前へ目次 次へ 14/75 レディ・カモミールの手記 外の世界はどんなものなのかしら。 星夜祭のために あれやこれやと街でお買い物をする。 そんな女の子たちのお話を聞くと 羨ましくなる。 今日も外が賑やかだわ。 きっとまたみんな 憧れのイベントに想いを馳せて 胸をときめかせているのでしょうね。 そっとふれた薄紫色の毛糸 触れるだけで動悸が止まらなくなる。 苦しくて 涙が出てしまう。 今年もまた、 この毛糸たちは わたくしのせいで 出番をなくしてしまったのだと思うと 胸が張り裂けるように苦しくなった。