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壊れていく幸福

はじめまして。桜吹雪と申します。初の執筆のため言い回しの怪しい部分もあったりするかもしれませんが、良かったら読んでいただけると嬉しいです。


今日はもう1話だけ1時間後に投稿予定です。

夢を見ていた。



まだ幸せだった時の家族の夢。



顔面が完全にそっち系で厳しいときもあるけれど、人情に厚く実は涙もろい家族想いな父さん。



こんな美人、どこで捕まえて来たんだと疑うレベルで、父さんもベタ惚れな母さん。けど実は母さんのほうが父さんにベタ惚れなのは俺も妹も気づいてた。



そして2歳下の生意気な妹の朱莉(あかり)。母さんに似て将来は美人になるのは確定で、小生意気だけど憎めない奴。



そして俺、直人(なおと)。母さんに似てたらイケメンだったとは思うが、俺はバッチリ父さんの強面顔を受け継いだ。強面とは言ってもホント顔だけで、別にケンカが得意な訳じゃないし、部活はサッカー部に所属している。他の人より秀でているものと言えば()が良いくらいだと思う。



周りの人たちからも羨ましがられるくら幸せな家族だったと思う。



それがガラス細工のように壊れるのは一瞬だった。



俺が高校の部活で合宿中のとき、父さんと母さん、そして妹が事故にあった。相手は酒気帯び運転だったという。



俺が病院に着いた時には母さんと妹はもう手遅れで、父さんも亡くなる寸前だった。



「父さん・・・!!!父さん・・・!!!」



「直人・・・」



「父さん・・・!!!母さんが・・・!!!朱莉が・・・!!!」



俺はみっともなく泣くだけしか出来なかった。けれどそれだけで全てを悟るのに十分だったようだ。



「そうか・・・直人・・・よく聞け・・・ゴホッ!!」



そう父さんが咳き込むと血が飛び散っていた。俺は認めたくなくて、この現実を受け入れたくなくて、ただただ泣きわめいていた。



「直人・・・お前だけを・・・残して逝く不甲斐ない親父で・・・すまないと思っている・・・」



「父さん!!!そんなこと言っちゃダメだ!!!きっとすぐに治るから!!!お願いだから・・・!!!俺を1人にしないでよ・・・!!!」



「直人・・・」



父さんは悲しそうな顔でこちらを見ていたものの、意を決して話し始めた。



「直人・・・俺たち斑目家の男には・・・ある才能が備わって・・・産まれてくることがある・・・」



「父さん・・・一体何を・・・」



「お前にも・・・身に覚えがあるはずだ・・・俺たちの目のことだ・・・俺の才能は・・・たいしたことはなかったが・・・お前の才能は・・・俺の爺さんを・・・超える可能性があると思っている・・・」



斑目 一心(まだらめいっしん)。父さん、斑目 大輔(まだらめだいすけ)のお爺さんで、俺にとっては曾爺さんだ。



俺が産まれたときにはもう亡くなっていたが、よく父さんが自慢話のように話してた。



剣道の世界では伝説のような人で、いわく斑目一心には()()()()()()()()らしい。



おそらく比喩表現だとは思うが、俺の曾爺さんはまるで、相手の攻撃をすでに1度見たかのように何をやっても防御され、相手は防御してもそれが分かっていたかのようなフェイントで打ち込んでくるのだとか。



確かに俺は昔から目はいいが、そんな未来を見るようなことは出来ない。せいぜい調子がいい時に周りがスローモーションのように見える時はあるけれど。



「直人・・・俺たち斑目家は・・・子供が18歳のときにこの話をする・・・本当ならもっと後のはずで・・・こんな所で話す内容じゃないが・・・時間がない・・・幸い周りは神様が・・・気を利かせてくれたらしい・・・」



「神様?何を言って・・・っ!?」



そう言って周りを見ると、あれだけ慌ただしくしていたはずの医者や看護師が、みんな時間が停止したかのように止まっていた。



そういえば、いつからか周りは静かだったと気づいた。確か父さんが咳き込んだくらいのタイミングか?



