Episode223 ティマイオス手稿
城の裏門をくぐり、静かな庭園を通過した。
こんな簡単に城に入ってもいいのだろうか。
裏口から城内に入って通路を突き進み、高貴な衣装に身を包む人間と何度かすれ違ったが、気に留める者もいない。
ロクリさん――宮廷魔道師のティマイオスが傍にいるからだろうが、それにしても警戒心がない。
長閑な雰囲気は平和条約のおかげか?
未来のこの地で長らく暮らしていたが、『アザレア大戦』の血塗られた歴史のことはよく話に聞いていた。今まさにその歴史の一頁にいるということだろうが、まったくそのような雰囲気は感じない。
しかし、名残のようなものは感じる。
「お城の中も綺麗……」
「そうでしょう? このお城には通路ですらシャンデリアが並んでいます。停戦後にドワーフの技工士から大量に寄贈されて……困った王様は、贅沢だけど城中に飾ることにしましたの」
「へぇ……」
マウナと一緒に天井を見上げる。
豪華なシャンデリアが等間隔に並んでいた。
それだけじゃない……。通路も長くて天井自体も高い。豪華な調度品があるからというだけでなく、構造的にも城は派手だった。
長く続く天鵞絨。
戦時中のものか、壁には全身鎧。
地下迷宮で味わった恐怖体験が甦る。
この城はいずれ魔力汚染で通路が捻じれたり、抜け殻の鎧が一人でに動き出したり、異空間へと変わり果てた悲惨な姿が冒険者たちに晒され続けることになる。
そう考えると儚いものだ。
アザレアの花を見たときにも思ったが。
「この部屋ですわ」
ロクリさんがある一室の前に立つ。
その部屋は大きな鉄扉で堅く鎖され、開閉もハンドル式でレンチを挿し込んで回し、外開きに開けるという、なにやら重苦しさを感じる部屋だ。――博物館のようなものを想像していた俺たちは、仰天して言葉を失う。
「あの、エンペドさんの発明した魔道具は?」
「残念ですが、先生の発明は郊外の倉庫に保管されていて私さえ見たことがないです。でも私は先生のもとで発明を学んで、色んなご指導も授かりましたのよ。先生の技を受け継いだ発明品と思ってくださいな」
エンペドの発明じゃなくて、自分の発明を見せるつもりだったのか。
それってただの自慢……。
いや、待て。
この女性は本質がティマイオスなのだ。
それを熟知して接しないと痛い目に遭う。
今はこの人に胡麻を擦る時。
イルケミーネ先生の立ち回りを思い出して煽ててみよう。
「そ、そうですかぁ。ロクリさんの発明が拝めるなんて感激です。滅多にない貴重な機会だし。エンペドさんの発明より、本当はそっちのが見たかったんだよなぁ……なんて」
「ジェイクさん?」
俺が急に胡麻を擦り出したことに違和感を覚えたマウナが怪訝な顔でこっちを向いた。
視線を交えて目で合図する。
「だってほら、花の管理をしている人なんだ。あんな綺麗な景色を造る人の発明なんて素晴らしい物に決まってる。マウナもそう思わないか?」
「もちろん。私もロクリさんの発明が見たいよ」
「だよなっ! よっ、花の魔道師!」
ちょっと言い過ぎたかな?
