Episode155 黄昏の谷に轟く
学園都市を離れ、草原を駆け抜ける。
時間は止まったまま、次第に草木も見えなくなり、荒野へと様相は変わる。ここは王都や学園都市から西へ進んだ『黄昏の谷』と呼ばれる土地だ。
赤茶けた土。
武骨に隆起した大地。
黄昏時になると、真っ赤に染まることからその名がついた。
この少し先に深い渓谷があり、そこにかかる橋を超えると西方エマグリッジと云われる領土がある。
「そろそろ限界だ……」
時間魔法を解除して、通常の時間の流れに戻した。
この分だと残り一、二回で魔力が枯渇するだろう。
俺の肩に手を添えながら空を翔けて着いてきたシアは、時間の流れが戻ったのを確認すると、励ますように背中を叩いてくれた。
そしてそのまま何も言わずに空高く舞い上がる。
ヒガサ・ボルガ弐式も使って、加速をつけてどこかへ行ってしまった。
おそらく上空からエススと誘拐犯を探してくれるのだろう。
トニーの手綱を強く握るランスロットを背後から見やる。
兜を深く被っていて、その表情は窺知れないが、微動だにせずに真っ直ぐ駆ける姿からは焦燥感を感じる……。
お前のせいじゃない。
そんな思いつめるな。俺が必ずエススを救い出してやるから。
やがて高く隆起した大地の合間に入る。
山が真っ二つに避けていて、谷底のようになっている。
「この当たりで襲われたんだ」
頭上を見上げる。
おそらく崖の上から襲撃をかけられたんだろう。
ロクリスの街からここまでの移動時間を考えるに、ランスロットが俺たちを呼びにくるまでの片道分の時間しか経っていないとすれば、絶対にまだ遠くまでは行っていないはずだ。
トニーから飛び降りて、谷底から跳びあがって崖伝いに這いあがる。
「ランスロットは下から探してくれ! 俺は上から!」
崖の上まで登り詰め、下に声をかける。
ランスロットは返事もせずにさらに馬を走らせて奥の方へと走っていく。
余裕がなさそうだ。
俺は高い位置から荒野全域を見渡した。
そして感覚を研ぎ澄ませて、音や気配を探る―――。
シアが空を翔ける風切り音。
風でゆれる枯木の音。
荒い息遣い。
――……だ……! ……して!
――……ふっ……ふっ……!
遠くから何か聞こえる。
「ロストさんっ! あそこに!」
頭上からシアの声。
彼女が指し示す方向から、俺も二人の声を感知した。
片方はエススの悲鳴。もう片方は男の荒い息遣い。
単独犯か……?
俺は助走をつけて高く跳びあがった。
早く、早くエススを……!
遠目に黒い大きな影が蠢いているのが見えた。
…
悲鳴の近くまで辿り着く。
そこは荒野で切り立った崖の真上だった。
その断崖絶壁の崖っぷちに枯木が一本生えていて、エススは吊るされていた。ロープで胴体をぐるぐるに縛られている。もしロープが切れようものなら、崖下に真っ逆さまに落ちるようになっていた。
しかも、ロープは木に固定されていない……。
黒い魔力の蔓のようなものにロープが掴まれて、何とか落されずに済んでいるような状況だった。
そんな特殊な状況を作りだした犯人は、その枯木の傍らにひっそりと立っていた。
まるでエススの誘拐よりも、この状況を望んで仕立て上げたように。
「兄貴……」
そこにいたのはイザヤだった。
だが、イザヤ本人の意志とは思えない。
全身を黒い魔力で覆われ、背中から細く伸びた黒い"第三の腕"が生えている。それがエススを吊るしたロープを枝に引っ掻けて掴んでいた。
足元からダラりと垂れ流される粘ついた魔力は、コボルドにも纏わりついていたアレだ……。
「ふん、ようやく来たか。ハッ……ハッ……」
