かわんねえ
描けるときは、こうゆう作風が楽。
ぼくたちの記念日ものってない
すっとぼけたカレンダーをめくりすてて
ないしょのきょうを生きてやろう
夏休みと冬休みのまんなかで
なんでもない水曜日
予言ではコンペイトウの雨が降る
ダンボールの秘密基地で隊長やってたあの頃から
胸にかがやくバッヂが見えるだろ
嘘がうまくなるたびに
馬鹿をやるのがへたになるきみだけど
いつまでも ずっと友だちなのはかわんねえよ
ほんとうにしたいのはキスじゃない
あけすけしたラブレターをやぶりすてて
欲望はどこに向くんだろう
チョコレートとチョコレートのまんなかに
はさんであるマシュマロが
ふくれたら天文台の屋根があく
マンホールの落とし穴をふさいだフタには救われたな
今をときめくチャンスにありつけば
へまがこわくなるたびに
送りバントが多くなるぼくだけど
ホームラン打ちたいきもちなのはかわんねえよ




