Ëpisode162 異変(case:アレクトゥス)
何かが起こっている。
ラトヴィーユ陛下は貴族院の緊急議会の場にいた。
召集をかけた王侯貴族や臣下たちから情報を集め、王都を騒がせているものの正体について議論し、対応策を練っている。
参考人として王宮騎士団黒帯のボリスに出席させていた。
昨晩感じ取った気配が何なのか、『悪魔の証明』の能力さえあれば即時に見破っているはずだった。
「昨日の気配の正体は、ずばり憎悪です」
ボリスは静かにそう告げた。
普段の彼からは想像もできないほど勤勉な様子が窺える。
ラトヴィーユ陛下はボリスの真摯さに感心するとともに、それに応えるためにも平静に努めて聞き返した。
「憎悪? それは一体なんだというのだ」
「森で新種の魔物が現われました。奴らは怖ろしく小さく、俺の能力でも捉えづらい。おそらく王都から逃れた害虫が黎明の森で毒気を浴びて魔物化したのでしょう」
「ふむ……」
「増殖した蟲は大群で押し寄せてくる。しかも奴らは我々に対する明確な憎悪を以て行動している。街中の市民はそれに襲われているようです」
ボリスの証言は筋が通っていた。
敵が小さい大群であれば広大な面積を有する王都の至るところで局所的に騒動が起こる理由も納得できた。しかし、二つの疑問が浮かび上がる。
「別の警備隊の報告によると、騒動に駆けつけた直後、市民らは口を揃えて"何もなかった"と証言しているそうだが―――そんな怖ろしい魔物の虫が押し寄せたら普通は助けを求めてくるものではないかね? それに、どうやら悲鳴だけでなく市民同士の暴動も多いようだ。明確な敵がいるのなら、暴動の原因が分からぬのだ」
市民同士で暴動も起こっている。
平穏に暮らしていた近所同士が突然、揉めて殴り合い、流血騒ぎにもなった。
――それだけではなかった。
警備隊として派遣した王宮騎士団の一部には、報告の際に「何もなかった」と告げてくる隊もいた。それは別の部隊の「市民らが何もなかったと言って平然としていた」という証言と食い違う。
まるで、何かに憑りつかれた者だけが口裏を合わせているような有り様だったのだ。
情報が錯綜し、どれが真実なのか捉え所がない。
もし間違いでなければ――と、ラトヴィーユ陛下は思案した。
これは害虫騒ぎではなく、亡霊の仕業……。
市民や警備隊が次々に憑依されておかしくなっている。
そう考えながら、しかして規模が大きすぎて確信がない状況だった。
ラトヴィーユ陛下が知る限り、ゴースト系の魔物で人に憑依する種はいるものの、こんな短時間で一斉に、さらに突然、といった現象は過去に事例がない。
「虫程度の騒ぎで我々騎士団を当てにすることを恥じと考えたのでは?」
「しかし、市民の暴動は……」
「それは今回の魔物の件とは関係のない茶飯事のようなものでしょう――――王様、あんた……俺の能力を信じてないのか?」
ぞわりと背筋が凍る。
ボリスの突然の無礼な物言いに怒りよりも恐怖を覚えた。
その目つき、冷徹な眼差しに血の気が引く。
「い、いや……信じよう。きみの能力には王家も絶大な信頼を置いている」
平静を装ったが、ラトヴィーユ陛下は戸惑った。
怖気づいた様子を露見させる。
「ぷっ……ククッ、ク、ククク……」
その様子の直後、議会の一部の席から含み笑いのようなものが木霊した。
国王陛下らしからぬ態度を笑われたようである。
それに対して陛下の側近の兵士は声を荒げる。
「誰だ、今のは?! 国王陛下に対する不敬であろう!」
議会の場に一瞬の静寂。
だが続いて、至るところから笑いが起こった。
――はは。
