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お迎えは来るのでしょうか?


あっという間に次の日の仕事終わり。

外はすっかり暗くなっていた。



昨日は別れた後ゆっくりとお風呂を堪能しベットに入った途端意識が飛ぶように寝た。

昨日はそのまま夜まで寝てしまい、ベットで1日過ごした怠惰な1日でした。


昨日ジンには19時に終わると伝えたが、今は19時を15分程過ぎてしまっている。

ジンは待ってると言っていたが本当にいるのかは半信半疑だが、いつもと同じように治療院の鍵を閉めて、教会へ行きシスターへ鍵を渡し、少し小走りになりながら門へと向かう。


(ジン…本当にいるのかな?)


すぐに門が見えてくると、昨日の朝ジンがいた場所に黒い影が見えた。

暗くて誰がいるのか分からないが、大きくてモサモサしたシルエットはジンで間違いないだろう。

近づいて声を掛ける。


「本当に迎えに来てくれたの?」


「…ああ。行くぞ」


返答は素っ気無いが、前を歩くジンの尻尾はパタパタと機嫌が良さそうに左右に揺れていた。


(尻尾で感情がわかるなんて便利ね…)


そしてさり気なく歩く速度を合わせてくれている。

昨日の朝ご飯だって買ってきてくれたし、こうやって送り迎えをしてくれている。私が嫌と言ったら苦手なお風呂にも入ってきてくれて…なんだかお詫びだとしても、やってもらい過ぎている気もする。


(逆に何かしてあげられることはないかしら…そうだ!!)


3日前初めて出会った時に買い込んだ食材がそろそろ駄目になりそうなので食事をご馳走しよう!


この世界にも冷蔵庫のような冷やす箱が一家に一台ある。

少量の魔力で動くので、皆自分の魔力を1週間から1ヶ月に1回流して食材を保管している。

だけど冷凍は出来ないので生のお肉の消費期限は3〜4日程だから、そろそろ傷んできてしまう。

これを今日と明日の内に自分だけで消費できる気がしない。


いつもはちゃんと料理をしているのだが、食材を買い込んだ日から絡まれたり、攫われたりで料理をする元気がなかったのだ。ジンのせいでもあるし食材を無駄にしない為にも付き合って貰おう。

そう考えている間に家に着きそうなのですぐにジンを誘ってみる。


「ジンお腹空いてない?よかったらうちでご飯食べて行って!」


「!……………」


ジンは少し驚いた表情で固まってしまった。


(あれっ?…もしかして迷惑だった!?)


「………めっ迷惑ならいいのっ!もう食べてたりするわよねっ!食材が駄目になりそうで誘ったみただけだからっ…」


「……………飯はまだ食べていないから行く」


「え!…本当に?」


「…ああ……だが簡単に男を家に上げてはいけない」


「う…うん」


予想外の反応で驚いたが食べていくらしい。

家のドアの鍵を開けて入ると短めの廊下の先にあるダイニングへジンを連れて行く。

ジンは物珍しそうにキョロキョロと家の中を見回していた。

こまめに掃除をしているが、キョロキョロと見られると少し緊張する。気になるが仕方ないのでさっさとご飯の準備をしよう。


「さて…これから作るからソファに座って待っていて」


「……わかった」


ジンをソファに座らせて、フィオナはキッチンへと向かう。

ダイニングの続きにあって対面のキッチンだから、ジンの様子も見れるし私の姿もジンからは見えるだろう。

ジンは大人しくソファに座って待ってくれていた。


時間は19時30分程になっている。急いで準備しても20時頃だし食べる頃には少し遅めのディナーとなる。


(ジンもお腹を空かせてるだろうし急いで準備しよう!)





ここまで読んで頂きありがとうございます!

ちょっと行き詰まってしまったので明日の投稿はないかも知れません…。

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