Episode59 昨日の敵は今日の友
アーバン・フラタニティは結局、闘技場の破壊により優勝チームは決まらないまま幕を閉じた。
めちゃくちゃに破壊してくれた漆黒の魔術師ラインガルドは冒険者ギルドから指名手配されたが、騒ぎの合間に雲隠れしてしまい、結局本人はまだ見つかっていない。
優勝賞金は、決勝に勝ち進んだ両チームへ均等に配分されたが、優勝賞品の魔道具"Mana Ventilator"に関しては「話し合いで決めてくださいね」という大会本部から投げやりな対応でこちらに一任された。
この魔道具が俺とユースティンの狙いである。むしろお金はいらないのでこっちをください、と言いたいところだ。
アンダイン様のお手製魔道具"Mana Ventilator"――見た目はただのマフラーだ。毛糸で編んだような長い巻き物。しかしこれを首に巻けば、水中でも呼吸ができるようになるらしい。さすがは水の賢者の作製物だ。
しかし、そのマフラーの端にはハート型のワッペンが縫い付けられ、そこに「愛するエンペドへ」と文字が刻まれていた。
これは確かに黒歴史だな……。
この黒歴史を回収してこいと本人から仰せ遣っている。
だから返却してその変わりにアクアラム・ボルガを手に入れるのがユースティンの目的だ。
現在、その魔道具を巡って喫茶店で話し合いをしている最中なのだった。
「僕たちはお金は要らない。キミたちに賞金はあげよう。その変わりにこの魔道具を譲ってくれ」
「はぁ……」
そう提案したのはアンファン・シュヴァルツシルトさん、ユースティンの父親である。
俺は、隣に座るユースティンの顔を見た。彼は完全にそっぽを向いてしまっていて、父親と顔を合わせる気がなさそうである。
ユースツンモードだ。
「俺たちもお金はいらないんですけどね……そっちの魔道具が目的で参加したようなものですし」
俺はユースツンを横目にとりあえず返事をしておいた。お金で釣ろうという作戦は俺たちには通用しない。冒険者としてそれなりにお金は稼ぎまくっている。だけどラインガルドが召喚した魔物"ブラックオクトパス"を鎮圧したのはこの壮年の大魔術師アンファンさんだ。そんなに強気で言えない。
「ならば私が賞金をもらおう。ロストもユースティンも要らないのなら消去法で残るのはこの私だ」
「いや貰っちゃダメだって!」
反対隣に座るアルバさんを手で制す。頑張って活躍してくれたのは認めるけど、今はそういう問題じゃない。
テーブルを挟んで向かいに座るのはアンファンさんと、その両脇に魔法使いのジーナさん、そして祭り中に俺に話しかけてくれた黒髪の女性だ。その女性はさっきから熱烈な視線を俺に投げかけている。俺の右頬や右腕をチラチラと見ては顔に視線を戻し、下を向いて視線を外したと思ったらまた見てくる。
なんだか落ち着きがない。
「ユウ、何か言うことはないのか?」
「………」
口を尖らせてそっぽを向くユースツン。
子どもかよっ!