突然に態度を変えて不審がられたかも。
「……」
ロクリさんは顔を真っ赤にして目を見開き、俺を見ていた。不審がるどころか感極まって「発明家、冥利に尽きる」と言わんばかりだ。
「ご、ご期待に添える物をお出ししますわっ」
単純だなぁ。
高慢なのか謙虚なのか判らないこの反応も将来の姿を連想させる。ふりふりと一房に束ねた蜂蜜色の髪が後ろに棚引いていた。
○
重く鎖された鉄扉の先は優雅な城内の通路とは打って変わり、無味乾燥とした光景が広がっていた。――というのも、彩りがなく、黒々とくすんだ油汚れのようなものが壁中にこべり付き、煤の臭いさえも漂っているのだ。
そこを平然と進み、壁際に向かってロクリさんが手を翳した。
花公園で見かけた薄手のワンピース姿は、そこでの清楚さや可憐さとはかけ離れ、手軽さや洗い易さを重視しての作業着だったのだと今ここで思い知らされた。
――バチっと電撃が放出される。
ロクリさんの手先から放たれた雷魔法は壁に沿った配線を伝って部屋を駆け巡り、灯りが点いた。
「ええ!?」
マウナが火ではない不思議な灯りに驚いて声をあげた。
魔法大学にも使われていた点灯技術だ。
さすがに学園よりも粗末な灯りだが、それでも原型のようなものを感じる。千年前の古代といえど、やはり文明レベルは未来のそれと変わりない。
「電撃を光に変換しているんですね」
リアが天井を見上げて呟いた。
彼女は俺よりも十六年先の未来を見ているから、もしかしたら俺が知る以上の魔術発明を目の当たりにしてきたかもしれない。
「雷魔法を熱に変えて擬似ランプを構築しているだけですのよ。火で熱するよりも効率的です。これは基礎中の基礎ですわ」
「魔法を物と組み合わせて使うんだ……」
「それが魔道具というものですの」
エリンで巫女修行をしている時には考えもしなかった。――そう言いたげな様子でマウナは天井を見つめ続けていた。
ロクリさんは続けて、奥に眠る巨大な物体に近づいた。布を被せられていて何が隠されているかわからないが、楕円形の形、巨人族を悠に越える大きさから想像がつき、嫌な予感がした。
「そしてこれは戦時中、エンペド先生と私が作り上げた四足歩行型弾薬搭載式重機兵。その名も――」
ばさりと布を取り払い、中から黒光りするそれが飛び出してきた。
「ジャイアントガーディアンです!」
で、出たぁあっ、ジャイアントGだー!
やっぱりそれだったか。
現れたものは楕円状に曲がった黒い鉄板。そこから何足もの肢が伸びて体を支えている。何の用途か知らないが、頭部と思われる突起からは長細い触覚のようなものが背中に向かって伸びていた。
生理的嫌悪感も迸る地下迷宮の怪物。
――ジャイアントG!
どういう仕組みか不明だが、この巨大怪物機兵は自己増殖して地下迷宮で大量発生していた。
「い、いやぁぁぁあっ!」
珍しくリアが大声で悲鳴をあげた。
甲高い悲鳴はシアのそれとまったく一緒。
お前も苦手な部類だったか……。
得意な人間はいないだろうけど、俺は悲鳴をあげるまでもなく受け入れられる。
「どうかしら、この迫力」
「一つ伺いたいんですが、何故こんな形を……」
「当然、敵兵の士気を下げるためですわ。戦いにおいて最も効率的に敵を怯ませる手段は"恐怖"を与えること、と先生も仰っています」
エンペドの思いつきそうなやり口だ。
巨大ゴキブリなんて戦場に現れようものなら恐怖感を煽られて戦意も喪失する。
悪の極みだな……。
「しかし、これはまだ改良の余地があります」
「まだあるのっ?!」
「はい……この兵器は潤滑液として油を表面に塗りこんでおりまして火に弱いんですのよ。あと操縦者が必要で、先生の考える究極兵器には程遠いようですの。それを補う発明がこちらです」
続いてロクリさんはジャイアントGを放置して部屋のさらに奥へと進んでしまった。リアが目を瞑ったままで身動き取れなさそうだったので、黒い怪物に布をかけ、視界を遮ってあげた。
「ありがとうございます」
「お前も可愛いところあるんだな」
「誰にでも苦手なものはあります……」
…
部屋の奥にまた扉があった。
鉄扉ではなく、普通の扉だ。先ほどのようにレンチを挿して回すわけでもなく、ドアノブを回して入るだけの簡素な部屋。
壁際に机が一つ設置されている。
ロクリさんはその上に乗る何か、四角い板のようなものを持ち上げて見せてきた。
銅の板だ。――それに切り込みが入れられ、迷路図のようなものが描かれている。
銅板の表面は付属品が何個か付いていた。
「なんですか、これ……」
「これは私のオリジナルで名前はありません」
「どんな使い方をするんですか?」
この板を何処かで見たことがある。
迷宮都市のオーパーツ市場だっただろうか。
違う……。そんな雑多な物の一つではなく、丁重に保管されている姿で見かけた。
未来では危険物扱いされていた気がする。
「これはガラスの板の表面に、溶かした銅を塗り、表面を削って線を描いておりますの。この板一つで魔力配線が完結する『基板』というものですわ」
基板?
