表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/42

009(エアハート)

ーー次の日。ゼノは昼に起きる。思わず、エアハートが降ってきた。すぐに組織の男にメールを送る。


『大変です。薬なしでエアハートしましたが、大阪都知事に通り魔が襲いかかります。夜のコンビニに都知事が立ち寄ったら注意です』


『相手は何人だい?』

『アジア人で二人組です』

『ありがとう。すぐに通達する』


ーーゼノとコンタクトを取る組織の男、小泉(こいずみ)は、その一報がメールされてから間を置いて返信した。大阪都知事がどうなろうと知った事ではない。しかし、カシを作れる。


ーー小泉は、ゼノの能力を知って組織の歯車にかませた。ゼノが14歳の頃だ。警視庁にテロ計画のタレコミをした。当然、警察は相手にしなかった。日時、場所、ターゲット。ゼノの話は妙にリアリティーがあり、逆に子供のイタズラだと判断され相手にされなかった。しかし、東京でテロが起きてしまった。それを傍受していた組織が、ゼノに目を着けて勧誘した。




ーーエアハートとは、予知夢だーー




ゼノは、コードネームとして予知夢をエアハートと命名した。小泉をはじめ組織の人間は、エアハートの可能性を高めるために様々な実験をした。最終的に落ち着いたのが、R32スカイラインGTRの車内でエアハートを使う事。これは、ゼノの心理的要素が殆どだ。組織は、ゼノにR32スカイラインGTRを買い与え、エアハートをさせて、不利益を被らないようにしている。


ーーゼノは、淳史の家に行く。見慣れない車が、駐車スペースに停まっていた。チューンナップしてあるS15シルビアだ。淳史は、そのシルビアの運転席に居た。ゼノは、隣にGTRを停める。


「アッツ、ちわ。そのシルビアはどうしたの?」

「ちわ。親に買ってもらったんだ。さっき納車された。これで、俺もドリフト出来るぜ」

「じゃあ今夜は走りに行くべ」

「いきなりかよ。ぶつけたくない」

「どっちだよ!? アハハ」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