兄貴の声は冷静そのものだが、時折、犬のような呼吸音が聞こえてくる。
それが俺の全身の悪寒をさらに激化させた。
「ロスト、助けてっ!」
エススの口元は解放されている。
別に縛られていない当たり、やはり俺をここに呼び出すためにエススのことを誘拐したのだろう。
「何のためにこんなことをした? 相手は国の王女だぞ。自分のしたことが分かってるのかよ!」
「クックック……」
その笑い方は何かの影を彷彿とさせる。
そこにオルドリッジの屋敷で起きた惨事が重なる。
"――……にとって、肉体の死はあまり意味がない"
崩壊した屋敷の一室。
女神は俺に助言を遺した。
"だが、貴様が……憎イ……"
翅の生えたかつての俺の肉体。
赤黒い魔力でぐちゃぐちゃになった異形の怪物。
その怪物が、今そこに再現されたかのようだ。
――黒い粘性の魔力はエンペドの残滓だった。
どこで奴がこんなものを残し、それがどういう形でコボルド軍団を襲ったのか分からないが、ひっそりとこうして増殖していたのか。
それをわざわざこんな遠くの魔法大学まで届けてしまった。
兄貴も俺とイルケミーネ先生の研究室に入り込んで、偶然それを見つけてしまったのだろう。王都へ向かう段階から気づいていれば、イザヤもこんな風にはならなかったはずなのに……。
「よくも殺してくれたな」
その思考を読んだかのように、イザヤは口を開いた。
粘ついた黒い物質が口からも垂れる。
湯気のように立ち込める瘴気は、憤怒で沸き立ったもののように見えた。
「親父のこと……ハッ……。お前が"元イザイア"だとしても、俺や兄貴にとっては死んだ親父が親父だった……ハッ……ハッ」
「……」
そんな理由で?
違う、兄貴はそんな理由で俺に復讐するようなつもりは毛頭なかった。むしろ、日頃の苛立ちは俺がここにきたこと自体に対するものだ。
「兄貴、その感情は兄貴自身のものじゃない」
「ククッ、馬鹿だなぁ。俺じゃなかったら誰のものだって言うんだ……ゲハッ……ハッ……やっぱりお前は弟なんかじゃない。オルドリッジ家の血筋にそんな馬鹿がいるかってんだ……ハハッ」
かつての兄貴が卑しく嗤う。
そんな気味の悪い姿、もう見たくない。
イザヤ自身が俺に対する恨みがあったとしても家族は家族だ。
エンペドのせいで掻き回された家族の一部。
それを救い出してやらないと、すべて解決したことにならないんだ。
"家族を大事にしろ……それがお前に教えられる最後の心構えだ"
トリスタンの声が今一度、頭に響いた。
「ロスト……」
エススは目に涙を浮かべながら俺を見ていた。
もし兄貴があのロープを手離したとしても――何の問題もない。俺が時間を止めれば、落ちゆくエススを捕まえることなんて造作もない。それに俺が手出しできない状況になっても、背後にはシアが控えている。シアは空も飛べるし、エススの身は安全だ。
そこは大丈夫だ。
俺は目で合図を送り、心配するなとエススに伝えた。
問題はイザヤ自身。
これは最初から俺たちオルドリッジ家の問題だ。
"――お前なんか弟じゃない"
あの日、そう突き放された日から放置していた問題だった。
「弟かどうかなんてどうでもいいだろう。いいから、エススを返せ」
「跪けよ」
「は……?」
「俺の前で跪いて懇願してみろ……ククッ、ハハハッ!」
気が触れたようにイザヤは笑い狂った。
普段の優秀なイザヤだったら気づいているはずだ。これが何の意味もない血迷い事だということを。