親子の間柄のくせにこっちが気遣っちゃうじゃないか。
仕方ない。アクアラム・ボルガのことは逸らしつつ、目的を話して同意してもらおう。
「アンファンさん、俺たちがその魔道具を譲れないのには理由があります」
「キミは……ロスト君と言ったかな。なかなかしっかりしている。ユウにも見習ってほしいものだ」
アンファンさんは対岸に座るユースツンをちらりと見るも、やっぱりユースツンはユースツンだった。
そして俺はギガント村の一件について話をした。
この魔道具をアンダイン様へ返却しないと、またネーヴェ雪原のギガント村に吹雪が襲うこと。その吹雪に巨人族の人たちは困っていること。この魔道具を返すことが人助けになるということをだ。
「アンダインに直接会えるのか……?」
巨人族の人たちの話じゃなく、アンダイン様の方に反応を示したアンファンさんに俺は嫌な印象を覚えた。何かその発言、裏がありそうな……別の目的を隠し持ってそうなそんな印象を感じたのである。
直感スキル持ちをなめないでほしい。
○
それから3日後、大所帯パーティーでネーヴェ雪原に向けて旅に出た。
大人組は銀髪の魔術師アンファンさん、金髪で大柄な雷槍使いジョバンさん、謙虚な魔法使いジーナさん、そして俺をちらちら見てくる弓師の女性リズベスさんの4人だ。
子ども組は俺ことロスト、ユースティン、シアの3人。
計7人のパーティーだ。
大人組もアンダイン様への魔道具返上に同意してもらえた。
ちなみにアルバさんは結局お金だけ総取りして満足したらしく、ネーヴェ雪原までは付いてこなかった。
迷宮都市アザリーグラードから出発して平原をずっと北上する。そして川を一つ越えると、徐々に植生も無くなり、寒冷地帯に入っていく。雪原が続くようになる。
あとは雪山を何か所か超えた辺りの高原にギガント村があり、その近くにアンダイン様の氷の城がある。
道中、ユースティンは不機嫌そうな顔でかなり後方を歩いて付いてきた。
シアに関しては普段から無表情で無口だから何を考えているかよく分からない。
仕方なく俺が大人組に混じっていろいろ会話を進めるという気の遣い様……すごく疲れる。
「ロストさん」
「は、はい! なんですか……?」
魔法使いのジーナさんに声をかけられた。肩にかかる程度のセミロングの茶色い髪に、琥珀色の明るい瞳が印象的だ。顔つきに関しては隣を歩くリズベスさんと同じようにキリっとしている。
アンファンさん含め魔術ギルドの職員らしいが、童顔な顔立ちのわりに言葉にメリハリがあって整然とした人だ。
「貴方はなぜ巨人族の村の人たちを助けようと思ったのですか?」
「え?! なんでって言われても……」
ジーナさんは謙虚で丁寧な口調だが、会話自体は高圧的だ。たまに真に迫るように直球で質問を投げかけられるからこっちもおっかない。
「困ってる様子見たら助けたくなるもんじゃないですか?」
「ふむ……。冒険者のわりに道徳観があって立派ですね」
冒険者という身分をちょっとバカにされたような気がした。確かに一般的な冒険者っていう職業は、下賤な奴らが多い。ダンジョンの盗賊みたいなものだし。真っ直ぐした目でそんなことをさらりと言われるから、冗談のつもりは無さそうである。
「ところで貴方のその右腕は元からそうなのですか?」
「これですか?」
俺は右腕を挙げてその歪に食い込んだ"インシグニア・アームズ"をジーナさんに見せた。
右手首から突き出した太い銃口。力を込めるだけで光の粒子が集まり、弾丸にして飛ばすことができる土の賢者グノーメ様お手製の機械だ。