――ほほほ。
――ククク……カッカッカ……。
ラトヴィーユ陛下とその側近は、王侯貴族や臣下のそんな様子に悍ましさしか感じ得なかった。王都の諸問題に対してこれまでにあったどれほど些細な議案でも笑い飛ばすような事がなかった議員たちだ。
その彼らが今の話し合いがまるで茶番であるかのように笑い飛ばしている。
「静粛にしろぉ! 神聖な議会の場でこのような失態、許せるものではないぞ!」
側近は混乱した議会でただ一心に吠える。
このようにふざけた態度を取る議員らの様子が理解できない。
収拾のつかない議会の場で一人立ち上がり、扇状に広がる議員席の中央にボリスは歩いた。
「恫喝程度で収まる輩じゃないんでね。喧しいんならこうすればいいじゃねーか」
黒帯衣装の懐から取り出したるは彼の得物。
投擲用のナイフだった。
そしてそれを何の迷いなく、一際笑い続ける議員の一人に投げつけた。ナイフはその彼――ラトヴィーユ陛下の従兄弟にあたる王侯貴族の、その額に命中し、即死した。
ボリスは苛立っていた。
まだ国取りには早い。
王都の市民の三分の一程度、そして軍事力の主を担う王宮騎士団の半分程度しかまだ黒魔力は行き渡っていない。
そんな状況で国王陛下に「あんたの知らぬ間に国民のすべては寝返りました」ということはまだ言えない。そういった舞台作りに励んでいたというのに、ここの議員らは日頃から平和呆けした貴族どもがほとんどで、黒魔力に汚染されたと同時に精神は不安定なものとなり、狂乱じみた下衆にしか成り果てなかった。
だから少しでも可笑しなことがあるとすぐ秩序を乱して騒ぎ出す。
まるで本性は動物のそれ。
獣人族以下の人間族ども……。
絶命した議員を見て、他の議員たちは余計に笑い狂った。
笑い飛ばしただけで即座に処刑された彼が可笑しくて堪らない。
笑いが、徐々に嗤いへと変わっていく。
収まらない、止まない狂騒。
「――な、なぜ殺したぁあ?! き、貴様、騎士団としての任務を、に、にに任務を!」
ラトヴィーユ陛下は側近が取り乱している様子を見て、怖ろしい事態になってしまったことを改めて認識した。
この場にいる者の中で、正気であるのはおそらく自分とこの取り乱した側近のみ。
他はやはり、よくないモノに既に憑りつかれていた。
「うるせーな。俺だって想定外だよ……っと!」
残しておくべき存在は国王陛下のみだ。
側近の兵士は不要である。そう判断したボリスはナイフを取り出して額に向けて投擲する。
だが、その刹那――――。
銀の凶器が弾け飛ぶ。
その場に颯爽と現れ、ボリスが投擲した刃を弾いたのは彼自身の上役だった。
赤い外套を翻し、細身のロングソードを振り切ったこの国最上の騎士。
その騎士が剣を振り払って佇まいを居直すと、きつい視線をボリスに投げかける。
「……うわー、まずい相手に見られたもんだ」
「ボリス、状況を説明しろ」
騎士団長のアレクトゥスだった。
嗤い続ける議員たち、そして死んだばかりの議員もいる。
そして今まさに騎士団の幹部であるボリスが国王の側近に牙を向けた。
何の一つも解せない状況であるが、アレクトゥスは己が忠義に従ってボリスと対峙することに決めた。何より優先すべきは国王陛下の身の安全だ。
馬車を走らせて何とか間に合った。
異変を感じ取って早朝から王都の見回りを直々にしていたが、今回の事態で最も危ういと感じたのは、明確な敵も分からず、部下や街の住民が突然、豹変することだった。
ともすれば異変は街だけでなく、王城の方で起こっても不思議ではない。
