【猫様、街へお出かけ①】
街の人sideです!
*名前を全て本文ではカタカナ表記します!
漢字を知りたい方は5ページを見てください!
*最初の登場だけは、漢字とカタカナ両方書きます!
*凛太郎、清兄だけは、漢字のまま行きます。
俺は、元晦冥のメンバーの、【銀二-ギンジ-】。
親父の和菓子屋を継いでこの街で住んでいる。
今日も平和だなと思い周りを見渡すと
目がとび出そうになるような事が起きた。
普段昼に滅多に姿を見せない猫様が
漆黒の側近2人連れて街に現れたのだ。
真っ黒の服と日傘から覗く髪や肌は
とても綺麗な白。
本人は陽の光が嫌いだが、陽の光に照らされた
猫様は女神と言われても納得されるんじゃ
ないかと思うほどにキラキラして綺麗だ。
皆、普段昼に見ない子が現れたことで
手を止め目を見開いて驚いている。
その様子が気にくわなかったのか頬を
膨らませ拗ねて下を向いて歩き始めた猫様。
そんな猫様に皆、下見て歩いていて
コケないかなと心配している。
すると側近の1人コウキが何か猫様に言うと
顔を少し歪めて前を向いた。
注意されたなと思い、いつの間にか優しい顔で
猫様を見つめていると、周りが声を掛け始める。
「ヨルちゃん、うちに寄っていきな?」
「ヨルちゃん珍しいねぇ」
「ヨルちゃん何か欲しいものでもあるの?
おばちゃんが買ってあげるよ!?」
「何言ってるの?私が買うのよ!
うちの店のもサービスするからおいで!」
「いや俺だ!なんでもやるぞ!」
そうみんな口々に猫様を誘う。
そんな皆に「あとで行くね」とニコリと笑い
交わしてこちらに向かってくる。
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「おぉ、ヨル。珍しいな。何が欲しいんだ?」
そう聞く俺に、
「ギンジの店フルーツ大福ある?」と
コテンッと首を傾げて聞いてくる。
可愛いなと思いつつ、
「あるぞ?オレンジとマスカットとイチゴだな」
そう言うと、リョクトに日傘を渡してフードを
被り、俺を引っ張り店に入っていく。
リョクトは当たり前のように日傘を畳み、コウキと後をついてくる。
猫様が「全部」と言うと、コウキは1万円札を
2枚渡してきた。
「そんなに要らねーよ。1枚でも多いくらいだ。」
と1枚返そうとすると、
「他にもなにかオススメくれ。釣りは要らねぇ」
と押し返された。
コイツ…と目を向けると既に俺に興味を無い
というように、猫様を後ろから
抱きしめ、あれやこれやと勧めている。
リョクトも2人の後ろでその様子を見てニコニコ
している。
「ギンジ」
ぼーっと眺めているとヨルに声を掛けられた。
「あ、あぁ、どうした?」慌てて返事をすると、
「フルーツ大福全部と、あれ適当に包んで。
あと、栗羊羹もね。栗羊羹は2本。んで、羊羹だけは別で包んで。
天ちゃんにあげるから。
他の人のところ行ってから帰りに取りに来る。」
そういって、既に日傘をさして入口で待っている
リョクトの方へ歩いていく。
「天ちゃんって…裏社会のトップの天馬さんをそんな呼び方するのなんて
ヨルくらいだぞ…」
と独り言を漏らしながら身震いした俺に、
いつの間にか近くにいたコウキが
「俺でも怒られるだろうから、その辺のやつなら殺されるかもな(笑)」
と更に身震いするなことを言ってきた
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俺は、「また後でな」
入口のヨルに聞こえるように少し大きめの
声で伝えると、手を挙げて側近2人と他の店へ
向かっていった。
面白い!続きが見たいって
思ったら((꜆꜄ ˙꒳˙)꜆꜄꜆ポチポチポチポチポチポチポチポチ
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初めての作品なので誤字とかは
優しく教えてください!(笑)
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ギンジ 「わざわざ来なくても、ヨルの為なら
いつでも、何時でも届けにいくぞ?
そうすりゃあ、顔も見に行けるしな?」
ヨル「じゃあ、毎日頼んだら毎日顔見にこれるね?
頼もうか?」
と、とても綺麗な顔で俺に答えるヨルに
頼まれなくても行ってやろうか。と本気で思った。