番外編『辺境のギルドマスター』
番外編『辺境のギルドマスター』
王都からの帰り道、ガキを拾った。
しかも二人も。
ひとりはキレイな顔した金髪の坊ちゃん。
もうひとりはきったねぇ服の茶髪のボウズ。
対照的すぎるだろ。
「私は闇のプリンスアルヴィス!そしてこっちは…私が守るべき者のカイルだ」
ほう、金髪はアルヴィス、茶髪はカイルってぇのか。
てか、闇のプリンスってなんだ?
「守るべきってなんだよ…。これからは俺が守る。恩返しする」
………。こいつら、今まで何があったんだ?
まぁ、いいか。
拾っちまったもんは仕方ねぇ。
俺が面倒見てやるよ。
「ちちうえーー!!」
父上じゃねぇよ、ボンボンが。
俺はただの冒険者ギルドのマスターだ。
「マスターは一人暮らしなの?」
おう。
昔はもう一人いたがな、こんな田舎は嫌だっつって出て行っちまった。
「……家族…?」
ん?そうだが、ボウズどうした?
「寂しくないの…?」
慣れちまったさ。
「わっ!頭さわるな!」
「カイルにさわるな!」
おっと、そんなポカスカしても痛くねぇよ。
ま、寂しかったとしても、これからはそんなもんお前らのせいでぶっ飛ぶさ。
「やはりマスターが父上になるのか!」
なんねぇっつーの。
「………」
ん?ボウズ、どうした?
何か言いたいのか?
「…俺、わかんないや…。家族とか…」
分かんなくてもいいんじゃないか?
ま、俺もよく分かんねぇしな。
だから、お前らの事教えてくれよ。
俺の事も教えるからよ。
これからよろしくな。




