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異能力者の夏休み2

爆音とともに突っ込んできたのは麗だった。

まあ、予想はしていたが本当に突っ込んでくるなんて...

そんな事を考えていると輪廻が麗に向かって言う。


「あー、見事なまでに屋根破壊したわね」

「ついでに地面も割れたな」

「おまえがやったんだぞ麗なに他人事みたいについでにとか言ってんだ」


麗が近くに居るといつもこんな感じになる。

流石学校1の問題児だな、とそんな事を考えていると麗が言う


「ごめんな、すぐに直すから、頼む麗名」

「人をお前の後始末に利用すんな」


陰が言い返してくれる、だけど陰と麗はあんま会って話してないから麗覚えてないと思うんだけど。

その予想が当たり、麗はキョトンとした顔になる。


「なんで部外者が私と麗名の話に突っ込んでくるの?」


そうか、やっぱり知らないのか顔見たら気づくと思うんだが。

そう思い陰の顔を見るすると陰はさっき避けたときにパーカーのフードをかぶりながら避けていたからかフードをかぶり続けている、まあそりゃ双子の姉だって気づかないよ。

だから、私は麗に向かって言う。


「私の姉の霊名だよ」

「麗名に姉いたんだ」

「同じクラスだよ、まさか忘れられているとは...」

「居たっけ?」

「居たよw」


麗はほんとに忘れやすいよくこれで学科試験全教科満点取れるなと感動してしまう。


「へー、まあじゃあゴメンな」


まったく悪いと思っていない麗の口調。


「まったく...今度から自分で直せよ、お前も異能使えるんだから」

「わかってるって」


そう言って私は異能を発動するこの異能は練習すれば簡単に誰でも使える異能だ、ただ魔力消費がはげしくあまり使われない。

私は異能『回復』を持っていて魔力回復が可能だからこの異能は結構使う。


「異能『修繕』」


これでいっか、だいたい直せて暮らせるくらいになって私はつぶやく


「これでいいか?輪廻」

「悪いわね麗名」

「いいよこれぐらい」

「そういえば従者さんは?」


麗が言う、なんでこいつ従者がこれからやる遊びに参加することを知ってるんだ?

異能使ったのか、人の記憶勝手に見たなこいつ。

麗の異能は『戦神』・『記憶』・『生死』だ。

その中の一つ『記憶』で人の中の記憶を見れる、それを使ってさっきの従者は?の会話を見たんだろう。

それを知っているからか輪廻は気にせず答える。


「もうすぐかしらね、結構遅いわね」

「まあすぐつくだろ」


その瞬間何故か私は嫌な予感がした、なんだかさっきのやつが起きるような...

だめだ、こんな事考えたら言霊ってあるんだからな、うん、それに輪廻の従者に限ってそんなことしないよな...

考えれば考えるほど嫌な予感は膨らんでいく。

その時、輪廻が言った。


「連絡きたわえーとね、屋敷のドアあけといて下さい荷物が多いのでだってさ」


良かった、流石に輪廻の従者だもんな麗みたいなことはしないよな。

そう思って安心して輪廻がドアを開けにいく背中を見送っていると輪廻が開けた瞬間すごい音とともに何かが屋敷内に倒れ込んできた、もちろん鍵を開けに行った輪廻は下敷きに...

下敷き!?やばい!


「輪廻大丈夫か!?」


屋敷内に居た3人は慌てて輪廻の救出に向かう。

麗が異能で多い荷物をどかしてくれるその下に輪廻は埋もれていたがどこも怪我してないようだ一安心だがこんなに多い荷物なんで...

考えていると奥から中学生くらいの女の子が出てきた

そしてその子は下敷きの輪廻を見ると慌てていった


「お嬢様!大丈夫ですか!」


いや君がやったんだよと3人は訝しげに見つめる。


「申し訳ありません!お嬢様に頼まれていた荷物が予想以上に多くて」


いや輪廻のせいなのか?w

3人は一体どちらのせいなのかで行ったりきたりしていた。

すると輪廻が立ち上がる。


「ごめんね銘記、こんなに多く注文してたこと忘れてた」

「いえ!お嬢様は悪くありません!荷物の量を考慮して袋を持っていかなかった私が悪いです」


すごい忠誠心のある子だな。

輪廻に取ってはすごいいい子なんだろうなと3人はそんな二人の様子を見つめていた。


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