「いいか直人・・・斑目家・・・いや斑目一族は・・・神に仕え・・・神に愛された一族だったんだ・・・」



そう父さんは話始めた。なんでも、斑目一族はかなり昔から居たようで、その目の力を使って義を尊び、弱気を助け強きをくじく行いをしてきたそうだ。



過去には斑目一心の未来視とは逆に過去視の目を持つ人も居たようで、更には過去に干渉するような人も居たとのこと。



「過去に干渉・・・」



「お前の考えてることは・・・なんとなく分かるが・・・死んでしまった人には・・・どうやっても干渉は出来ない・・・」



「でもやってみなければ!!」



「これは神の定めた規律の1つなんだ・・・どんなに頑張っても・・・神がそれを許さない・・・」



「そんな・・・じゃあどう頑張っても母さんや朱莉は・・・」



そんな俺を見て辛そうにしながらも、父さんは更に衝撃の事実を俺に打ち明ける。



「そしてそんな斑目一族だからこそ・・・利用しようとする輩は後を絶たなかったそうだ・・・しかし・・・斑目一族は義に厚い一族だ・・・欲に目が眩んだものたちに・・・手を貸す人間は1人も居なかった・・・」



逆に同じく義に厚い人間とは友好関係にあったそうだが、いつの間にかその関係にあった者たちも権力や武力を手にすると欲に目が眩みはじめ、権力者たちは邪魔になった斑目一族を排除しだしたそうだ。



「そんなことが・・・」



「そしてお前は・・・斑目一族最後の男の生き残りだ・・・」



「え!?どういうこと!?お爺さんは!?」



「俺の父さんは・・・婿養子なんだ・・・親戚も斑目のものは1人も居ない・・・だからこの話を聞いたのは・・・俺の母さん・・・つまり直人の婆さんからというわけだ・・・」



ショックだった。つまりこの目のことで相談しようとしても、正確に答えをくれる人はもう居らず、自力でなんとかしなければいけないんだ。



「直人・・・ここまで話をして過去に干渉する可能性を諦めて居ないことはわかる・・・」



ビクッとした。なぜ分かったのかと顔に出ていたようで父さんは言った。



「斑目一族は義に厚い一族だ・・・それが実の家族といえば・・・例え無理だろうと可能性を模索するだろう・・・何よりお前は俺の息子だからな・・・」



そう言うとちょっと辛そうにしながらも父さんは笑った。



「父さん・・・」



「直人・・・全部忘れちまえ・・・一族のこと・・・目のこと・・・いろいろ言ったが・・・結局俺はお前が幸せならそれで良いんだ・・・幸せになれ・・・誰かを愛せ・・・子を作れ・・・人を憎むな・・・」



「父さん・・・待ってよ・・・」



なんとなく分かってしまう。時が動き出そうとしている。それと同時に父さんはきっと。



「俺はなんだかんだ幸せだった・・・娘や女房も守れない不甲斐ない親父だったが・・・まだお前が居る・・・」



「父さん・・・嫌だよ・・・1人にしないでよ・・・!」



「孫の顔を見れないのは残念に思うが・・・幸せにな・・・直・・・人・・・」



最後は晴れやかな顔で父さんは逝った。



「父さん・・・?嘘だ・・・!!父さーーーーーーーーん!!!」



そして俺は目を覚ました。



「あの日の夢か。もう何度目だろうな」



父さんたちが亡くなった8年前の事故の夢。この夢で起きるなんてここ最近は無かったことだが、それだけあの日の衝撃と絶望が忘れられないということなのだろう。



あれから俺は、父方の祖母つまり斑目一族の血縁であるお婆さんに、斑目一族のことを聞いてみたが父さんが教えてくれた情報とほぼ変わらなかった。まだ18歳でもない俺がその情報を知ってることにビックリはしていたが、親として子に少しでも何かを残したかったんだろうとお婆さんは言っていた。



そして俺は、父さんたちが亡くなったことによる生命保険で高校と大学を卒業した。当初は、父方母方の両祖父母から一緒に暮らそうと言われていたが、父さんや母さん、朱莉と住んでいたこの家をどうしても離れる気になれず固辞しつづけた。



そしてそんな俺はいいカモにでも思えたのか、どこかから噂を聞きつけた金目当ての輩が頻繁に訪ねて来るようになっていた。



ここら一帯のヤンキー連中や、知らない親戚連中。宗教の勧誘に訪問販売など結構来たが、大体は俺の顔を見たら回れ右して帰っていった。



いや宗教勧誘とか訪問販売はまだ分かるが、ヤンキーと自称親戚たちは少しは気概を見せろよ。



そんな中、俺のことを励ましてくれたのは両祖父母や学校の友人らに、幼馴染の女の子の奈緒だった。




鳴無 奈緒(おとなしなお)。俺や妹の朱莉とは幼馴染で、1つ年上の女の子。朱莉とはよくケンカしていたが家が近所なためよく一緒に遊んだ女の子。あの日まではそんな風にしか思ってはいなかった。



