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014(エアハート縛り)

ゼノはログアウトすると、淳史もログアウトしていた。ゼノは消化不良だ。300万ポイントが警察に奪われた。悔しい。


「ポイントが消えた」

「何で。無駄遣いした?」

「警察の権限で盗まれたらしい。前科があると。戦闘機が買えない」

「悪い…………」

「何故、アッツが謝る?」

「凜の事件でゼノが誤認逮捕された。俺のせいだ」

「アッツは悪くない。バカな警察が悪い。凜とりんご狩り園の事件で警察はメンツのみを優先した結果だ」

「りんご狩り園って、銃撃事件か。テレビで観たが、渦辺木が犯人なのか? 捕まったらしいが」

「渦辺木って同じ学校だった奴だよな。解らん」

「同じ日に2つの事件、繋がりがありそうだな」


ゼノの携帯電話にメールが入る。組織の小泉からだ。


『黛君、もしかして生体情報を登録するVRゲームにログインした?』

『ええ、まあ。なんかまずいですか?』

『ちょっとね。会って話そうか』

『分かりました』

『では、いつもの喫茶店で待ってる』


ゼノは携帯電話をポケットに入れて立ち上がる。


「ちょっと用事ができた。夜までには戻るから」

「行ってらー」


ゼノはGTRに乗り、例の喫茶店へ行く。小泉のセダンが駐車場に停まっていた。ゼノも車を停めて、店内に入る。


「いらっしゃいませ」


小泉がテーブル席から手を振り、合図した。ゼノは席に着く。


「やあ」

「ちわっす」

「早速だけど、次のエアハートだ」

「小泉さん、怒ってないの?」

「生体情報を登録するVRゲームにエントリーする時に首にチップを埋め込まれたでしょ。プライバシーが筒抜けになる」

「マジかよ。それで、小泉さんがその事を」

「まあね。インテリジェンスには特に。エアハートに縛りが出てくる可能性があるから。こちらでも最大限のフォローはするよ」

「分かりました。次のターゲットは誰ですか?」

「その前に何か注文しよう」

「了解。俺はコーヒー。ブラックで」


小泉は店員を呼び、ホットのブラックコーヒーとカフェラテを頼む。


「次のターゲットはね、セーブザウォー開発者だ。近いうちに来日する」

「マジか。セーブザウォーの開発者か」

「やっぱり、黛君がやってるのはセーブザウォーか」

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