「俺が本気出せば、こんなこと……こんなこと何の意味もないことだってわかってるだろう? 無駄だよ、兄貴……俺が今、解放してやるから……だからもう一度話し合おうぜ?」
そう言って片手に『魔力剣』を作り出す。
握りしめ、一歩近づいた。
『魔力剣』は反魔力の塊……。
これを突き立てれば、兄貴は黒い魔力から解放されるはず。
「――近づくんじゃアねェ!!」
「……っ!」
イザヤとは思えない怒声。
それが荒野にびりびりと鳴り響く。
背中の"第三の腕"が蠢き、エススの体は大きく揺れた。
「ひっ……」
エススが短く悲鳴をあげる。
「そうだ……いいねぇ。ハッ……お前はそうやって大人しくしていればいいんだよ……ハハッ、昔みたいになぁ」
昔みたいに。
それは魔術の実験台にされていたときのことだろう。
あんなことでイザヤの心が満たされるなら、いくらでも受けてやる。
でもそれは、あの黒い塊を引き剥がしてからだ。
今、時間を止めて――。
「エスス様ぁああっ!」
崖の上に馬とともに駆け上がる一人の兵士。
ランスロットがそこに駆けつける。一心不乱に。
「――っ!」
イザヤが俺たちの背後から駆けつけるランスロットを見定めた。
それと同時に足元から無数の黒い腕を伸ばす。
粘ついた魔力の腕……それが真っ直ぐ、ランスロットの元へと向かっていく。
凄まじい勢いだった。並の魔力量では作りだせない無数の腕。
「シア……エススを頼んだ!」
「はい!」
俺は横跳びしてくるりと宙で反転すると同時に、脇をすり抜けようとしたその黒い腕を魔力剣で切り裂いた。魔力剣ですっぱり斬り捨てると、すぐさま黒い魔力は爆散して消えていく。
「ギイヤアアア!!」
イザヤが蟲のような悲鳴をあげる。
その反動で"第三の腕"で掴んでいたロープを離し、エススが崖下へと落下した。そこに素早く翔けつけたシアが、エススを掴んで空を翔け抜けた。
これでエススのことは助けた。
あとは兄貴も助ければ――――!
「ゲハッ……ハッ……ハハハッ!」
イザヤは蜘蛛のように四つん這いになり、体中から無数の黒い肢を生やす。それがもぞもぞと蠢いて、こちらに向かってきた。
もう人間の動きをしておらず、ただただ気味が悪かった。
俺はさらに魔力剣を作り出して、大地を駆けた――。
兄貴は俺の脇を通り抜けるように、黒い肢をランスロットに向けて伸ばし、襲いかかろうとしている。
――止まれっ!
もうあとはこの反魔力を突き立てるだけだ。
時間魔法を惜しみなく使い、時を止める。
四つん這いの兄貴も、肢が突き刺さりかけるランスロットも、宙を舞って逃げるシアとエススも、すべてが静止していた。
俺はゆっくりと歩き、その異形の怪物へと近づく。
なんで……なんで怪物が残ってるんだ……。
魔力剣を振り翳し、イザヤの体に突き立てようと力を込める。
「……」
でも、何故だろう。
あんなに簡単にエンペドを微塵斬りにした俺の腕は、少しも動かなかった。
そこに兄貴の顔があるからだろうか。
しかしこんな姿……もうイザヤじゃない。
突き立てれば、体に多少の傷は付くかもしれない。でも黒い魔力を浄化させてしまえば、イザヤも元通りに戻ってくれるはず。
だから早く……早く突き立てて解放してやれば……。
この有限で無限の時間の中、俺自身もしばらく固まっていた。
兄貴がこんな風になったのは俺のせい。
それを……こうして力で捻じ伏せることは簡単だ。
簡単で、効率的で、今一番しなければならないことで、あとからイザヤと和解すれば万事解決で、それ自体が一番賢い選択なのに、なぜか俺の体は動かない。
「……」
そうこうしているうちに寒気、眩暈。
魔力が切れかかっている……。