バンフラは終わったけれど、滅多に使う機会のない飛行能力よりも射撃能力の方を選んでこのままにしている。魔物を倒すとき、これを一発当てるだけで爆散するため、狩りが楽だ。
「さぁ……腕自体は気づいたときからこうなので知りません」
「そうですか。"女神の奇跡"は後から習得したわけではないのですね?」
「その"女神の奇跡"っていうのは何ですか?」
ジーナさんはよくぞ聞いてくれましたとばかりに、ふふんと得意げな表情を浮かべ、太古の神話について語り始めた。
太古の昔に魔力の女神ケア・トゥル・デ・ダウという神が、人々や魔物が使う魔力とは対となる"反魔力"を駆使して神に抗う人々を制圧したという伝説があるらしい。その"反魔力"は魔法を霧散させ、魔法に傾倒した古代の魔術師たちを無力化させたという。
「貴方のその右腕から放つ魔法、まさに反魔力によるものです」
もしそんな奇跡の力が使えるにしても、代わりに基本の魔法が使えないからすごい不便だけどな。
…
しばらく雪原を歩いたところで日も傾いてきたため、野外テントを設営することにした。
野外テントはシュヴァルツシルト親子のおかげで荷物になっていない。俺たち子ども組のテントはユースツンが、大人組のテントはアンファンさんが空間転移魔法"ポータルサイト"にしまっている。
やはりアンファンさんも特殊な魔法が使えるようである。基本の火・氷・雷・聖・闇以外に、重力魔法、転移魔法を使いこなせるそうだ。
重力魔法は初めて聞いた。バンフラ決勝戦で現れた黒い蛸をぺちゃんこにした魔法が重力魔法らしい。
相変わらず親子の間で会話がない。ユースティンは黙々と設営に必要な物を切り裂いた空間から投げ出してくれている。
俺はそれを受け取ってテントを立て、薪を組んだ。火付けは魔法使いたちに任せる。
脳筋は肉体労働しかできないのだった。
雪原周辺にも魔物が出る。ウェンディゴと呼ばれるオーガの氷結バージョンみたいな魔物だ。火を避ける習性があるから、焚火を焚いていれば襲われないらしい。念のため、焚火の番をして守ることにした。
当番は大人組から2人、子ども組から1人を交代交代にだ。大人たちは俺たちに気を遣って長めの睡眠時間をくれた。
そして俺は、雷槍使いジョバンさんと弓師リズベスさんとの3人の組み合わせで今、焚火の番をしてぼーっとしている。
深夜の雪原には煌々と月明かりが照らし出され、アンダイン様も約束通り吹雪を止めてくれているようだった。しかし雪に囲まれた中で夜、というのはやっぱり寒い。
手を擦りながら焚き火に手の平をあてがった。
「うー……」
さむさむっと身震いさせる。
すると俺の真横に突然、ぼっと火明かりが浮かび上がった。
「……え!」
焚き火の向かいを見るとリズベスさんが微笑んでいた。火魔法で暖を作ってくれたらしい。
「あ、ありがとうございます」
「いいえー」
リズベスさんは温そうにする俺を見て幸せそうに視線を向けていた。俺はまだ聞けていない。この人は果たして俺の知り合いだったのかということを。俺の記憶喪失前のことを知っているのかということを。
「ジャック……という名前に聞き覚えはないのよね?」
またしてもリズベスさんの方から話しかけられた。きっとこの人も俺と同じ気持ちなんだ。知り合いなのか知り合いじゃないのか分からない。
「………すみません」
「でもすごい似てるのよね。多分、成長してたらあなたと歳も同じくらい」
「実は俺は―――」
言おうとして何て言おうか迷ってしまう。
実は記憶がないです。俺の以前を知ってるんですか?
