【猫様、街へお出かけ②】
猫様sideです!
*名前を全て
本文ではカタカナ表記します!
漢字を知りたい方は5ページを見てください!
*最初の登場だけは、漢字とカタカナ両方書きます!
ギンジにまた取りに来ると伝えて
残りの店を回る。
アルビノ(色素欠乏症)の私はいくら
日傘をさしたり、日焼け止めを塗ったり
長袖を着ていても、長時間 昼に外にいるのは
しんどいので街の店で休憩しつつではあるけど
片っ端から回っていく。
いつも来ない昼ということに加え、
とても晴れているからなのか、
いつも以上に皆が声を掛けてくる。
「今日はすごく晴れてるけど大丈夫か?」
「しんどくなったら休んでいっていいからね?」
「無理しちゃダメよ?」
色々な声に反応せず歩く。
皆には悪いけど、めんどくさいのだ。
皆が嫌だとかではなく、ただただ
本当にめんどくさいのだ。
返事や、頷き、ニコリともしない
私に変わりコウキとリョクトが代わりに
返事などをしている。
いつもの事なので皆も気にしていないようだ。
そこから、色々な店により買ったり
貰ったりしながら、店の近況や街の情報を
聞いていく。
いくら、絶対的支配者と呼ばれていても、
【晦冥】も所詮は人が作ったものだ。
【晦冥】も万能ではないので、たまには情報収集も大切で必要なのだ。
何件か回り、【晦冥】でも話題になっていた
事が街でも話題になっていた事が分かった。
それが、
〚外から来る女増えていて、
そいつらの目的が漆黒の側近に会うこと〗だ。
何ともくだらない。
街の人に、どうしたら会えるか、どこにいるか
を聞いているらしい。
そのたびに街の人は【暗黙のルール】を伝えた
上で分からないと言っているらしいが、
何度も来ては同じことを聞いて来るらしい。
「そういう女は1度痛い目を見ないと分からないことが多いんですよ。
ヨル、そろそろ4時間経ちます、身体に障るのでキリのいいところで帰りましょう。」
『女共は、【晦冥】で警戒させる。もう時間だ。これ以上は身体に障るから帰るぞ。』
リョクトに続きコウキがそう言ってきた。
しょうがない。また今度だ。
と皆にお礼を言いながら帰る前に
ギンジの店に寄るため歩き出した。