番外編『プリ剣は国境を越える』
番外編『プリ剣は国境を越える』
私の生まれは魔王領の辺境で、悪魔族の中でも好奇心が旺盛と言われる種族、暗魔族です。
その好奇心が度を越して、人間領で人間に擬態して副ギルドマスターなんぞをやっているのですが…
人間はなかなか面白い。
私たちを闇の民と呼んで嫌っていると聞いていましたが、ギルドマスターのレオを始め、辺境の町は魔族に耐性があるようです。
辺境の警備や見回りなど、冒険者と魔族が率先して協力し合っているのを見ると、それが普通だと感じてしまいますが…
ギルドマスターの息子…
血は繋がっていませんが、その子を題材にした興味深い本がありまして。
普段はその子とその子の兄…
これまた血は繋がっていませんが、本編の大半は二人の恋愛物語です。
兄弟で恋愛とは、なかなか面白いことを考える…
まぁ、血が繋がっていないですし、よくあることかもしれませんね。
弟が人間と夢魔のハーフと言うことで、酷い虐待を受ける描写が多々あることから、この町が寛容なだけなのかもしれません。
レオは自分の息子たちが題材になるのは複雑な心境だと言いますが、有名になるのはいい事では?
名前が知れ渡っていれば、魔王を選ぶ時に有利に働きます。
いえ、これは人間には関係のない事でしたね。
それより、私はこの本を次の里帰りの日に土産として持っていきましょう。
名前の持つ影響力は、魔王を決めるものではなくとも強力です。
本によると、この兄弟の兄は人間の王族だとか…。
魔王領にも名を知らしめて、人間の王にでもしてみましょうか。
ふふふ…
楽しみですね。




