2021/02/13
1172.
「イヤッフゥ~~~~!」
「どうしたのよ美々香、そんないきなり大声出して。いつものことだけど」
「喜べみずき! ついに1年経ったぞ! 私たちが作者の手によって生み出されてから!」
「もっと他に言い方はないの?」
1173.
「1年。あぁ1年。長いようで、色々あって短かった1年」
「色々あったのに短かったの?」
「振り返ってみればって話だろ? 全く、これだから単純なヤツは」
「あなたほど単純なヤツも滅多にいないけどね?」
1174.
「おいおい。やめないか、この、無益な罵り合いは」
「本当に無益よ。よく1年もやってきたものね」
「まあ? まだ続けるんだけど?」
「作者の手によって、続けさせられるのね・・・」
1175.
「思えばこの1年、色々とあった」
「言うほど色々あった?」
「あったのさ! それほどまでに、1年という時は世界を変える!」
「いつものことなんだけど何でわざわざ話を壮大にするわけ?」
1176.
「それはな、この世界が壮大だからさ。この私のように」
「は?」
「だから、この世界が壮大だからと言っているだろう」
「いや引っ掛かったのは後半の方なんだけど」
1177.
「まあいい、細かいことが気になる時だってあるさ」
「自分が壮大とか言っといてサラリと流せるほうが凄いんだけど」
「壮大。だからこそ、凄い」
「もうワケわかんないわ・・・」
1178.
「とにかくだ、1年もあれば人も世界も変わるということさ」
「まあ、それ自体は否定しないけど」
「しかし、変わらないものもある」
「それもそうでしょうね」
1179.
「たとえばみずき、お前という人間はちっとも変りやしない」
「あんたもでしょうが美々香」
「いかにも。私たちは、成長しない奴らなんだ。作者にそう決められたんだ」
「嫌な言い方しないでよ。これでも頑張ってるんだから」
1180.
「では、1年前に自分が何をしていたか言ってみろ!」
「高校1年生」
「じゃあ、今は?」
「高校1年生。・・・あれ?」
1181.
「つまりは、そういうことだ」
「そんな、まさか、私たち・・・」
「まあ細かいことなんて気にするなよ」
「細かくなんてないでしょ!」
1182.
「まあ諦めろよ。私たちはそういう運命なんだ」
「なんだかとてつもなく、作者さんを呪いたくなってきたわ・・・」
「やめとけ。そんなことをすれば消されるのはこっちだぞ」
「私たちは、このまま変わらず生きるしかないのね・・・」
1183.
「しかしこの作品はというと、1年の間に作風が変わってたりする」
「そう? 相変わらずテキトーやってるようにしか見えないけど」
「テキトーにやりつつも、なんだかんだで書き方ってやつが変わっていくのさ」
「ただ単に定まってなかっただけでしょ」
1184.
「作風が変わってたとして、具体的にはどこが?」
「そうだな・・・例えば、初期の頃は1日分の掲載の中で急に場面が変わることもあったが最近だとそうでもないトコとか」
「それって場面区切った先を次の更新分に回して稼いでるだけなんじゃな…」
「おっとそれ以上はやめろ」