急いで城へ戻ったアレクトゥスは専属で仕える長男のオグマ王子を宮殿に戻し、単身で陛下がいるはずのこの王宮議会へと駆けつけたのである。
「アレクトゥス!」
「陛下、ここは危険です! 早く避難を――――」
違う、とアレクトゥスは思い直した。
避難させるべきではない。王宮議会ですらこの有り様。今この王城内において身の安全が確保できる場所など存在しないのだ。周囲に取り囲む狂った議員たちはもう嗤い続けるだけの存在に成り代わっている。
狂騒を奏でるその観衆らの様子に恐怖を感じ、アレクトゥスは言い直した。
「いえ、私から離れないでください!」
だからこの判断が正しい。
今まさに確固たる安全を提供できる場所は自分自身の近くでしかないのだ。
――となれば。
ふと他の騎士団の連中を同行させて宮殿に戻してしまったオグマ王子のことが心配になった。この城全体がおかしくなってしまったのなら、早くにオグマ王子も助けにいかねばならない。
一方で、ボリスは即座に低く構えた。
それは彼の戦闘姿勢だ。
腰を落し、地面に手を添えて、まるで四つん這いのような姿勢で突進してくるのがボリスという犬系統の獣人族の戦闘方法だ。
相手の戦意を確認したアレクトゥスは剣を構える。
王宮騎士団の黒帯ナンバー1とナンバー2の決闘。これまでなかった対戦だ。そもそもアレクトゥス自身が他の黒帯の面々と争うことは一度たりともなかった。
実力でいえば各々の長所や短所がある。
だが、決して負けることがないのがアレクトゥスの能力『不死鳥の冥加』だ。
そんな相手に挑む無謀な者はいなかった。
彼を怯ませたり、ましてや斃すことなど出来ない。
「私が負けるとでも?」
「殺す方法ならいくらでもある」
「ほう、ならばやってみろ」
挑発を交え、お互いの間合いを見極める。
ボリスの手足から黒い湯気のようなものが立ち込める。口からも黒い唾液が垂れ、徐々にその身を黒に染めていた。
――あれが人々を豹変させる正体。黒い魔力?
アレクトゥスは様子を見届けた。
「俺の剣を捌ききれるか?」
先手を切ったのはボリスの方だった。
駆け出し、凄まじい速さで騎士団長へと肉迫する。その軌道をアレクトゥスは見切っていた。いかに敏捷性に優れた男といえど、短剣を投げつける動作には必ず手順がある。それさえ見極めていれば捌ききれない剣はない。
二、三本のナイフが襲う。
それをロングソードで斬り伏せる。
どうやら黒い魔力は肉体を強化させる性質もあるようだが、この程度なら問題はなかった。ボリスは時折、背後に控える国王陛下にも狙いをつけて投擲を繰り返していたが、それさえもアレクトゥスは容易に斬り払えた。
低姿勢で迫るボリスは、もうすぐそこだ。
懐に飛び込もうというのならば、間合いに入った瞬間に斬り伏せてやろう。
そう考えてアレクトゥスは迎え撃つ。
しかし、突然ボリスは進行方向を変えて、アレクトゥスの間合いに入る直前に足蹴りして壁に向けて跳びあがった。王宮議会の机や座席を衝撃で飛び散らせ、そこに座っていた王侯貴族らも首がへし折れたり、胴体を抉られて死んでいった。
「なっ……」
「馬鹿面が邪魔だ」
ボリスは壁の高い位置に張り付いて停まった。
黒い瘴気を纏う獣人族の男は、未だ予想だにしなかった動きで壁を這い、そして天井へと身を移した。アレクトゥスはボリスが平面から立体の動きへと変わったことに戸惑いが隠せない。
おおよそ"壁に張り付く"なんて動きは今までのボリスがしなかった戦い方だ。
「く、黒い犬……!」
背後のラトヴィーユ陛下が言葉を漏らした。
それはいつかの王宮議会での報告――ロストなる戦士が初めて話題になった時、かの有名なオルドリッジ家の事件を鎮めた際にも一部発生したと云う異形の犬の存在。
