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過ぎてしまえば面白い

子供の頃の遊びは?2

作者: ひとやすみ

一般的に雛祭りは3月3日だけど、父親の田舎は4月3日だった。

この日は女の子達がお弁当を持参して川原迄行って遊び、お弁当を食べるのが楽しい行事だった。

豪華なお雛様がある家なんて無かったし、雛あられや菱餅も無い。

それでも自作のお弁当と、少しのおやつを鞄に入れてワイワイ話しながら歩くのがとても楽しかった。

何故3月ではなくて4月なのか、お弁当を持参して川原へ行くのも理由は知らない。

川原と言えば、毎年夏になると一族総出で川遊びも定番で、泳ぎもそれで覚えた。

浮く程の水位も無い浅瀬で腹這いになり、大人に借りた水中眼鏡で小魚をみる。

不思議で感動する世界に夢中になっていた。

夜になると父親達は懐中電灯を片手に川へ鯉を捕まえに行く。

これも夏の風物詩で、子供は男の子しか連れて行って貰えなかった。

鯉のほかに鯰とかも捕まえたりする。

鯉は煮付けと洗い(刺身)に料理され、鯰は大人しか食べれない。

家ノ前には側溝があり、所々蓋がされていない所で魚をさばく父親の側をチョロチョロしているうちに側溝へ落ちる。

流れが速いので、転がる様に流されてしまう。

流された先の蓋が無い所で待ち構えている父親に、引き上げて貰うのが私達姉妹の共通の体験です。

側溝の蓋の裏側を見ても、不思議と怖い思い出になって無いのが不思議。

妹が落ちた時は焦ってしまったけども。

囲炉裏があった居間には太い梁があり、ひび割れには串に刺された鯰が。

食べたくて、ジャンプするも届く筈もなく、祖父から「子供には毒だ!」

と怒られる。

川があると言うことは、堤防がある。

そこは天然の滑り台となり、子供達は段ボールを敷き滑る。

何度も滑る場所は、草が剥げて土がむき出し。

勿論、ズボンもパンツも泥だらけ。

で、また叱られました。

ある日父親に遊びに誘われて行ったのは、グミの実やあけび、野苺が採れる場所。

父親が子供の頃に採りに行った場所だと思うのだけど、お父さん、桑の実は天然物か?

他所様の畑じゃなかったか?

子供の頃、何故?と思っていた事がある。

何処で遊んでいても、必ず祖母に見つかるのだ。

子供心に(何で解るんだろ?)と不思議に思っていた。

大人になって、スリルを楽しんだ坂道が物凄くショボい事に気が付いた時、理解しました。

高いと思っていた段差のある田んぼも然程では無かったし。

狭い村内だもの、遊ぶ場所は限られてるのは必然だわ。




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