早く……。
これで何もせずに魔法を解除したらただの馬鹿だ。
俺も兄貴も、誰も得しない。
「駄目だ……」
気づけば、魔法を解除していた。
止まった時間が動き出す――。
ランスロットの鎧は黒い腕で突き飛ばされ、荒野に体が転がった。イザヤも真横で俺が固まっているのに気がつき、器用に黒い腕で俺の胸倉をつかんで投げ飛ばす。
俺の体に痛みは何も感じない。
それが酷く非現実的で、これは何の憧憬だろう、と一瞬思考が止まった。
「ハハッ……! 倒れたな! 無様に……無様に俺の前で倒れた……ゲハッ……ハッ……! お前はいつまで経っても俺の実験体だってことだァアア!」
さらに兄貴の追撃が襲う。
黒い腕だけじゃない。
魔法も滅茶苦茶に展開し、火球や氷の棘や電撃球がいくつも俺の体を襲い続けた。俺の体は無傷のままで、いくら魔法の攻撃を受けても何とも感じない。
でも、心だけはいつまでも痛む……。
これが兄貴の本当の感情じゃないとしても、ここまでして家族に恨まれ抜かれた俺自身が、なんだか情けなくて、なんだか寂しくて、無力感を覚える。
「ゲハッ、ハッ、ヒャハァ!」
それがいつまで続いただろう。
兄貴の憎悪の感情は留まることを知らず、俺の体を無茶苦茶に嬲る。
俺がまったくダメージを受けないことにさらに苛立ち、逆にその憎悪も加速させていた。
延々と延々と……。
そんな風にしているうちに、空が曇り、ぶ厚い雲が覆った。
雷雨でも降るんじゃないか。
そう感じたのは、雷鳴がその雲から聴こえてきたからだ。
――――バチバチと鳴り、ついに轟音とともに落雷が起こる。
それは俺と兄貴の間を割って入り、大地に直撃した。
激しい閃光。
その内部に人影がいた。
「な……」
この光景は初めてじゃない。
落雷とともに降り立つ人物。それはいつ見た光景だろうか。
だいぶ幼い頃に見たような気がする。
「――ふん。情けないな、ロスト」
そこにいたのは銀髪に濃紺の瞳を宿した男。
後ろ姿はまるでアンファンそのものだが、そこにいたのは紛れもなく正義の大魔術師だった。
「黒い蜘蛛男か。知性もなさそうだ」
その男は吐き捨てるように呟いた。
腰のポケットに手を突っ込んで冷静に対象を観察している。
「ハッ……お前はシュヴァルツシルトの……ハッ……ハッ……餓鬼が意気がってんじゃねェぞオラァ!!」
怒りで充満したイザヤはユースティンを見るや否や、すぐさま黒い腕を伸ばして攻撃をしかけた。
予備動作もなく、素早い蔓が伸び迫る。
「――Rutsche!」
ユースティンは片手を地面に向けて伸ばし、ワンフレーズの魔術を言い放った。直後、足元に多量の水が生成され、それが地上のユースティンを押し上げて真横に滑り出す。
ユースティンは水魔法で地上を滑り続け、涼しい顔して移動していた。兄貴はその魔術師を目で追いかけつつ、黒い粘ついた腕を伸ばし続けている。
「この……! このこの……!」
しかし捉えることはできなかった。
ユースティンはその様子を鼻で笑い、
「雑魚め―――Brandstifter」
左手をぱちんと弾き、火炎弾が指先から放つ。
三弾、四弾と連射され、強烈な音を立てながらイザヤに撃ち続ける。それをイザヤも水弾を生成して対抗した。
気味の悪い動きをする蜘蛛と地滑りだけで滑走する正義の魔術師の競り合い。
彼らは一定の距離を保ちながら魔術戦を繰り広げていた。
明らかにユースティンの方が押している。
そもそも魔術のキレが違った。