教会が封印指定にした聖遺物じゃないか。
その名も怪基板『ティマイオス手稿』!
――この時代の文化潮流を著しく変革させる可能性があったから封印指定として埋葬したわ。
リピカの解説を思い出す。
他の聖遺物と違って殺傷能力はないものの、文化や風土を狂わせる危険性があるとして封印指定にされたものだ。異界との交信を試みるために作り出された装置なのだとか。
ロクリさんは基板とはまた別のガラス板を取り出し、そこに手を当てて魔力を込め始めた。ガラス板は基板と銅線で繋げられていて放出された魔力が伝えられていく。
ロクリさんが手のひらから魔力を流すにつれ、ガラス板には青い光の筋が奔り、文字のようなものが映し出されていく。その光の文字は未来におけるマナグラムと同じ字体だった。
なるほど。この装置がマナグラムの起源か。
「ん……っ」
ロクリさんは眉間に皺を寄せ、手先からの魔力放出に集中していた。やがてガラス板に見たこともないような文字が浮かび上がってきた。
なんだろう! 何かの文字列が見える!
俺たちが使う文字と似た暗号が!
もしかして異界の暗号か!?
浪漫を感じて興奮してきた。
「くふっ……うぁっ!」
しかし、あと少しではっきり文字が浮かびそうだったのだが、ロクリさんが力尽きた。
惜しかった。
「これは基板の使い方の一例です。ガラス板を画面にして文字を投影できます。これを使ってジャイアントガーディアンの司令塔のようなものを作製中ですわ。機兵の行動パターンを決める制御系統を魔力配線で構築し、自立戦闘できないか考案中なんですのよ」
額の汗を拭い、ロクリさんは満足げに告げた。
高度な技術なのは分かったが、それよりも一瞬見えた謎の文字が気になる。具体的に言うと「@」のような渦巻き模様とか「ww」のようなギザギザ線が多数浮かび上がった。
「ガラス板に一瞬浮かんだ文字は?」
「それが……私もよくわかりませんの。もしかして神の啓示では、と考えています。それに因んで『神の啓示板』と名づけようかと考えておりますわ」
神の啓示板……。
残念だが、それはいずれ封印指定になる。
リピカの言葉を思い出すに、一瞬見えた文字列は異界の信号をキャッチしてしまった結果だろう。確かに規則性は薄く、暗号のような文字列だった。
風土を狂わせる物らしいが、もしかして賢者たちが人格崩壊しているのは、この基板の影響もあるのかもしれない。
○
城門まで見送ってもらって別れた。
ロクリさんの発明品の数々は興味深い。
魔法大学で見てきた技術の起源を見られたようにも感じて楽しかった。
何より、魔法を極限まで工夫している。
それがエンペドの発案でも、将来的に人の役に立つなら素直に称えるべきだろう。
「私、ロクリさんのもとで修行したい」
帰る途中、マウナが決意表明した。
エトナの具合は大丈夫だろうか、などと雑談交じりに心配している最中だったから余計に驚いた。
「修行って?」
「魔道だよ。巫女の修行は魔法を生み出すだけで終わってたけど、アザレア王国の魔法は進んでる――なんでロワ三国では思いつかなかったんだろうってものばかりだったもん」
確かに魔法文明の進歩が雲泥の差だ。
ロワ三国では宙に炎を灯すだけで歓声が上がり、巫女として崇められ、そして力の本質をついぞ理解してもらえず、国から追い出された。
この差は大魔術師が生み出したものだ。
異界の科学者だった奴の手腕で、アザレア王国の文明レベルは急速に発展したのだろう。
