彼方の、昨日の、いつかの、明けの、過去の、奇蹟の、希望の、『勇者』の貴方へ 〜異世界召喚されたので、勇者として人類讃歌を謳おうと思います〜
――如何にして『勇者』が生まれるに至ったか。
人助けを信念に高校生活を送る中津弘乃。
彼の夢は、人々を救う『勇者』となることだった。
しかし、現実的ではないその理想に囚われ、前へと踏み出せずにいた。
高校二年の終わり、進路に悩む彼は、突如異世界へと召喚される。
彼を呼び出した『魔女』の末裔コゼットは、お馴染みの言葉を告げた。
「あなたに勇者として魔王を討ってほしいの」
思いがけず叶った夢。
それは、まるで御伽話のように非現実的な願いだった。
唯々諾々と請け負った弘乃だったが、待っていたのは想像を絶する現実だった。
コゼットは秘密を抱え、村の人々は彼を迫害する。
それでも、なんとか生き抜いていた彼だったが、ある日、村全体を揺るがす大事件を引き起こしてしまう。
希望を抱くほどに、彼は自らの矛盾に押しつぶされていく。
『勇者』と『魔女』の一族が織りなす呪いの物語。
彼方へ捧ぐ、果てしなき群像劇。
プロローグ
プロローグ
2025/03/20 06:41
第一章『隅の親石』
第一話『他者に最も有益である者がすべての中で最も優れているべきだということである。』
2025/03/20 06:41
第二話『ある朝の少年N』
2025/03/20 06:42
第三話『人間の理性は、答えの出ない問題を問うように作られている。』
2025/03/20 06:42
第四話『二つの道が森の中で分かれていた、そして私は、行ったことのない道を選んだ。それが全てを変えた。』
2025/03/20 06:42
第五話『あなたの夢は何か、あなたが目的とするものは何か、それさえしっかり持っているならば、必ずや道は開かれるだろう。』
2025/03/20 06:42
第六話『きみは近づきになる世間話のたね をさがさなければならない。そして最初の言葉は一般の、ありふれた言葉をいうことだ。』
2025/03/20 12:02
第七話『どんな長夜も、かならず明けるのだ。』
2025/03/20 21:39
第八話『世界には、きみ以外には誰も歩むことのできない唯一の道がある。その道はどこに行き着くのか、と問うてはならない。ひたすら進め。』
2025/03/21 07:40