だけどそれを実証する存在がいない。
リズベスさん自体、確信がなさそうだ。
彼女の言う"ジャック"という人物が俺である根拠がない。
「―――ふはは。この愚鈍なやりとり、なかなか稀に見る滑稽ぞ、リズベスよ」
そこに口を挟んだのは長めの金髪を横分けしたジョバンバッティスタさんだった。少ししわがれた声が、しんと静まり返った雪原に少し木霊した気がした。
「なによ? ジョバンは何か知っているの?」
「くくく、知っているも何もそこにいる少年こそ、お前の言うジャックという少年そのもの」
「え?!」
「は?!」
ほぼ同時に重なる俺とリズベスさんの声。驚嘆したのはお互い様だった。思わず大きな声をあげてしまった。テントで寝てる4人は目を覚ましたりしてないだろうか。
だけどそんなこと構っていられるほど冷静にはなれなかった。
「どういうことですか? ジョバンさんは何でそんなことを?」
「どういうことよ、ジョバン! 貴方が何でそんなことを?!」
またしても声が重なる。
その慌てふためいた様子を見て、ジョバンさんは笑いを堪えて顔を歪ませていた。
「リズベス・ヘッカート、貴様は楽園シアンズで我に向けた氷の矢を忘れたのではあるまいな?」
「え?!」
リズベスさん、二度目の驚き。
「私だって気づいてたの?!」
「そも我は端から気づいておったぞ。その上、氷で矢を作るその芸当、仮に見間違えていようが検討もつこう」
「そ、そう………あの時はごめんなさいね」
2人のやりとりはまだ他人行儀なところがある。まだそれほど仲良くないのかもしれない。
リズベスさんは顔を赤らめて気まずそうに謝罪の言葉を入れた。
「なに、我とてつまらぬ契約の中に興を添えられたのだ。むしろ礼に変えても良いほどであるぞ」
「ならいいんだけど……それより、やっぱりこの子はジャックって事なの?!」
仕切り直しでリズベスさんがジョバンさんに問い詰める。
「うむ。先日の決闘も含め2度も剣戟を交えたのだからな。間違えようもない。そこの少年は紛れもなく楽園シアンズでお前の仲間側にいた子どもよ」
「そ、そうなの……でもジャック……は覚えてないのよね?」
不安そうな目を俺に向けるリズベスさん。なんだかその表情は彼女の容姿端麗さをより引き立てた。
俺ってジャックって名前だったんだ。なんだか平凡だな。
「すみません。本当に何も覚えてないです」
「そう、なんだ……なんだか残念。せっかく会えたのに、これじゃあ初めましてでも変わらないじゃない」
それもそうだ。だけど俺は嬉しい。以前の俺を知っている人に出会えたのだ。いつから知り合いなのか分からないけど、リズベスさんに前の俺のことを聞こう。
ウトウトして眠くなっていたが、リズベスさんの存在ですっかり目が冴えてしまった。
許されるなら夜通しで聞きたいくらいだ。
…
それから旅の道中、リズベスさんとはいろいろな話を聞いた。
俺は10歳のときに拾われて、リズベスさんと同じパーティーにいたのだという。それ以前のことはリズベスさんも分からず、話したくない理由でもあるのか、そのパーティーの事は深く教えてくれなかった。
この人間離れした能力の事だが、俺と冒険していたときはこんな力は持ち合わせていなかったらしく、リズベスさんもパーティーを途中で抜けてしまったのもあって、詳しく知らないということだ。
「ジャックは本当に素直でひたむきで良い子だったわよ」
「そう、ですか」
「…………こんな逞しくなるなんて、なんだか時間が経つのってあっという間ね」
知らない俺の冒険をいろいろ話してくれたが、どれもピンとくるものはなかった。少し事情が分かったものの、結局この力のことや俺の出生の秘密は分からないままなのである。
ただヒントは得た。
俺の出生のヒントは海を渡った先、ラウダ大陸の方にあるということだ。
「ロストさんの以前のお知り合いの方が見つかったんですか?」
ふと後ろを歩くシアに聞かれた。
「らしい。半年くらい同じパーティーだったって」
「よろしくね。リズベス・ヘッカートよ」
「………シア・ランドールです」
シアは特に人見知りするような性格じゃない。
淡泊な挨拶だが、しっかりとリズベスさんと握手を交わした。
弓師同士、何か語り合えるものもあるかも。