「やめておいた方がいい。狂人になる」
「えぇ、どういう意味……?」
基板の影響を受けてマウナの性格が変わってしまったらエトナに顔向けできない。
それにロクリさんは"お人形"を欲していた。
マウナのような"お人形さん"が弟子入りしようものなら最悪、監禁されるかもしれない。
それは怖ろしいことだ。
俺の反対を聞いたリアが袖を引っ張った。
そのまま耳打ちして小声が話す。
「彼女たちとはいずれ決別する運命です。託せる存在を作ることは悪いことではありません」
助言を聞いてはっとなった。
昨日の話し合いではシルフィード様やグノーメ様へ託すという案も出ていた。
ティマイオスは変人だが信頼できる人物。
弟子入りさせて居場所を作ってあげることはエトナとマウナにとっても幸せなのでは……。
――私も未来に行ってみたいな、なんて。
しかし、エトナはどう思うだろうか。
体調が戻ったら直接相談してみよう。
宿屋に戻ると彼女はまだ深く眠っていた。
昼下がりに日の光を浴びて眠る姿は、いつぞや見た寝顔よりも美しく見える。
やっぱり疲れが溜まっていたんだ。
心の余裕もないままに連れ回したのがいけなかった。この王国の文明技術はかなり高度なものだし、今度何か贈り物でも買ってあげよう。
○
エトナはたまに起き上がって食事するものの、いつまでも気分は優れないようで、まるで眠っていることが自然体であるように日中も眠り続けた。
――次の日も、そのまた次の日も、エトナは外に出れなかった。
気鬱の類いかと思った。
でも本人は大丈夫だと言うばかりで悩みがあるわけでもなさそうだ。宿の中でロクリさんの発明の数々を面白おかしく話してみたが、普段通りに笑って会話を楽しんでくれる。
でもすぐ眠気が襲い、布団に入り込む。
原因不明だ……。
マウナもロクリさんのもとで魔道師修行に向かおうと躍起になっていたが、エトナの様子を見て踏み切れず、結局、看病ばかりしている。
看病といっても、咳き込むわけでもなく、ただ熱が高くて眠り続けるだけなので、それを傍で眺めるしかできないのだが――。
「ちょっと買い物に行ってくる」
「ジェイクさん、私もご一緒に……」
「リアはいい。一人でいく」
ある日、エトナが元気になれるようなものを買ってきてあげようと思い、市場に出かけた。
贈り物選びくらい、一人で決めたい。
市場は大賑わいだ。
数日間を王国で過ごして気づいたが、この活気は市街に住む市民のみならず、観光客や旅人、貿易商が寄り集まって起こるようだ。次から次へとアザレア王国の珍しい魔道具を買いに、異種族の客もたくさん来る。
そのため、活気は連日連夜納まらない。
迷宮都市の薄汚れたマーケットの雰囲気に似ているが、アザレアは綺麗な街の体裁も保っていた。
きっと街の清掃係もいるのだろう。
『廃棄物処理所』なんて施設もある程だ。
清潔に保たれた都市。
物珍しい新しい発明品の数々。
古代だと感じない近代的な街の様相。
――でも、これは偽りの姿。
エンペドは平和条約を結ぶ前から、終わらない戦争『アザレア大戦』を目論んでいた。この街の活気も一気に絶望へと貶めるための偽装都市。
そう思うと人々の笑顔が痛々しく映った。
エトナには『万年筆』を買ってあげた。
この『万年筆』も新しい魔道具だ。
クレアティオ・エクシィーロのドワーフの細工師が創り上げた一級品らしく、細くて綺麗な形をした筒である。