ワンフレーズで特大の魔力弾を作りだすユースティンに対して、イザヤは魔術師としての体を成さずに無茶苦茶に動き回っている。だからこのまま放置していたら、イザヤはもしかしたら殺されるのではないかという不安を覚えた。
「ユースティン! 待て、殺すな!」
俺は無力ながらも、正義の大魔術師に向けてそう叫んだ。
しかし、ユースティンはそれを横目で見るだけで反応しない。
「親の七光りで意気がりやがってェエ! お前の姉貴も無茶苦茶に犯し尽くしてやるからなァア!」
兄貴はとんでもないことを吠えて煽り続けている。
ユースティンはそれにぴくりと反応して戦術を変えた。これまで一定距離を保ち続けていたのに、急に一直線に異形の怪物に成り果てた兄貴に迫る。
「Starkung von pat―――und、」
ユースティンの脚が光り輝く。
強化魔法のようだ。
一気に近接戦闘に持ち込んでケリをつけようということらしい。
だが、イザヤもそれに応戦するべく、体を蜘蛛型からヒト型に変えて戦闘態勢を取った。
それも無駄な足掻き。
――パチンと指を弾く音が大地に木霊する。
「Schwerkraft」
その一声とともにイザヤの体の動きが急に鈍くなる。
あれは重力魔法か……。
そして動きが鈍いイザヤを、容赦なくユースティンは蹴り上げた。
上からの加重と下からの強化魔法により蹴り上げで、イザヤの体が一瞬潰れたように凹んだ。ばきっという凶悪な音がして、兄貴の体の骨のどこかが折れたことが分かった。
「ギェェ!」
「――Entsiegeln Und――Starkung von pat」
さらに、イザヤの体は突然軽くなったように浮かび上がり、ユースティンの脚もより輝きを強める。そして回し蹴りしてその異形を地面に蹴り伏せた。
……アレは、もはや一方的な暴力だ。
いつのまにあんなに強くなったんだ。
「ロスト、そいつを僕に貸せ――Elektriche Kugeln」
え、と反応しかけたとき、俺の右手はユースティンの魔力弾によって軽く小突かれ、魔力剣を弾き落とされた。
「――Eröffnung!」
それが転移魔法ポータルサイトによってユースティンの手元に鮮やかに回収される。
ユースティンは剣を素早く逆手で持ち変え、戸惑うことなく振り翳した。
魔力剣は俺の手元から離れて崩壊を始めているが、正義の大魔術師の華麗な魔術捌きで崩壊する前にその刃は突き立てられた。
ばちばちと激しく反応し、兄貴の体から黒い魔力が爆散していく。
それと同時に魔力剣もユースティンの手元から崩壊した。
「……」
そして静まり返る黄昏の谷。
風だけが吹き抜ける。
圧倒的だった……。
俺も唖然としてその光景を眺めることしかできなかった。
イザヤは赤茶けた地面に放り出され、気を失っているようだが、息はあるようだ。ユースティンは事も無げにそれを跨ぎ、俺のもとへと近づいてくる。
「一つ貸しだからな」
宿題を手伝ってやった程度の軽い言い草で、ユースティンは呆然とする俺の脇を通り抜ける。
これが東流の魔術の完成形。
戦闘に特化した魔術を使いこなすとはこういうことか……。
王宮騎士団の黒帯にも匹敵するんじゃないかというほどの戦闘力。
大学で変人扱いされている正義の大魔術師は、本当に大魔術師そのものだったようだ。いきなり落雷とともに降り立った原理はよく分からないが……。
ひとまず今回は助けられた。
さすがユースティン先輩。
尊敬します。
力が抜けて後ろに倒れ、空を仰ぐ。
自分に残された中途半端な情が、最後の最後で間違った選択をした。
その後悔以上に心の傷はどんどん広がっていく。
なぜ俺はこんなにも家族に恨まれるんだろう……。




