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「見える化」大作戦! 掃除を価値へ 〜セリーヌ王女の慧眼〜

前代未聞の「王城お掃除大作戦」開催中!

最初は半信半疑だった他の使用人たちも、日に日に綺麗になっていく城の様子と、具体的な数値データ、そして何より自分たちの体調が良くなっていくのを実感し、徐々に掃除への意識を変え始めた。


シエルも、自分のスキルが目に見える形で役に立っていることを知り、自信を取り戻し、生き生きとモップを振るうようになった。


「こ、この食堂の空気……昨日までと全然違う! 咳が出ない!」


「床が……床が光ってる!」


そして、最も変化が現れたのは、執事長のカリウスだった。彼は、掲示板のデータと、実際に変化していく王城の様子を目の当たりにし、眉間に刻まれた皺を深くしながらも、呟かずにはいられなかった。


「掃除とは、ただ汚れを掃うだけの単純労働ではなかったというのか? これは……城の環境そのものを管理し、維持するための、重要な……術……?」



そして、約束の3日目の午後。


ケインは、王城の中庭で休憩していた、この国の第一王女、セリーヌに直接話しかける機会を得た。(事前にエリアナを通じて、王女のスケジュールと人柄について情報を得ていたのだ)


「王女殿下。突然のお声がけ、失礼いたします。臨時使用人のケインと申します」


「まあ、あなたが?  最近、城の中が少し綺麗になったと聞いていましたが……」


聡明で、民衆の暮らしにも関心が高いとされるセリーヌ王女は、突然現れた見慣れぬ使用人にも、穏やかに対応してくれた。


「殿下。この城を覆っていた不調の原因は、巷で噂されるような『呪い』や『スキルの暴走』などではありません。それは、長年にわたる『衛生管理の崩壊』です。そして今、この王城を救いつつあるのは、彼――シエルくんの持つ、『掃除』というスキルなのです」


ケインの言葉に促され、シエルが緊張した面持ちで王女の前に進み出た。


セリーヌ王女は、驚いたように目を丸くしたが、すぐにシエルの前に屈み込み、そっと彼の手を取った。その手は、毎日の掃除で少し荒れていた。


「あなたが、シエルくんね。あなたのスキルは……ええ、執事長からも少し聞きましたわ。『掃除』は、決して弱いスキルなどではありません。むしろ、私たちの生活、そしてこの城の命を守るために、誰よりも尊い、大切な力ですわ。ありがとう、シエルくん。もしよかったら、私の部屋もお願いできるかしら?」


王女からの直接の、そして心からの感謝と依頼の言葉。


シエルは、顔を真っ赤にしながらも、力強く、何度も頷いた。


セリーヌさま、さすがです。

シエルくんも良かったね ( ;∀;)


続きは明日19時公開!

どうぞよろしくお願いいたします!

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