意識する切っ掛けは父さんたちが亡くなって1か月がたった頃、俺は家に塞ぎこんで学校にも行っていなかった。



そんななか、奈緒が合鍵を使って家に入ってきては、掃除や料理などをして帰っていくという日々が続いていた。



あの頃の俺は父さんたちの死、それに加えてお金に群がるように集まってくる人たちに絶望していた。



そんな時、外で誰かが言い争う声が聞こえた。



「あんた達、ほぼ毎日毎日来て高校生の子供に金の無心!?恥ずかしくないわけ!!」



そこに居たのは幼馴染の奈緒だった。昔から正義感が強くて、曲がったことは嫌いだった。本人は自分がしたいようにしているだけだとは言っていたが、この時の俺は家族でもないのにここまでしてくれる人が居ることが嬉しかった。



そして奈緒が家に来た時につい聞いてみた。どうして俺みたいな奴にここまでしてくれるんだと。すると奈緒はこう答えた。



「はぁ!?勘違いしないでくれる!?私がこうして甲斐甲斐しく世話やいてるのはママに言われたからよ!斑目さんとこの直人くんは今大変な時だから、炊事洗濯やってこいって!そうしないとお小遣い貰えないから仕方なくやってるの!後はまぁ・・・何の因果か幼馴染で私のほうがお姉ちゃんだからね。少しは感謝しなさいよ?」



どこまで本当かは分からなかったが、本心ではないんだろうなと思った。彼女がいつも照れ隠しするときは少し言葉が強くなり、若干トゲのあることを言って視線は違う方を向く癖がある。その癖がバッチリと出ていた。



「はははっ」



「あ~!?アンタ笑ったわね!?お姉ちゃんを笑うなんてどういうつもりよ!?」



あの事故以来ずっと塞ぎこんでいて本当に久しぶりに笑えた。失くしたものもあるけれど、大切にしなきゃいけないのはまだ残ってる!!



そう思えた出来事だった。



それからの復帰は早かった。将来のことを考え、おくれを取り戻すように勉強にうちこんだ。



幸い勉強は苦手ではなかったから良かった。部活はどうしようか悩んでいたが、両立しようと決めた。というのも部活の友達に悩みを打ち明けたら必死に引き留められたからだ。



俺の目の才能というより能力は、スポーツでは異彩を放っていたようだ。



そして奈緒が高校を卒業すると同時に告白した。正直こんな強面の顔だし、ダメでもともとの玉砕覚悟だったんだがなんと告白は成功。



「幸せにしてくれないと容赦しないからね!!」



というありがたいお言葉をもらった。



そこからは志望校の大学に合格して、卒業と同時に就職。田舎とはいえ、家から通えるそこそこの企業に勤めることが出来ることになった。そして勤め始めて3年、新規プロジェクトのリーダーに任命された。



それから俺は奈緒にプロポーズする為に準備を始めた。そしてそのことを家族の仏壇の前で報告しているところだ。



「父さん。母さん。朱莉。俺結婚することにしたんだ。相手は3人共知ってる幼馴染の奈緒だよ。朱莉はよくケンカしてたからもしかしたら反対するかもしれないな」



そう報告しつつ昔、朱莉が言っていたことを思い出す。



『いいお兄ちゃん?もし恋人や結婚相手を選ぶってなったときは奈緒ちゃんはダメだよ』



『どうしてだ?まぁ奈緒に恋愛感情なんかないし大丈夫だとは思うが、そんなに奈緒のこと嫌いだったか?』



『友人としてまではいいの!けど私の女の勘が言ってるの!あれは、こと恋愛に関しては悪女だよ!』



『女の勘って。たかだか10数年の女の勘なんか当てになるのか?』



『お兄ちゃん今バカにしたでしょ!?もうお兄ちゃんなんか知らないんだから!!』



いつだったかの記憶。そういえば昔そんなこともあったなと仏壇の前で懐かしむ。



「結局、朱莉の女の勘とやらは当てにならなかったな。大丈夫。上手くやってるから。そういえば父さん。目の力はあれから特に成長もしてないよ。昔はなんとかして過去視を習得して父さんたちを生き返らせようと思ってたけど、何をどうやっていいのかも分かんないし、何をどうしても集中したときにスローモーションのように見えるくらいがやっとだったよ。まぁこれでも十分凄いとは思うけど」



明日は奈緒にいよいよプロポーズだ。指輪は給料の3か月分のを用意した。生命保険のお金はまだあるが、このお金は父さんたちが残してくれたお金だ。それにこれから一生を添い遂げようする相手に渡す指輪は、どうしても自分が働いて貯めたお金で買いたかった。