その事件の通りだった。
黒い異形の犬が突如として発生し、オルドリッジの式典は掻き乱された。
体躯は人間と変わらず、さらに犬や狼のように這いつくばって壁中を動き回るのだ、と……。
差し詰め、あの手足から伝う黒い粘ついた魔力がそういった立体的な動きを可能とさせるのかもしれない。
バーウィッチ地方での騒ぎと今王都で起こっていることには何か関連があるのか――。
トン、と天井を蹴ったボリスがアレクトゥスに突進する。
ナイフを振り翳し、黒い犬が再び舞い戻ってきた。
それをアレクトゥスはロングソードで受け止める。
剣を弾き、そして振り払い、お互いの剣戟を重ね合わせる――。
重量でいえば確実にアレクトゥスに利があるはずなのに、ボリスの一撃はそれに増して重たかった。
「その程度で――!」
団長のアレクトゥスは踏み込み、低姿勢で連撃を続けてくるボリスに向かって剣を振り上げた。
ナイフで受け止めたボリスは、反動で背後に吹き飛ばされる。
身軽にも宙でくるりと体勢を立て直すと、不意打ちでナイフを何本も投擲した。それらを捌ききれず、アレクトゥスの肩、胴体、そして腿に三本ほどナイフが命中した。
アレクトゥスは負傷で怯むことなく、今度は自分自身から攻め込んだ。
議席に上り、踏みしめて跳び上がる。
壁を這い伝うボリスに攻撃するためだ。
そこに剣を突き立てると、ボリスは素早く身を躱して離れていった。壁の高いところに突き刺さった剣を引き抜き、すぐまた地上に降りてアレクトゥスは剣を構える。
自身の胴体に突き刺さったナイフの数々を抜き取りながら――。
息を整える。
乱れた髪もたくし上げて、意外と長引くこの戦いに苛立ちを覚えていた。
不覚にも、いくつもの攻撃を喰らっている。
ナイフを引き抜くと同時に肉体は勝手に修復されていく。
『不死鳥の冥加』。
この能力は、仮に心臓や急所を破壊されたとしても修復しきることができる。不死身の肉体だ。しかしデメリットは存在する。首を刎ねられたら修復できない。またいかに不死身とはいえ、攻撃を受け続ければ徐々に自己修復による疲労が蓄積して動作が緩慢になり、剣筋が鈍くなってしまうのだ。
――見回しても、ボリスはどこにもいなかった。
嫌な予感がして一際、議席の高い位置にいるラトヴィーユ陛下を確認する。
そこにボリスもいた。
国王陛下の背後を取り、そして喉元にナイフを突き立てようとしている。
「やめろ!!」
血の気が引いた。
国王が殺される事態だけはあってはならない。
気づけば、議会に来ていた王侯貴族のほとんどは既に死んでいた。アレクトゥスと戦いながら滅茶苦茶な動きで翻弄し、そして議員も殺し回っていたのだろう。
「安心しな。まだ殺すには早い。舞台が整ってからだ」
「舞台……なんだ、それは?」
「復讐劇の舞台だ。それのついでに王国は再建され、俺たちも新しい役目が与えられる」
「俺たち……?」
何の話をしているのかアレクトゥスには分からない。
ただ、そこにいるボリスは以前のボリスではなく、そしてもう後戻りができないほどに手を染めてしまったことは間違いなかった。
……ボリスはもう後戻りできない。
ここで仮に投降したしても国家反逆罪で拷問ののちに処刑されるだろう。
ならば元上司、そして同僚の身であるアレクトゥスが介錯してやるのがせめてもの手向けと考えていた。
――今一度、剣を構える。
血迷った部下に引導を渡す。
騎士団として国に忠を尽くすとはそういうことだ。
ボリスを睨んでいると、そこに予期せぬ来客があった。