字を書く時には羽根ペンやクレヨン、チョークといったものが主流だが、『万年筆』は内部に細かな染料が補充されているために水魔法で先端から水を補充すれば自動的にインクが補填されて、文字通り、万年使い続けられると云う。
悩みに悩み抜いて選んだ。
エトナの夢は『詠唱』を考え、魔法を普及させること。
所謂、吟遊詩人になりたいということだ。
詩人なら書くものがあれば喜ぶだろう。
買った後はエトナの喜ぶ顔が頭に浮かび、うきうきしながら帰宅の途に着いた。
――あまりに時間をかけてしまったため、帰る頃にはすっかり日も傾いていた。
心なしか、市場も殺風景になっている。
まだ日も沈んでいないというのに珍しいこともあるものだ。
連日、日が沈むまで賑わい続けていたのに。
今日は何か特別な慣例行事でもあって閉店が早いのだろうか。
「……?」
いや、おかしい。
街の雰囲気がすっかり変わっていた。
市場から出ようと道を曲がり、大通りに出た途端に違和感が襲う。
なんと『駅』がなくなっていた。
御者もいない。
それどころか、あれだけ舗装されていた道が小汚くなり、廃棄された木材や崩れた瓦屋根で散らかっている。
違う。今の今まで道も綺麗に舗装されていた。
俺が瞬き一つする毎に、街は異形の姿へと変貌を遂げていた。
劇的に街並みが変わりゆく。
市民も旅人も観光客も行商人も消える。
――何かが起こっている。
嫌な予感がした。
そう思った俺は慌てて宿屋へ戻った。
俊足を頼りに、ものの数十秒で宿屋へ辿り着き、そもそも宿屋がちゃんとあったことに安心したが、それに安堵する余裕もなく、俺は先ほどまで泊まっていた部屋に転がり込むように入った。
リアも居る。
マウナも居る。
そして、エトナも布団の上で寝ている。
良かった。昼間の姿と変わっていない。
仲間は無事――。
「うっ……ううっ……お姉ちゃん」
――ではない。
マウナが泣き崩れていた。
姉が寝る布団に覆い被さるようにしている。
困ったリアがおろおろしていた。
二人は俺が戻ったことにも気づかない。
「逝かないで……私を一人にしないで……!」
なんだろう。
酷く違和感があった。
マウナの反応が――まるでそうなってしまった異常な事態に戸惑わない事が、おかしいと思った。
エトナがベッドの上で死んでいた。
突然、何の前触れもなく、死んでいた。
顔は血の気が引き、何故か腕には包帯。頬にも白い布が当てられて怪我人のような有り様だ。もう開くことはない目蓋の周囲も黒く隈が出来ており、突然そうなったというよりも、元々体が弱っていて命保たず、事が切れてしまった、とばかりな様子。
――例えば……突然、死んでいたり。
リアの言葉は警鐘だった。
エトナのここ最近の様子は予兆だった。
俺はこの時、リゾーマタ・ボルガが完成したことにかなりの時間を置いてから気づき、そしてこれまで何もしてこなかった自分に後悔した。
大戦は始まってしまったのだ。
前触れなく、平和条約の事実は消えていた。
ついにアザレア大戦開幕です。
『Episode72 アザレア大戦』や『Intermission2 エンペド』、『Episode103 バタフライエフェクト』にて語られていますが、過去改竄の影響で辻褄の合わない"生き死に"が発生します。
四幕終了後にシアだけ主人公を覚えていたように、神性魔力を宿す者は改竄前の記憶を保持します。




