前へ目次 次へ 4/75 レディ・カモミールの手記 あの方は わたくしのことなんて見てくれないのだ。 それならば それならばもう開放してほしい。 あの方が開放してくれたのなら わたくしはやっと自由になれる。 わたくしは遠くへ行くわ。 どんな手を使ってでも。 きっと たくさんの涙を流すことになるだろう。 たくさん泣いてしまうだろう。 それでも それでも信じているのだ。 またいつか 笑顔の明日が迎えられるように。 自由を手に入れたいのだ。 ◇◇◇ そう記し、 レディ・カモミールはペンを置いた。