション:物理的拘束・排除 (確率75%)/証拠隠滅工作 (確率60%)】
【ケイン個人への物理的危険度:レベルA(極めて高い・48時間以内)】
「……まずいな。これは本格的に実力行使に出てくる気だ!」
ケインは即座に行動を開始した。
彼はティナ、マティス老人、エリアーデ、そしてセンターに関わる全ての協力者や生徒の親たちに、緊急の連絡網(これもケインが事前に構築していた)を通じて危険が迫っていることを伝え、一時的に身を隠し、地下書庫のセンターにも近づかないよう指示した。重要な書類や教材も、安全な場所(エリアーデが手配した魔法研究所内の別の保管庫など)へと運び出された。
同時に、ケインは最後の賭けに出た。
彼は、魔法研究所の所長と、王宮内にいる数少ない進歩派の貴族(エリアーデの仲介で信頼関係を築いていた人物)に、極秘裏に連絡を取った。
「オルダス公爵が、国王陛下の裁可なく、私を含めた民間人を不当に逮捕・拘束しようとしています。これは明らかに越権行為であり、国家の法を無視した暴挙です。どうか、この事実を急ぎ国王陛下とセリーヌ王女殿下にお伝えください!」
さらにケインは、この機に乗じて、エリアナ商会が集めていたオルダス公爵のこれまでの不正行為(私腹を肥やすための横領、政敵への不当な圧力など)に関する決定的な証拠も、彼らに託した。
これは、オルダス公爵を失脚させるための、最後の切り札だった。
ケインたちが身を隠して間もなく、オルダス公爵の密命を受けた騎士たちが、夜陰に紛れてケインの滞在先(と目されていた宿屋)やティナのソルノ書房、そしてマティス老人の自宅を急襲した。
しかし、どの場所も既にもぬけの殻。彼らは空振りに終わった。
さらに、地下書庫へ向かった破壊工作部隊も、直前に国王側近から発せられた「待った」の命令を受け、寸でのところで計画は阻止された。
ケインたちが託した情報と証拠は、間一髪で国王とセリーヌ王女の元へ届き、オルダス公爵の暴挙は白日の下に晒されたのだ。
さすが、ケイン!!
お盆期間も休まず投稿します!
ということで、明日も19時に。
どうぞよろしくお願いいたしますm(_ _)m