「父さん。俺、父さんのような男になるよ。そして父さんが言ったように幸せになるからどうか天国で見守ってて」



そう言って手を合わせて黙祷したあと、家に居ても落ち着かなくて俺は散歩に出ることにした。



「明日一世一代のプロポーズだからって今から緊張してどうすんだよ俺」



と言いつつ自分に呆れながら家を後にする。場所は特に決めてないから昔よく家族と行った場所を巡るのもいいな。とはいえ時刻はもうすぐ深夜になろうかという時間。空いている店は少ないから、おのずと行く場所は限られる。



「ここは昔のままだなぁ」



俺が訪れたのは歩いて10分程にある公園。そこそこ大きくて、休みの日なんかは家族連れでピクニックに来たりする人たちが多い。俺たち家族や奈緒ともよく子供のころには遊びに来ていた。



「夜はカップルが増えるんだなぁ。ここに夜に来ることなんかなかったからこんなにカップルが居るとは思わなかった。ちょっと居心地が・・・っ!?」



俺は反射的に身を隠し1つのカップルが座るベンチを凝視していた。ここは薄暗いが俺の目は夜でも鮮明に見渡すことが出来る。見間違えるはずがない。



「いや・・・ただ男女で一緒にベンチに座ってるだけだ。きっとそうに違いない」



俺は自分にそう言い聞かせていたが、何故かそうじゃないともう1人の自分が警報をならしているようだった。手は震え、鼓動は速くなり、外は秋の夜ということもありかなり涼しいはずなのに、俺の額には言い知れぬ不安から嫌な汗が伝っていた。



『友人としてまではいいの!けど私の女の勘が言ってるの!あれは、こと恋愛に関しては悪女だよ!』



いつだったかの妹の言葉が脳裏をよぎる。違う!きっとこれは勘違いだ!




「ここからじゃ何を話してるかは分からないな。なんとか近づいて会話を聞こう」



奈緒には悪いと思いながらも、自分の中の不安を払拭したくて俺は行動に移した。



街灯の下には入らないようにして、2人を視界に収めつつなんとか2人の後ろの茂みに移動することに成功した。



「それで?例の彼氏とはどうなんだ?」



「上手くやってるわよ。あいつ私にベタ惚れだしね。ただお金に関しては隙がないのよねぇ。あとプレゼントもケチ臭いものしかないしその辺はホントうんざりよ」



(何を・・・言ってるんだ・・・)



「おいおいしっかりやってくれよ。こっちはあんな下手くそな子芝居にまで手を貸したんだぞ」



「分かってるわよ。まぁこのまま順当にいけば結婚するだろうし、私は専業主婦をやってお金の管理は任せてって言えばなんとかなるでしょ」



「そして昼間は旦那に仕事に行かせて、裏ではお前は別の男を作ってあいつの金で遊び放題か?悪い女だねぇ奈緒はくくっ・・・!」



「そういうアンタも、その悪い女の美味しいところいただこうとしてんだからお互い言いっこなしでしょ。そもそもあの子芝居だって、あんたがあいつの顔怖すぎとかいう情けない理由だったから手を貸してあげたんじゃない?あいつに聞こえるように声張り上げなきゃいけなかったから喉潰れるかと思ったわよ」



「いや流石にあの顔はやべぇだろうがよ。あれは何人かヤッてる奴の顔だぞ。それにあんだけ大声で芝居とはいえ説教されたんだ。あの地域を歩くとヒソヒソ噂されてて肩身が狭いったらなかったぜ」



「そんなんだからヤンキーのくせに見た目だけなんて言われるのよ・・・それよりあのイケメン俳優の白石涼太さんの連絡先教えてくれるんでしょ?早くしてよ」



俺は聞くに堪えなくてその場を後にした。あれが奈緒の本性ということだったのだろう。



「朱莉・・・女の勘当たってたよ・・・」



いつの間にか降っていた雨に打たれながら俺は家に帰宅した。そして俺は仏壇の前に居た。



「父さん。母さん。朱莉。数時間前に言った結婚するって話な、なくなったよ。朱莉の言う通りだった。奈緒は恋人や結婚相手にする相手じゃなかったよ。・・・っ!うっ・・・うっ・・・」



父さんたちが亡くなってから奈緒は俺の支えだった。その支えを失ってしまえばどうなるか、残るは絶望しかなかった。俺は生命保険のお金を全額寄付した。そしてそのまま命を絶った。

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