議会室に飛び込んできて息を荒げている。
「はぁ……はぁ……アレクトゥス……!」
頭から血を流し、負傷した腕を押さえる第一王子のオグマ殿下だった。
やはりオグマにも魔の手が差し迫っていた。
アレクトゥスは後悔した。
「殿下! ご無事で何よりです。やはり王都内で異変が起こっていました」
しかし自身が仕える王子は生きていた。
それが何より、不幸中の幸いだ。
ちらりと一瞥くれ、アレクトゥスはオグマ王子に後ろへ回るように手で合図した。
今のこの状況ではどこにも安全はない。
己の近くに置いておくことが何より安全なのだ。
そして後はラトヴィーユ陛下を連れ出し、そして一度この王城を明け渡す。体勢を一度立て直してからこれからのことを――――。
そこで視界がずれる。
アレクトゥスは自分の意志に反して、勝手に視点が下に落ちていくのを感じていた。
あまりにも軽く崩れ落ち、体全体を突然失ってしまったかのような感覚。
「――あはは、気づくのが襲いわよ。団長」
落ちた視界とぐるぐると廻る視界。
時間差で自分の体が崩れ落ちる光景が映った。
その身体に首はない。
当然だ。首はこっちなのだから……。
崩れ落ちた体の背後に、曲剣二本を握りしめるオグマ王子の姿があった。ばちばちと紫電が走り、赤い肌が露わになる。ガレシアだった。オグマ王子に擬態したガレシア。見破る方法はそもそもアレクトゥスになかった。不死身の肉体である以外、特に特殊能力など有していないアレクトゥスに、その変装を見破ることはできなかった。
自身の肉体から盛大に血が吹き上がる。
それが視界を覆い尽くし、次第に何も見えなくなった。
オグマ王子も既にガレシアの手によって殺害されている……。
そう確信したのが最後、アレクトゥスは息絶えた。
「ラインガルド様が王宮に到着されたわ」
「そうか。ここも少し掃除しねーと臭ぇぞ」
「陛下はどうするのよ」
「見せしめに使うんだろ」
部下二人の声が遠ざかる。
彼らは既に自分のことなど眼中になかった。
ラインガルド……?
誰だろう、そんな奴のことは聞いたことがない。
それよりも陛下を守れなかった己の不甲斐なさをアレクトゥスは呪った。
「団長に擬態して指示を……」
「最初からそのつも……」
――だが、まだ希望は残されている。
ロスト・オルドリッジなら……。
あの黒い異形の素性を知る彼ならこの窮地を救ってくれるだろう。
否、救ってほしいとアレクトゥスは消えゆく意識の中で切に願った。
"お待ちください。いくら何でも話が出来過ぎている"
最初その存在を知ったとき突拍子もない経歴に思わず否定してしまった。
"その少年はまだ歳は十五、六なのでしょう?"
年齢など関係ない。
英雄はいつ、どの時代にも現われるのだ。
絶望の世界で希望の光を灯す存在が。
そんな存在に憧れ、アレクトゥスも王宮騎士団に加わった。
当時の幼い自分が憧れていた英雄は、初代王宮騎士団の騎士団長。
――『ランスロット・ルイス=エヴァンス』だ。
そのとき浮かんだ顔は、何故だかロストでも、肖像画のランスロットでもなく、何としてでも騎士団に入隊しようと無様な格好で這い上がる鎧の男の姿だった。
"――僕が諦めなければまだ終わりではないんですよね"
彼の根気は一体どこから。
そんな走馬灯を最後にアレクトゥスの意識は完全に途絶えた。
不死身の騎士団長、死す。
ついでに第一王子も死にました。
黒帯の残りは怪力屋のカイウス、地獄耳のリム、魔眼のモイラの三人になります。
それぞれ「ミディール王子」「ブリギット王女」「ボドブ王子」という三兄弟に仕えてます。




