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010(真っ赤なFD3S)

ゼノは、淳史に定常円旋回から、ドリフトの基礎を教えようと考えてた。しかし、夜じゃないと警察に捕まりやすい。というか、峠でドリフトをやる場合、夜でないとヘッドライトの光で対向車の接近を見極めなければならない。それがストリートレーサーが夜にドリフトをする理由だ。


「腹減った。……試験だ。そのシルビアでコンビニまで行こう。マニュアルトランスミッションだよな?」

「もち、もち。乗れ」


ゼノは、シルビアのフロントエクステリアを見てから助手席に乗り込む。そしてインテリアを見る。


「前置きインタークーラーにリアとフロントにキャンバー角か。追加メーターも。前のオーナーは走り屋間違いなし」

「事故車らしい」

「そりゃそだよねー。よし、出してくれ」

「行くぜ」


淳史はシルビアを発進させる。ゼノはウインドウを下げて風を入れる。


淳史のシルビアが、私道から道路に出る所で、プスプスプスプス。エンストだ。


「ドンマイ」

「安全運転第一」

「クラッチも強化されてるか。半クラ難しい?」

「車校のコンフォートとは全然違うぜ」

「ツインプレートかな」

「今度は逃がさない」


淳史は、エンジンをかけ直して左折する。なんとかエンストせずに道路に出れた。淳史は少し坂道になってる自宅の私道をサイドブレーキを引き、半クラからクラッチを繋げた。


「このサイドブレーキも」

「なんか問題ある?」

「スピンターンノブになってる」

「カッコいいだろ」

「まあまあやね」


そうこうしてる間に、シルビアは近くのコンビニに着く。


「飯だ飯だー」

「ゴチになりまーす」

「もち。カネならいくらでもある」


ゼノと淳史がシルビアを降りると、真っ赤なFD3Sが隣に停まっていた。ドライバーは女だ。

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