○
巨人族の村のアルゴスさんに事情を話し、アンダイン様の魔道具返還のために来たことを告げると、例の氷の城へ案内してくれた。彼は相変わらず無口だが、最初に会った印象とうって変わって、だいぶ明るい表情になっていた。
巨人族の村自体も吹雪が収まってか、前来たときより活気が見られた。
「さて、其方らは………」
氷の橋を渡り終えたところで、アンダイン様は俺たちを城前で出迎えてくれた。
しかしその大所帯っぷりを見て、一瞬固まった。
「妾の城にこれほどの来客は珍しいよの」
青い肌に青い髪の氷の女王。水の賢者アンダイン様。
赤い瞳が相変わらず怖い。
しかし目が怖い人はこっち側にもいるのであった。
「突然申し訳ない。水の賢者アンダイン、こうしてお会いできて光栄だ」
濃紺色の瞳を持つ三白眼の魔術師、アンファンさんは、賢者といえど臆することなくハキハキと挨拶した。
それから氷の城の中へと案内してもらい、アンダイン様の謁見の間へと俺たち7人は連れてきてもらった。確かに7人もいると少し狭く感じる。
アンダイン様は氷の王座に座りついて前と同じようにセクシーに足を組んだ。
「して、其方らは何の用じゃ……うん? そこの子らは前にも会ったのう」
「僕は魔術ギルドのアンファン・シュヴァルツシルトだ。後ろの2人は僕の部下だ」
「魔術ギルド……? はたまた妾に何の用じゃ。もうギルド絡みは懲り懲りじゃ」
アンダイン様は溜息をついた。冒険者ギルドからは魔道具を半ば強引に持っていかれたわけだし、その反応も仕方ない。
そこに今までずっと黙秘を決めていたユースツンが、突然父親の一歩前に飛び出す。
「アンダイン! 持ってきたぞ!」
意気揚々とポータルサイトから取り出したるは、大会の賞品になっていた黒歴史魔道具だった。アンダイン様はそれを手渡されて感動に打ち震える声を挙げた。
「おぉ……おぉ……これよこれよ、妾の襟巻きは……! あぁ、エンペド……」
アンダイン様、まだ大魔術師エンペドのこと想ってるんだ。
ハート型のワッペンの事は……まぁ触れない方がいいだろうな。
「良かろうぞ。約束通り、アクアラム・ボルガは其方にくれてやろう」
「なに?!」
その言葉に反応を示したのはアンファンさんだった。
「ユウ、どういうことだ? なぜボルガを?」
「……ふん」
絶賛反抗期中のユースツン。
「これじゃ。其方らの好きなように使え」
アンダイン様が懐から取り出したるは、一本の青い筒だった。透明感があってガラス細工のようだ。筒と言うより短い棒のような、ただそれだけの物だった。それをユースティンの方へと投げ付けると、ユースティンはそれを掴み、呆然と眺めていた。
「なんだこれは? これが伝説の兵器アクアラム・ボルガか?」
青い筒の端から端まで隈なく眺め、目をきょとんとさせているユースティン。予想していたものと違い過ぎて、あっけなく思っている様子だ。
それは俺も同じだ。
これだったらさっきのマフラー魔道具の方がよっぽど凄そうなオーラを放っていた。
「ユウ、それは子どもの玩具じゃない。僕に渡せ」
「うるさい! もう僕を子ども扱いするなっ! 僕は正義の大魔術師だ!」
ユースティンはアクアラム・ボルガをぎゅっと握りしめて吠えるように反抗した。
アンファンさんは息子のそんな様子を、固まって、ただ見下ろしていた。何か考えているようである。しかしそれも一瞬のこと。
左手を前に突き出してアンファンさんはユースティンに標的を定める。
「――――Schocker」
突然、アンファンさんの口から紡がれるワンフレーズの魔法。その言葉にはっとなったユースティンは対抗するように同じく左手を前に突き出した。
「Schneeflocke!」
バチンという炸裂音が静け返った氷の城内に響き渡る。
ユースティンの前に展開される氷の結晶。それが避雷針となってアンファンさんの電撃攻撃を防いだ。
「ほう、良い反応速度だ」
「父様……! これは僕の成果だ」
俺含めて周囲の人物はただ黙って見ていたが、アンダイン様だけは気に入らないように口を開いた。
「妾の城で騒ぎを起こすでない! 喧嘩なら外でやりなさい!」
仰る通りです。
魔術師の壮絶な親子喧嘩が始まった。




