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新たな協力者と大人たちのための夜間クラス

子どもたちの成長が素晴らしい!


そんな悩めるケインとティナの元に、思いがけない協力者が現れた。


一人は、孫娘がルーナ学舎に通い始めたという、引退した元下級役人の老人、マティスだった。彼は若い頃に読み書きと算術を学んでおり、孫が楽しそうに文字を覚える姿を見て、「この老いぼれでも、何か役に立てるかもしれん」と、無償での手伝いを申し出てくれたのだ。


もう一人は、魔法研究所に所属するという、知的な雰囲気の若い女性研究者、エリアーデ。彼女は匿名を条件に、「知識の普及は、回り回って我々研究者のためにもなるのです」と、ケインたちが作る教材(特に実用的なインフォブック)の内容監修や、簡単な科学知識(天候の予測、植物の育て方など)の指導協力を申し出てくれた。彼女は、研究所の中でも進歩的な考えを持つグループの一員らしかった。



新たな協力者という心強い仲間を得たことで、ケインとティナは、次なるステップへ進む決意を固めた。


それは、大人向けの「夜間クラス」の開設だ。


昼間は仕事で忙しい人々が、夜、仕事終わりに集まり、生活に役立つ読み書きや計算の基礎を学べる場を提供する。場所は引き続きルーナ学舎を使い、マティス老人が主に指導を担当し、ケインとティナがサポートする形だ。


ケインは、大人たちの学習意欲や理解度をスキルで「見える化」し、それぞれのレベルや目的に合わせた最適な学習プランを提供した。



夜間クラスは、すぐに定員を超えるほどの人気となった。自分の名前を書けるようになった喜び、商品の値段を計算できるようになった達成感、簡単な手紙を読めるようになった感動……学びの光は、確実に庶民の生活を照らし始めていた。


しかし、光が強まれば、影もまた濃くなる。


ルーナ学舎の成功と活動の拡大は、ついにラゼルシアの支配階級、特に保守的な大貴族たちの本格的な警戒心と怒りを呼び覚ましてしまった。


「あの『学舎』とかいう怪しげな集まり、もはや看過できんぞ!」

「庶民どもが文字などを覚えれば、分をわきまえなくなり、我々の支配を脅かす元凶となる!」

「諸悪の根源は、グランセリオから来た、あのケインという男だ! 奴は危険な思想を広め、この国の秩序を破壊しようとしているに違いない!」


貴族たちのサロンでは、ケインとルーナ学舎に対する非難の声が日増しに高まっていった。


そして、それは具体的な圧力となって現れ始めた。


弱い者いじめ、反対!!!


明日も19時に。

どうぞよろしくお願いいたします。

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